(熊本県の道の駅 no.31)
道の駅 﨑津
駅名 | 﨑津(さきつ) |
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住所 | 熊本県天草市河浦町崎津1117-10 |
コード | 474 228 580*28 |
駅名の由来 | 﨑津は地域名。近くには世界文化遺産に登録された天草﨑津集落がある。 |
施設 | 観光案内所、物産コーナー |
休館日 | 12/30~1/1 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
特産品 | 崎津なんばん、崎津いちじくジャム、崎津サブレ、ロザリオの塩、ロザリオの夢(天草産紅茶)、 菓子「四郎の初恋」、天草ザボン漬け、天草うに豆、天草蜂蜜、天草椿油、天草塩ようかん、 天草ちゃんぽん、天草塩キャラメル、天草いわしふりかけ |
天草の﨑津集落の総合案内所
九州自動車道の松橋ICから国道266号線を通って南西に120km、
途中、国道324号線を使ってショートカットしても107km、
熊本県西部の天草市崎津地区に本駅「﨑津」はある。
インターからの距離107kmは聞いただけでもうんざりだが、
更にうんざりさせるのは国道266号線の渋滞。
国道266号線は観光の街、天草に至る唯一の道路で、週末を中心にかなり混雑する。
週末に本駅を訪れる方は、可能であれば天草市街地、或いは上天草市で前泊するのが良さそう。
天草市街地を越えた本駅周辺は一転して交通量の少ない田舎道。
本駅周辺に限れば渋滞のない快適なドライブを楽しむことが出来るだろう。
本駅は2018年7月に世界文化遺産登録された「天草の﨑津集落」の総合案内所という位置付け。
施設内には観光案内員を常駐させており、﨑津集落に関するビデオも放映されている。
ただ、何よりも本駅の存在が有難いと感じるのは広い駐車場。
実は﨑津集落が世界文化遺産に登録された際、一番懸念されることは駐車場が極端に少ないという点だった。
一応、﨑津集落内には3台分、﨑津集落を通り過ぎた海岸沿いに19台分の駐車場が用意されているが、
さすがにこれだけでは容量不足。
本駅は﨑津集落までは600m離れているが、臨時駐車場を含めて117台分のスペースが用意されているのは心強い。
また、本駅から﨑津集落までの間にも旧漁師網元宅など観光名所もあるので、
少しくらい歩くのが苦にならない方は、﨑津集落内の駐車場が空いていても本駅に駐車して歩くのも面白いかも知れない。
物産品の種類こそ少ないが…
本駅は観光案内所と物産コーナーから成る道の駅。
物産コーナーで販売されている商品は僅か17種(訪問時)。
一般的に道の駅で見かける農作物直売所や食事処は存在しない。
全国の幾つもの道の駅を訪れたことがある方は、おそらく第一印象として本駅を「しょぼい道の駅」と感じるに違いない。
ただ、物産コーナーで販売されている商品をよく見ると、きっと、その印象は変わる。
物産品で販売されている17の商品は、ここに来なければ買うことが出来ない天草・﨑津地区ならではの商品。
17の商品全てが目玉商品とあれば、決して「しょぼい道の駅」とは思わないだろう。
まず目につくの「﨑津なんばん」と呼ばれるお饅頭。
「なんばん(=南蛮)」は﨑津地区ではイチジクの意味。
饅頭の皮も中の餡も「しっとり」とした感じの古風な饅頭だが、餡の中に入っている刻んだイチジクがアクセントを加えている。
餡を食べている最中は「甘い」という印象だが、イチジクを噛んだ瞬間は独特の酸味が口の中に広がる。
個人的には今まで食べたことが無いようなオンリーワンのお饅頭。
1個140円でばら売りもされているので、まずは1個食べて味見をしてから家族や職場のお土産にするのも良いかも知れない。
「四郎の初恋」という甘酸っぱい名前の感じがする商品もイチジクを使った銘菓。
「﨑津イチジクジャム」という商品もあり、これらから判断すると﨑津はイチジクの産地なのかもしれない。
天草の海水を天日干しにして製塩した「ロザリオの塩」も本駅の名物。
ロザリオの塩を使った「天草塩キャラメル」「天草塩ようかん」も販売している。
その他「天草椿油」「天草はちみつ」「天草たこせんべい」「天草いわしせんべい」など面白そうな商品を販売。
これだけあればお土産選びに困ることはなさそうだ。
ちなみに﨑津集落内にはお土産品売り場は無かったような(多分)。
﨑津土産は本駅で購入するのが良いと思う。
足を伸ばして﨑津集落へ
さて、本駅に来たからには、やはり世界遺産の「天草の﨑津集落」へは訪れたいところ。
本稿では道の駅に車を停めて、徒歩で﨑津集落へ向かう場合の観光ルートについて簡単に紹介したい。
早速、出発と行きたいところだが、まずは焦らずに道の駅内で放映されている観光ビデオを見るのがお勧め。
なぜなら、﨑津集落と隠れキリシタンの時代背景を知らなければ、﨑津集落の価値がなかなか理解できないから。
予備知識なしに﨑津集落を散策したら、「教会が綺麗だった」くらいの印象で終わってしまう可能性がある。
観光ビデオで知識を得たら﨑津集落にいよいよ出発。
道の駅の前の交差点を渡り、海沿いに進めばあとは一本道である。
400m位進んだところに最初の観光スポットである旧漁師網元宅「よらんかな」が現れる。
明治時代、4軒あった漁師網元の中で唯一現存しているのがこの建物。
漁師の作業場である「カケ」があるのが特徴である。
この建物は入場無料。1階と2階、部屋の隅々まで見学可能なので、是非立ち寄りたい。
更に200m進むと﨑津教会が現れる。
﨑津教会は1934年(昭和9年)、禁教時代に「踏み絵」が行われていた吉田庄屋役宅跡に建てられたもの。
教会は塔の上に十字架が掲げられた重厚な造りだが、かつて「踏み絵」が行われていた場所という知識があると、
この建物の見え方が変わってくるような気がする。
﨑津教会も入場は無料。信者でなければ礼拝堂には入ることが出来ないが、
礼拝堂の前のスペースまでなら誰でも入ることが出来る。
﨑津教会の正面にあるのは「﨑津資料館みなと屋」。
ここではキリスト教が伝わった時代、禁教による潜伏期における信者の暮らし、
﨑津集落の生活に関する事がパネルや資料が展示されている。
入場料100円が必要だが、十分に100円分の価値はあると思う。
その他、潜伏キリシタンがお祈りの隠れ蓑にしていた「﨑津諏訪神社」、
信仰のシンボルでもある「海上マリア像」、
﨑津集落全体を見渡す「チャペルの鐘展望公園」など、
隠れキリシタンの里ならではの観光スポットが数多く存在する。
近隣のお勧め宿泊施設
(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)■①﨑津ハウスTAMA
[MAPCODE] 474 228 486*42
(口コミ平均--点/5点満点)
- 道の駅から西に200m
- 料金(1人15,273円、2人計15,273円~)
- 天草の﨑津集落にある一棟貸切タイプの宿
■②﨑津ハウスSEI
[MAPCODE] 474 228 243*15
(口コミ平均--点/5点満点)
- 道の駅から南西に400m
- 料金(1人10,182円、2人計10,182円~)
- 天草の﨑津集落にある一棟貸切タイプの宿
■③平野屋旅館
[MAPCODE] 474 254 469*40
(口コミ平均4.9点/5点満点、お勧め度★★★)
- 道の駅から西に3km
- 料金(1人5,563円、2人計10,200円~)
- 食事付きプランもあり
- TVでも紹介された豪快な船盛が評判
■④民宿 磯や
[MAPCODE] 474 254 469*10
(口コミ平均5.0点/5点満点、お勧め度★★★)
- 道の駅から西に3km
- 料金(2食付き2人計20,000円~)
- 天草灘の天然地魚料理を堪能
■⑤天草市総合交流施設 愛夢里(あむり)
[MAPCODE] 474 294 124*78
(口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★☆☆)
- 道の駅から北東に8km
- 料金(1人6,000円、2人計10,181円~)
- 温泉あり/食事付きプランもあり
■⑥下田温泉 湯の郷くれよん
[MAPCODE] 474 616 532*48
(口コミ平均4.9点/5点満点、お勧め度★★★)
- 道の駅から北に18km
- 料金(2食付き1人18,800円、2人計35,600円~)
- (下田)温泉あり
- 全室離れ、古民家風の客室
- 楽天トラベルアワードで銅賞受賞の宿
🐶ペット旅
■⑦天草 レストハウス結乃里
[MAPCODE] 1079 583 049*00
(口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南西に25km
- 料金(朝食付き2人計12,000円~)
- 2食付きプランもあり
- ペット可のプランあり[追加料金+2,000円]
- 目の前は美しいプライベートビーチ
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)