(秋田県の道の駅 no.11)
道の駅 象潟
駅名 | 象潟(きさかた) |
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住所 | 秋田県にかほ市象潟町大塩越73-1 |
コード | 231 183 073*86 |
駅名の由来 | 市町村合併前の旧町名の象潟町より |
施設 | 物産館、農作物直売所、レストラン、温泉、足湯、観光拠点センター「にかほっと」 |
休館日 | 12月~3月の第3月曜日 (観光拠点センター 第3水曜日) (温泉 第3月曜日、7・8月は無休) |
営業時間 | 9:00~18:00[スタンプは20:00まで] (観光拠点センター 9:00~21:00) (レストラン 11:00~15:30、17:00~18:00) (温泉 9:00~19:30) |
道の駅の特産品 | いちじくソフトクリーム、いちじくバウムクーヘン、いちじく羊羹、いちじく甘露煮、いちじくパイ、 ハタハタの干物、ハタハタ寿司、葛菓子「大庄内」、秋田諸越、稲庭うどん、つゆ「めんとも」、いぶりがっこ煎餅、 象潟限定焼まんじゅう、秋田あんころ餅、地酒「潟の松風」、濁酒「恵の詩」 |
展望温泉からの夕日が人気の道の駅
日本海東北自動車道の象潟ICから県道58号線と国道7号線を通って北西に4km、
或いは一つ先(北)のインターの金浦ICから国道7号線を南に4km。
秋田県南西部の旧象潟町(現にかほ市象潟町)に「道の駅 象潟」はある。
本駅は約1万人が暮らす旧象潟町の市街地の北端に立地。
本駅よりも南側は住宅地、本駅より北側は田畑や森林の自然豊かな環境で、
アクセスの仕方によって住宅街のドライブ(象潟ICから)、
自然の中のドライブ(金浦ICから)と両極端な車窓を見ることができるだろう。
さて、県内の日本海沿岸に位置する道の駅、即ち、本駅「象潟」と「あきた港」「てんのう」に共通するのは高い展望台の存在。
本駅の展望台は私の目測で高さ約20m。
高さでは「あきた港」の100m、「てんのう」の60mには及ばないが、展望台の利用客に関しては本駅が一番。
その理由は展望温泉の存在で、日本海に沈む夕日を見ながらの入浴が人気になっている。
私も実際に利用してみたが、夕日が日本海に沈む光景は素晴らしいの一言。
真っ赤に染まる空、その後に訪れる漆黒の世界は感動すら覚える。
日の入りの瞬間は殆どの利用客は黙って海の方向を眺めていたが、おそらく誰もがこの光景に感動しているのだろう。
ただ、実は絶景は夕日だけではない。
日中の荒波が押し寄せる海の景色も中々のもの。
日中なら利用客が少なく、運が良ければ広い湯舟を独り占めすることも可能である。
泉質も本駅の温泉の魅力。塩化物イオンが1kg中で11010mg(平均的な塩化物泉の約10倍)も含まれており療養効果は抜群。
切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛など広い症例に対する効用がある。
利用料金も90分で350円と格安。東北地方では普通の料金だが、関東や関西に在住の方は驚くくらいの低価格と感じるだろう。
露天風呂が無いのが唯一残念な点だが、広い内湯、気泡湯、サウナ付き。湯の種類に関しても多くの方が満足するだろう。
東北最大級の物産販売所
本駅は道の駅としては珍しいビル型の建物。
建物の1階は物産館、2階はレストラン、3階は宴会場、4階は展望温泉、最上階の6階は展望台になっている。
1階の物産館に掲げられている看板は「東北最大級の物産施設」。
近年は年間142万人の客を集める道の駅「あきた港」というライバルが出現したため「1強」ではなくなったが、
本駅の年間集客者数も100万人超えの年間114万2千人。
「東北最大級」という言葉に偽りはないと言って良いだろう。
道の駅の物産館では旧象潟町、及び現にかほ市の商品を販売する「地域特産品コーナー」、
および秋田県内全般の特産品を販売する「秋田県産品コーナー」が存在。
県内の特産品を幅広く、かつ、ここならではの商品を購入することが可能になっている。
「地域特産品コーナー」で目に付くのは「いちじく」を使った商品群。
「いちじくバウムクーヘン」「いちじく羊羹」「いちじく甘露煮」「いちじくパイ」が人気商品になっている。
ちなみに、にかほ市のいちじくは「北限のいちじく」と呼ばれており、
国内ではもちろん全世界を見ても、にかほ市が最北らしい。
私は物産館横の軽食コーナーで販売されている「いちじくソフトクリーム」を購入。
いちじくの酸味とハチミツの重厚感のある甘味がミックスされており、美味しく食べることが出来た。
物産館に話を戻すと、地域特産品コーナーではいちじく以外にハタハタを使った商品も人気。
「ハタハタの干物」や「ハタハタ寿司」が販売されている。
その他、象潟の地酒「潟の松風」、濁酒「恵の詩」、鳥海ホルモン、イカの粕漬などが販売されている。
秋田県産品コーナーでは「稲庭うどん」が18種類、「秋田諸越」が32種類など、秋田県を代表する特産品がズラリ。
山形県のすぐ近くという立地もあり、山形県特産の葛菓子「大庄内」も人気商品になっている。
レストランでは海鮮丼が人気メニュー
2階にある道の駅レストラン「眺海」は日本海に沈む夕日を眺めながら食事を満喫できるのが特徴。
営業時間も昼の部(11時~15時)、夜の部(17時~20時)に分かれており、温泉に浸かった後の夕食に利用することも出来る。
人気メニューは日本海の幸10種類をふんだんに使った「海鮮丼(1470円)」。
秋田県の郷土料理である「稲庭うどん(天ぷら付き1250円)」、
ブランド牛肉の「秋田由利牛」を使った「ステーキ定食(2550円)」「秋田由利牛カレー(970円)」もある。
インターネット上で評判になっているのは「カキフライ定食(1100円)」。大きなカキフライが6つも入ったお得なメニューである。
食材の旬の季節にしか食べられない季節限定メニューが多いのも本レストランの特徴。
7月上旬から8月中旬までは「象潟の岩牡蠣」、11月下旬から1月中旬までは「ハタハタ鍋」、
11月下旬から3月中旬までは「きりたんぽ鍋」、冬季限定で「秋田由利牛すき焼き」を味わうことが出来る。
「にかほっと」で更なる活性化
既に本駅は東北地方を代表する大規模な道の駅だが、更なる活性化を目指して、
にかほ市観光交流センター「にかほっと」が2016(H28)年4月にオープン。
手作りビーズの土産店、朝採れ野菜の直売所、カニの直売所と6つの食事処、更に足湯施設が本駅の施設に加わった。
ここでは6つの食事処について簡単に紹介したい。
生パスタの店「グリーンドルフィン」は卵とクリームがたっぷり入ったカルボナーラ(908円)が人気。
韓国家庭料理の「ソナム」は「超々超辛いラーメン(店の表記のまま)」が名物。
ラーメン店「みや蔵」はイワシの煮干しを出汁にとった「魚だし中華(650円)」が人気メニュー。
中華そばの「サンライズ」は「鶏だし中華(600円)」を味わうことが出来る。
ダイニング「ぶなの森」は市内の本郷地区で作られた名物「本郷そば」を提供。
数あるメニューの中で特にラー油が効いた「鶏肉入りラーそば(750円)」が人気になっている。
また、「にかほ陣屋」ではテイクアウト形式でお刺身を販売している。
「にかほっと」内には味わいたい料理がたくさん。
2~3回の訪問では全てを味わうことは不可能だが、
逆に何度訪れても新しい楽しみが待っているとも言えるだろう。
「道の駅 象潟」近隣の宿泊施設
(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)■①象潟夕日の宿 さんねむ温泉
[MAPCODE] 231 153 578*47
(口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南に500m
- 料金(朝食付き1人7,545円、2人計12,363円~)
- 温泉あり/2食付きプランもあり
- 夕食の口コミ高評価の宿[2食付きプランは+4,819円/人~]
■②象潟温泉 たつみ寛洋ホテル
[MAPCODE] 231 123 200*88
(口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)
- 道の駅から南に2km
- 料金(1人4,818円、2人計9,454円~)
- 温泉あり/食事付きプランもあり
- 石風呂と檜風呂の2つの温泉あり
- 🐶ペット可のプランあり[追加料金+2,160円]
- 【注】ペットは指定の部屋のみ、事前確認をお勧め
■③象潟モンゴルヴィレッジバイガル
[MAPCODE] 231 122 445*17
(口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★☆☆)
- 道の駅から南に2km
- 料金(朝食付き1人8,182円、2人計11,820円~)
- 2食付きプランもあり
- 近隣温泉施設(車で4分)の無料利用券付き
- 本格ゲル(モンゴル式住居)でモンゴル文化に触れる
- 🐶ペット可のプランあり[追加料金+1,200円]
■④金浦温泉 学校の栖
[MAPCODE] 231 217 687*12
(口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から北東に5km
- 料金(1人4,836円、2人計9,072円~)
- 温泉あり/食事付きプランもあり
- 小学校跡地に建つどこか懐かしい温泉宿
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■①象潟夕日の宿 さんねむ温泉
道の駅のすぐ近くにある温泉宿。1階の大浴場、3階の展望温泉の2つの湯を楽しむことが出来る。 夕食の質の高さも本宿の特徴。鮑などの日本海の幸を満喫できる。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)