(福井県の道の駅　no.15)

道の駅　禅の里

道の駅基本情報
駅名	禅の里(ぜんのさと)
住所	福井県吉田郡永平寺町清水2-21-1
コード	240 873 188*57
駅名の由来	町内には曹洞宗大本山の永平寺があり、永平寺と門前町を合わせたエリアは「禅の里」と呼ばれている。
施設	物産館、レストラン、温泉(温泉施設内に軽食堂あり)、足湯
休館日	年末年始、第3水曜日 (温泉第2水曜日)
営業時間	9:00～18:00 (レストラン 11:00～15:00) (カフェ 10:00～16:00) (温泉 10:00～20:30)
道の駅の特産品	ピクニックコーン大福、スイートポテト大福、大人の吟醸酒まんじゅう、永平寺そば、永平寺揚げ、團助ごま豆腐、葉っぱ寿司、禅のこんにゃく田楽、禅みそ、栗どら、甘露梅肉、吟づくりあげ餅、牧場のプリン、福小麦のシフォンケーキ

大本山永平寺の玄関先

　中部縦貫自動車道(国道158号線バイパス)の上志比ICから国道416号線を東に2km、福井県北部の永平寺町に「道の駅　禅の里」はある。永平寺町という町名、禅の里という駅名で、もしかしたら人によってはピンと来るかも知れない。永平寺町は禅宗の一派である曹洞宗の大本山「永平寺」を擁する町。本駅は永平寺に向かう東側の玄関口の位置付けになっている。

　本駅は2016年3月オープンの比較的新しい道の駅。オープン初年度は41万6千人の客を集めて上々のスタートを切ったが、その後は徐々に客数を減らし2023年の統計では24万8千人。コロナ禍の影響もあるが、一番大きかったのは近隣に「恐竜渓谷かつやま」「越前おおの荒島の郷」の巨大な2つの道の駅がオープンしたことだろう。ただ、個人的な意見にはなるが、本駅の規模を考えると年間24万人は利用客側から見れば丁度良い感じの数値。極端に混雑することもなく、ゆったりと買い物、食事を楽しむことが出来る。また、近隣の2駅にはない温泉という楽しみもある。穴場的な道の駅と言っても良いだろう。

(広告の下に記事が続きます)

特産品のピクニックコーンが人気

　本駅は物産館、レストラン、温泉から成る道の駅。 温泉内にもレストランがあるので「食」の施設は2つ存在することになる。注意する点は道の駅と温泉は経営母体が異なるため、互いの定休日が異なるという点。 道の駅は第3水曜日が定休日、温泉は第2水曜日が定休日なのでその点は注意されたい。

　物産館では永平寺の精進料理をベースにした特産品を多数販売。郷土料理でもある「葉っぱ寿司」、永平寺の代表的な特産品でもある「團助ごま豆腐」を始めとして、「永平寺そば」「永平寺揚げ」「禅みそ」「禅のこんにゃく田楽」等が販売されている。

　本駅限定の商品としては「ピクニックコーン」。糖度が高く美味しいと評判の永平寺町の特産品であり、夏場に大々的に販売される。夏以外に訪れた方は「ピクニックコーン大福(180円)」がお勧め。大福の中に餡とピクニックコーンの粒と白いんげんが入っている。ピクニックコーンの粒はピチピチで、コーンを噛んだ瞬間にコーンの中から独特の甘みが湧き出す。白いんげんのシャリシャリ感も絶妙。これは中々の逸品である。

　物産館の横にあるレストランはソースカツと唐揚げが中心となるメニュー構成。「ソースカツ丼(770円)」「唐揚げ定食(1000円)」「たっぷりおろしのみぞれ唐揚げ定食(1080円)」等を味わうことが出来る。その他、カレー、ラーメン、二八そば、ソフトクリーム提供している。

少し狭いが格安の温泉

　続いて本駅の温泉施設だが、まず強調したいのが利用料。今の時代に520円はかなり格安である。実は8年前(2016年)に訪れた時の利用料が500円。その後、燃料代高騰、物価高など、様々な環境変化があったにもかかわらず、 20円しか値上げしていないのは頭の下がる思いである。

　泉質も素晴らしい。塩分、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、炭酸水素など、含まれている温泉成分は多彩で濃度も濃い。塩分は保温効果を高め皮膚病に効果大、ナトリウムや炭酸水素は肌をスベスベにする美肌効果が期待できる。湯の種類も内湯2つ(1つは白湯)と露天風呂とサウナがあり、多彩とまでは言わないが問題は無い。

　敢えて問題点を挙げるとするなら温泉の浴槽が少々狭いこと。 2016年に利用した時は客が多くて温泉の浴槽に浸かるのに待ちが発生していた。ただ、利用者は温泉に浸かった後は白湯に移動する等、譲り合いの精神で上手に利用していて「さすが禅の里の住人」と妙に感心させられたものだった。現在は利用者数が落ち着いており、ゆったりと好きなだけ湯に浸かることが出来る。

　温泉施設内にはレストランがある。名物の「おろしそば」は510円、「チキンソースカツ丼」は630円で味わうことが出来る。その他、「かけそば/かけうどん」は僅か300円。肉をトッピングしても560円で味わうことが出来る。サイドメニューも「鶏の唐揚げ(510円)」など充実。そば(うどん)とご飯のセットメニューもある(かけそば+ご飯のセットは僅か400円)。なお、レストランは温泉を利用しなくても利用することが可能である(料理の値段は2024年9月時点です)。