道の駅　あそ望の郷くぎの

駅基本情報

駅名	あそ望の郷くぎの(あそぼうのさとくぎの)
住所	熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字久石2807
コード	256 215 757*87
駅名の由来	「あそ望」は「阿蘇山を望む」と「遊ぼう」の2つの意味を持つ造語。「くぎの」は市町村合併前の旧村名の「久木野村」より。
施設	物産館、レストラン、そば打ち体験施設、パークゴルフ場、ドッグラン
休館日	不定休(2023年度実績では12月と1月の第2水曜日、及び1/1)
営業時間	9:00～17:00 (レストラン[定食類] 10:00～17:00) (レストラン[あか牛] 11:00～17:00)
特産品	阿蘇小国ジャージー牛乳ミルクブッセ、阿蘇ウインナー、阿蘇タンスモーク、阿蘇気分爽快茶、 阿蘇百年蔵の醤油、阿蘇ミルクアイス、阿蘇物語シリーズ(トマトケチャップ/焼肉のたれ/等)、 熊本銘菓「松風」、粗挽そば、熊本トマトコーラ

熊本地震の復興拠点

九州自動車道の益城熊本空港ICから県道36号線、県道206号線、県道28号線を経由して東に32km、 熊本県北東部の旧久木野村(現南阿蘇村)に本駅「あそ望の郷くぎの」はある。 長い下道のドライブの後に迎えてくれるのは阿蘇外輪山の素晴らしい風景。 駅名「あそ望の郷」が決して伊達でないことは、本駅を訪れたほぼ全ての方が実感するだろう。 さて、本駅が一躍有名となったのは2016年4月に発生した熊本地震の時。 市町村指定の避難所に人が溢れる中、2次避難所として本駅は車中泊避難者の拠点として大いに活用された。 道の駅運営側も50帳のテントを設け、水や食料、日用品の提供や炊き出しの実施など、 車中泊避難者に対して最大限の支援を行った。 テレビのニュース等の画面を通して、車中泊の車が300台収容の駐車場一面に並ぶ光景を目にした方も多いだろう。 但し、地震から2年経過した現在では本駅は車中泊禁止の先鋒に立っている。 車中泊禁止を打ち出している道の駅は全国に幾つか存在するが、 殆どは立て看板で「施設利用以外の長時間駐車はご遠慮願います」と注意勧告する程度。 しかし、本駅は施設内放送で約30分間隔で車中泊禁止を伝達する徹底ぶりである。 理由はよく分からないが、ニュース等で植え付けられた「あそ望の郷=車中泊」のイメージを払拭したいのではないだろうか。 まあ理由はどうであれ、本駅での車中泊は遠慮した方が良さそうだ。

阿蘇の特産品を多数販売

本駅は物産館、レストラン、そば打ち体験施設、パークゴルフ場、ドッグランを持つ施設構成。 物産館では阿蘇の特産品が多数。特に商品名に「阿蘇」と付く商品が多いのが特徴である。 まず、物産館入り口付近に設けられているのは「阿蘇土産品コーナー」。 ここでは「阿蘇小国ジャージー牛乳ミルクブッセ/ラングドシャ」「阿蘇ウインナー」「阿蘇タンスモーク」が販売されている。 「阿蘇物語シリーズ」と冠した商品もあり、 こごてはトマトケチャップ、ウスターソース、焼肉のたれ、ドレッシング各種が販売されている。 「阿蘇」を冠した商品はまだまだあり、「阿蘇気分爽快茶」「阿蘇百年蔵の醤油」 「阿蘇ミルクアイス」等もある。 私が注目した商品は「熊本トマトコーラ」。 「阿蘇」という名称は付かないが、地元の南阿蘇村産のトマトを使った商品である。 実際に私も飲んでみたが、飲んでいる最中はほぼコーラの味。トマトの味は殆ど感じない。 しかし、飲み終えた後はジワリとトマトの味を感じるようになり、程よい酸味が10分位口の中に残る。 価格は200ml入りで310円。一般的なコーラと比較するとちょっと高いが、一度は体験してみるのは如何だろうか。

レストランはカフェテリア形式の田舎料理

本駅のレストラン「食事処あじわい館」はカフェテリア形式の田舎料理を味わうことが出来る。 料理の種類は31種類で価格は一皿110円～260円、好みの品を選択し最後にレジで精算する方式である。 料理の多くは南阿蘇で育った新鮮野菜や畜産物を使ったもの。 料理の一部を紹介すると、煮卵(110円)、出し巻き玉子(110円)、里芋コロッケ(160円)、肉じゃが(160円)、 茶碗蒸し(210円)、鶏の唐揚げ(260円)等がある。 カフェテリア形式以外にカウンターで直接注文のメニューもあり、 この中には阿蘇名物の高菜めし(570円)、だご汁(500円)、ジャージーうどん(620円)や、 久木野のそば粉を使ったそば各種(かけそば/肉そば/山かけそば/等)が含まれている。 ブルーベリーケーキ、ヨーグルトプリン等のデザート類も充実。 腹を満たしたい方、軽食を楽しみたい方、デザートを味わいたい方など、全てのニーズに応えられるレストランになっている。