道の駅　美里「佐俣の湯」

駅基本情報

駅名	美里「佐俣の湯」(みさと「さまたのゆ」)
住所	熊本県下益城郡美里町佐俣705
コード	291 429 361*78
駅名の由来	「美里」は町名より、「佐俣の湯」は温泉の名称
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、温泉施設、足湯、宿泊施設
休館日	12/31～1/3、第2木曜日 (レストラン/温泉 12/31、1/1、第2木曜日)
営業時間	9:00～18:00 (レストラン 11:30～15:00[土日祝は18:30まで]) (温泉 10:00～20:30)
特産品	オリジナル焼酎「山善」「三千段」、生姜せんべい、もろみ漬け、豆腐、辛子れんこん、手焼き煎餅「一枚まごころ」、 ピーナッツ煎餅、高島園のお茶「露雫」「初緑」、紙製手作り椅子、小川の赤卵、地産の米(ヒノヒカリ)

3333段の石段の町

九州自動車道の松橋ICから国道218号線を東に12km、熊本県のほぼ中央部の美里町に本駅「美里　佐俣の湯」はある。 美里町は町域の約8割が山深い森林の町。 本駅周辺は山と平野の境目辺りに位置しており、住宅が数軒あるものの、どちらかと言えば大自然の風景が目に付く。 さて、美里町で有名なものといえば3333段の日本一の石段。 苦行として有名な香川の金比羅山(こんぴらさん)の石段でさえ1368段なのだから、完登するには相当の覚悟が必要である。 私も美里町に来てしまったからには、やはり挑戦せざるを得ない。頂上を目指してスタートしたのだが…約半分の1200段でリタイヤ。 石段の一段一段の高低差がかなりあるため、ビルの階段よりきつい気がする。 ただ、毎年行われている3333段の石段登りのレースの優勝タイムは、男性が25分46秒、女性が34分28秒。 世の中には凄い人がいるものだと感心してしまう。 私は見ることが出来なかったが、石段の頂上から見る景色は絶景らしい。 苦行の後には素晴らしいご褒美が待っているようだ。

肌がスベスベになる温泉

本駅は人気の温泉施設を中心に、物産館、農作物直売所、レストラン、足湯、宿泊施設から成る施設構成。 石段登りの苦行を終えた後は、まずは温泉「佐俣の湯」に浸かり疲れを癒したい。 本温泉は趣向を凝らした湯の種類、露天風呂から見る美しい景色など、色々な特徴を持っているが、 まず私が強調したいのは入った瞬間に肌がスベスベになる泉質。 ph値の詳細は不明だが、おそらく強アルカリ泉に近い美肌温泉と思われる。 湯の種類は内湯3つと露天3つがある。 内湯には一般的な浴槽の他に、気泡湯と深湯が用意されている。 特に深湯は水深1.5mもありプール並みの深さ。立ったままの入浴となるが中々珍しく、 また座って浸かる湯とは別の趣きを感じる。 露天風呂からの景色も中々のもので、大木に視界が少し遮られてしまうところもあるが、 枝の間から川と滝を見ることが出来る。 料金も500円と非常に良心的である。 温泉施設内にはレストランも併設されており、 「あか牛のステーキ丼(1200円)」「エビフライセット(1150円)」「だご汁(550円)」等を味わうことが出来る。

物産館は小規模

本駅の物産館と農作物は小規模。 ただ、小規模とはいえ美里町ならではの商品があり、土産品探しには困らない。 目玉商品はオリジナル商品の「山善」と「三千段」。 どちらも美里町産の米を使った焼酎である。 焼酎以外にも「生姜せんべい」「もろみ漬け」「辛子れんこん」「豆腐」 「手焼きせんべい(商品名:まごころ)」が美里町の特産品として販売されている。 地元の高島園のお茶も人気の商品。「露雫」「初緑」「緑の詩」「茶々丸」等の商品名で販売されている。 珍しいところでは紙製の手作り椅子。 紙で土台を作りカラフルな布で覆った椅子だが、意外と丈夫で大人が座ってもビクともしない。 部屋に彩りを添えたい方には最適だろう。 農作物直売所コーナーでは「小川の赤卵」を販売。 地産の米(ヒノヒカリ)は5kgで2600円。一般の流通米と比較すると高く感じるが、値段の高さは味に自信がある証拠だろう。 その他、ゴボウ、ネギ、大根、キュウリ等の野菜が販売されている。