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(熊本県の道の駅 no.06)

道の駅 不知火

駅基本情報
駅名 不知火(しらぬひ)
住所 熊本県宇城市不知火町永尾1910-1
コード 128 765 592*10
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の不知火町より
施設 物産館、農作物直売所、海産物直売所、レストラン、【休館中】温泉
休館日 1/1~1/4
(レストラン 12/31~1/4、水曜日)
営業時間 9:00~17:00
(レストラン 11:00~15:30)
特産品 天草塩クリーム大福、天草塩ポテト、天草塩ようかん、天草塩クッキー、生姜そうめん、 熊本スイートメモリアル(クッキー)、海産物各種(ハマチ/クエダイ/チヌ/アオリイカ/粒うに/等)、 海苔「有明の月」、デコポン、豊野生姜

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超常現象の「不知火」と果物の「不知火」

 九州自動車道の松橋ICから国道266号線を西に8km、熊本県西部の旧不知火町(現宇城市不知火町)に本駅「不知火」はある。 道中は宇城市の市街地を抜けて宇土半島に入った後は車窓の右側は山、左側は海の長閑な風景。 但し、国道266号線は観光地の天草半島に最短距離で向かう道路のため、意外と混雑するので要注意である。
 さて、不知火町で有名なものは「(超常現象の)不知火」と「(果物の)不知火」。 どちらも町の名前がそのまま使われているため、不知火町は町の規模の割には全国区の知名度と言えるのではないだろうか。
 「超常現象の不知火」は真夏の夜に発生する蜃気楼の一種。沖合に親火と呼ばれる火が出現し、 その後、数を増やして多数の火が横に並ぶ。 滅多に見ることは出来ないらしいが、本駅には不知火を観測するための展望台があるので、 真夏の夜に本駅を訪れる方は展望台で八代海を眺めてみるのはどうだろうか。
 「果物の不知火」は清美オレンジとポンカンを交配して育成された柑橘類。 昭和60年に不知火町の果樹試験場で試作を行い、平成2年に品種名を「不知火」、商品名を「デコポン」として売り出している。 今や中柑橘系果物のエース的存在となったデコポンだが、発祥は不知火町。 本駅にはこの業績を記念して「デコポン発祥の地」のモニュメントが建てられている。

人気の温泉は休館に

 超常現象の「不知火」、果物の「不知火」、2つの名物がある本駅だが、経営に関しては苦戦中。 本駅は1994年に登録された古参の道の駅だが、長らく本駅を経営してきた「不知火温泉有限会社」は2021年3月に倒産。 人気だった温泉施設を含めて、物産館、レストラン等、全ての道の駅施設が閉鎖に追い込まれてしまった。 その後、宇城市内に本拠を置く「アグリパーク豊野」が経営を引継ぎ、 2021年2月に物産館が再開、更に2021年8月にレストランも再開している。
 ただ、温泉施設に関しては現在のところ再開の見通しは立っていない。 管轄する宇城市によると、温泉施設は再開、解体して閉鎖、解体して新設の3つの案を検討中。 ただ、不知火温泉は塩分が多いという特徴があり、配管はかなり腐食しているとのこと。 再開するには大規模なリニューアル工事が必要であり、解体して新設する方が安上がりらしい。 コロナ禍が過ぎつつあり、道の駅の利用客が戻ってきても、すぐに温泉再開とは行かないようだ。
 現在は本駅は「アグリパーク豊野」の2号店という位置付け。 特に海産物の販売が盛んで、長さ40cmもあるハマチが1280円、長さ30cmのクエダイが680円、 長さ30cmのチヌが1380円、見たことのないような(少なくとも私は)巨大なアオリイカが2600円など、 大型の魚介類が目に付く。「お刺身詰め合わせ(580円)」もあるので、車内やホテルの部屋で食べる方にはちょうど良さそうだ。 農作物では豊野地方産の「豊野生姜」が目に付く存在。 私が訪れた時期(11月)にはデコポンの販売はされていなかったが、 旬の季節には店頭にデコポンも並ぶようだ。

天草の特産品や生姜素麺

 続いて物産コーナーだが、ここでは主に天草地方の特産品を50種類くらい販売。 「天草塩クリーム大福」「天草塩ポテト」「天草塩ようかん」「天草塩クッキー」等、 天草の天然塩を使った商品が販売されている。 オリジナル商品として宇城市豊野町産の生姜パウダーを使った「生姜そうめん」。 ピリッと引き締まった味を楽しむことが出来る。 熊本のゆるキャラ「くまモン」をプリントした「熊本スイートメモリアル(クッキー)」 「熊本バター&チョコクッキー」も販売されている。
 ただ、個人的には不知火名物だっためちゃくちゃ甘い「塩トマト」、 デコポンを使ったオリジナル商品(デコポンジュース/デコポンワイン/デコポンリキュール/等)、 肉厚で食べ応え十分の「焼きちくわ」が無くなってしまったのは残念。 温泉施設と共にいつの日かこれらの不知火名物も復活して欲しいと願っている。
 最後にレストラン「いさり火」の紹介を、と行きたいところだが、 残念ながら私が訪れた時間は既に閉店。 詳細は不明だが、刺身定食や海鮮丼が人気になっているようだ。 レストランに関しては次回訪問時に詳しくレポートしたいと思う。


道の駅看板

道の駅看板

物産館

物産館が入る建物

レストラン

過去に存在したレストラン「不知火亭」。現在は海鮮レストラン「いさり火」になっている。

温泉

現在休館中の温泉施設

デコポン発祥の地のモニュメント

デコポン発祥の地のモニュメント

八代海展望台

八代海展望台。夏の夜間は不知火を見ることが出来る(運が良ければ)。

展望台から見る八代海

展望台から見る八代海

デコポン

特産品のデコポン

塩とまと

過去に販売されていた特産品の塩とまと。塩分が含まれた土壌で育ったトマトは甘く成熟するそうだ。

焼き竹輪

こちらも過去に販売されていた肉厚の「焼き竹輪」。風呂上がりに食べるのが最高だった。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①割烹旅館 松錦館
 [MAPCODE] 128 763 168*50
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に2km
 - 料金(1人4,546円、2人計10,910円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 新鮮魚介を使った和食が自慢

   

■②グッドイン松橋
 [MAPCODE] 128 860 717*71
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北東に6km
 - 料金(1人5,091円~)
 - ネット予約はシングルルームのみ(ツインは電話予約のみ対応)

   

■③和モダンなホテル 旅籠(はたご)こめや
 [MAPCODE] 29 034 799*08
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に10km
 - 料金(1人5,545円、2人計9,454円~)
 - 食事付きプランもあり
 - すべて手作りの創作料理が人気

   

■④ホテルベンデナート
 [MAPCODE] 29 034 706*00
 (口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に10km
 - 料金(1人5,818円、2人計8,818円~)
 - 朝食付きプランもあり[300円or636円/人]

   

■⑤HOTEL R9 The Yard 宇城
 [MAPCODE] 128 744 327*20
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に10km
 - 料金(1人4,728円、2人計6,728円~)
 - 斬新な外観とコンパクトで快適なコンテナホテル
 - 軽食&ホットドリンク付き

   

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■①割烹旅館 松錦館

新鮮な魚介類を使った和食が自慢の料理宿。2食付プランは+4,546円/人。料理の内容を考えるとかなりお得。 驚きの1泊1,000円の誕生日プラン(65歳以上限定/楽天のみ)もある。

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)