AROUND JAPAN

(徳島県の道の駅 no.04)

道の駅 どなり


道の駅基本情報
駅名 どなり
住所 徳島県阿波市土成町宮川内字平間28-2
コード 160 537 648*30
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の土成町より
施設 物産館、軽食堂、たらいうどん手打ち体験コーナー
休館日 12/30~1/3、月曜日[祝日と重なる場合は翌日]
営業時間 10:00~17:00
(軽食堂 10:00~16:30)
道の駅の特産品 鳴門糸わかめ、自然薯そば、わらび餅、蜂蜜、山の蜂蜜、手延べふしめん、鳴門金時スイートポテトクッキー、 焼き干し芋、ショコラサンドクッキー「今日のねこもよう」、恋成神社の誓いの鍵、曲げわっば、 木彫りの置物、ペンダント、シンギングボウル(ネパール直輸入の台所用品)

B級道の駅の魅力を探せ

 徳島自動車道の土成ICから国道318号線を北に4km、徳島県北東部の旧土成町(現阿波市土成町)に「道の駅 どなり」はある。 インターからの道中は、インターを降りた時点で既に田畑が広がる長閑な風景。 国道を北に進むと田畑すら見えない森林の風景に変わる。 「こんな場所に道の駅があるの?」と徐々に不安に駆られていくが、やがて宮川内ダム湖が見えてきて、 それとほぼ同時に本駅を示す道の駅看板が現れる。

道の駅 | どなり | 道の駅看板
道の駅看板
 本駅を一言で表すなら「B級の道の駅」。 道の駅「くるくるなると」や「いたの」のような大規模&大人気の道の駅は目指さない。 お金をかけずに創意と工夫でキラリと光る道の駅を目指す。そんな感じが見て取れる。 おそらく、本駅は今後もメディアで大注目されることも、人気ランキングで上位に来ることもないだろう。 ただ、訪れてみれば意外と楽しい道の駅B級道の駅ならではの魅力を是非、感じて頂きたい。

道の駅 | どなり | 駅施設
駅施設。建物からしてB級の雰囲気が満載。

(広告の下に記事が続きます。本サイトは広告収入のみで運営しています。ご容赦願います)


「大たらい」の上に恋成神社

 本駅は2階建ての建物。1階は一般的な物産館になっており「鳴門糸わかめ」「鳴門金時スイートポテト」 「自然薯そば」等の徳島県の特産品が販売されている。 地元の阿波市の特産品では「わらび餅」「山の蜂蜜」等が販売されている。

 ここからは本駅ならではのB級の楽しみをお伝えしたい。 1階から螺旋状の階段を上って2階に向かうとB級の本駅らしさが全開になる。 まず現れるのは直径8.7mの「巨大たらい」。これは土成町の郷土料理の「たらいうどん」に由来するもの。 「たらいうどん」は大釜で茹でたうどんを大きな「たらい」で提供する料理で、山仕事をする人へのふるまい料理として伝承されたもの。 本駅を始めとして、土成地区の幾つかの飲食店で味わうことが出来る。 「巨大たらい」は「たらいうどん」の象徴として本駅に展示されている。

道の駅 | どなり | 駅施設
直径8.7mの「巨大たらい」(2012年11月撮影)
 昔は上の写真のようにシンプルに「巨大たらい」を展示しているだけだったが、 たらいの上に色々とオブジェを乗せていったのが本駅のB級らしいところ。 2017年には「巨大たらい」の上に恋成神社を建立。 ハート形の石を探して御神体としてお祀りしたそうだ。 「誓いの鍵」も販売しており、恋成神社を見下ろす渡り廊下の手すりにしっかりとロックする仕組みになっている。
道の駅 | どなり | 恋成神社
「巨大たらい」の上に建立された「恋成神社」(2025年4月撮影)
 「巨大たらい」の上に乗せたのは「恋成神社」だけではない。 次に乗せたのは「やねこじき」。 「やねこじき」とは江戸時代に始まった土成町の伝統風習。 飢饉のため作物が取れず、年貢の納入に困っていた農民を救済するため、当時の阿波藩主の蜂須賀が救済のために年貢を免除。 農民たちはそのお礼として手作りの人形を飾り、巡視に訪れた藩主を歓迎したという出来事が「やねこじき」の始まり。 400年以上もの歴史を持つ「やねこじき文化」の象徴として、巨大たらいの上に子供たちが作った手作り人形が飾られている。
道の駅 | どなり | やねこじき
「巨大たらい」の上には400年以上の歴史を継承する「やねこじき文化」の象徴として、 子供たちが作った手作り人形が飾られている。
 1階から2階へ渡る螺旋階段の壁面もB級道の駅のらしさが全開。 ここにはアンティークショップで販売されているような「変なフィギュア(本当に"変な"としか表現できない)」 「木彫りの置物」「ペンダント」が展示販売されている。 ネパールから直輸入された台所用品「シンギングボウル」もこの場所で販売。 うーん…誰か買うのだろうか? 伝統工芸品の「曲げわっば」も販売されており、こちらはお土産として喜ばれそうだ。

道の駅 | どなり | 「あわみちゃん」の顔出しパネル
物産館入口には阿波市の観光大使「あわみちゃん」の顔出しパネル。 これも見方によっては怖くてB級の感じがする(本当はもっと可愛いのに…)

軽食堂では「たらいうどん」

 物産館の一角には軽食堂がある。こちらはB級ではなく普通の食事処。安心して(?)土成町ならではの料理を味わうことが出来る。
 目に付くメニューは土成町伝統料理の「たらいうどん」。 直径8.7mの巨大たらいを見た後だと怯んでしまうかも知れないが、ここで使われているのは小さな一人前のたらい。 価格も並500円、大550円と良心的である。「手作り唐揚げ」もこの軽食堂の名物。3個入り350円で提供されている。 たらいうどんのセットメニューも充実「たらいうどん+唐揚げセット」「たらいうどん+コロッケセット」も味わうことが出来る。

道の駅 | どなり | たらいうどん
物産館の壁面に描かれている名物の「たらいうどん」
道の駅 | どなり | 水車小屋
かつてはこの地区に8軒存在した水車小屋を復元展示
道の駅 | どなり | 御所温泉観光ホテル
かつては本駅の人気施設だった御所温泉観光ホテル。立ち寄り湯が可能だった。 残念ながら再開の目途は立っていない。(2012年11月撮影)

【その他の道の駅はこちらから】

 徳島県の道の駅
 全国の道の駅



「道の駅 どなり」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①ビジネスホテル アクセス阿波
 [MAPCODE] 160 356 831*32
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南に6km
 - 料金(1人4,910円、2人計7,274円~)

   

■②十楽寺 旅の宿
 [MAPCODE] 56 420 100*55
 (口コミ平均5.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に6km
 - 料金(1人12,655円、2人計12,656円~)
 - ログハウス風の一棟貸しの宿(7人まで宿泊可)

 

■③3980円 旅の宿
 [MAPCODE] 160 355 439*64
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に7km
 - 料金(1人4,198円、2人計8,396円~)
 - 調理器具/食器/洗濯機/電子レンジ完備

 

■④温泉山 安楽寺 薬師の里
 [MAPCODE] 56 391 717*75
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に7km
 - 料金(1人5,455円、2人計10,910円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 四国八十八ヶ所最大の宿坊の宿

   

■⑤Guest House チャンネルカン
 [MAPCODE] 160 297 187*60
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に9km
 - 料金([個室]4,091円~)
 - 格安の男女別ドミトリープランもあり[3,619円/人~]

 

■⑥HOTEL MORIMOTOYA 板野店
 [MAPCODE] 56 456 435*27
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に11km
 - 料金(1人3,980円、2人計8,182円~)
 - 県内初の完全無人ホテル

   

My Select

■④温泉山 安楽寺 薬師の里

和室/洋室が選択可能で温泉の大浴場あり。食事も美味しく普通に宿泊しても満足の宿。 更に勤行(参加自由)など宿坊ならではの貴重な体験も可能。旅の思い出になること間違いなし。

大きな地図で見る(パソコン閲覧時のみ有効)

(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)