道の駅　小国

駅基本情報

駅名	小国(おぐに)
住所	熊本県阿蘇郡小国町大字宮原1754-17
コード	202 143 331*61
駅名の由来	町名より
施設	物産館、和食レストラン、洋食レストラン、そば処、喫茶店、小国ジャージーの店
休館日	12/31～1/2 (和食レストラン 水曜日) (洋食レストラン 月曜日) (そば処/小国ジャージーの店 火曜日) (喫茶店 木曜日)
営業時間	8:30～17:00 (和食レストラン 11:00～16:00[火曜日は14:00まで]) (洋食レストラン 11:30～15:00、18:00～21:00) (そば処 11:00～18:00) (小国ジャージーの店 10:00～17:00) (喫茶店 9:00～17:00)
特産品	阿蘇小国ジャージー牛乳、阿蘇小国ジャージーのむヨーグルト、阿蘇小国ジャージークッキー、小国ジャージーバター、 そら色プリン、小国郷万能和風だし「きよらのおだし」、舞茸パスタ、舞茸麵、舞茸ラーメン、おぐにんにく醤油、 七福醤油店の醤油各種、小国の生蜂蜜、生そば、トマトケチャップ「阿蘇物語」、馬肉の炭火焼

UFOみたいな駅施設

　大分自動車道の九重ICから県道661号線→国道387号線を通って南西に23km、 或いは大分自動車道の日田ICから国道210号線を通って南東に33km、 熊本県北東端の小国町に本駅「小国」はある。 本駅は国道210号線と国道387号線が交差する場所に立地。 インターからの道中はどちらのルートを使っても約9割は山林だが、本駅周辺は比較的賑やか。 本駅は小国町役場のすぐ近く、人口6300人の小国町のほぼ中心地に立地している。
　本駅に到着してまず驚いたのは利用客の多さ。 私が訪れたのは土曜日の昼時で最も混雑する時間帯ではあったが、それにしても人が多い。 44台分用意されている駐車場は満杯で、駐車場の中をぐるぐる3周(場内は一方通行)しても空きは見つからず。 仕方なく200m位離れている「けやき広場」の駐車場を利用したが、週末に訪れる方はある程度の混雑は覚悟した方が良さそうだ。
　もう一つ驚いた、というか度肝を抜かされたのは巨大なUFOみたいな駅施設。 形状は逆円錐形で外周は全面ミラーガラスで覆われている。 こんなユニークな建物、道の駅に限らず私は今まで見たことが無い。かなりの迫力である。 このミラーガラス、外から中の様子は見えないが、中からは外の景色が丸見え。 変な話で恐縮だが、館内のトイレも同様で外の景色が丸見えである。 もちろん外からは見えないので問題ないのだが、何か見られているようで変な気持ちになってしまう。

販売されている特産品は驚きの1000品以上

　本駅はUFO型の建物の1階に物産館、2階に観光案内所がある道の駅。 また、正式には道の駅の施設に含まれないようだが、すぐ近くにレストラン2つ、そば処、喫茶店、小国ジャージーの店がある。 これらの施設は道の駅のすぐ近く。利用者から見れば道の駅の施設の一部と考えても問題ないだろう。
　本駅の特徴は道の駅では一般的な農作物直売所が無いこと。 全くない訳では無いが農作物の販売は物産館の一部で数品販売されているのみ。 代わりに小国町、及び阿蘇地方の特産品を多数販売している。 品数は驚きの1000品以上。 館内は円を描く様に通路があるが、通路の両側にびっしりと特産品が並んでいる。 どのくらいの品数があるか数えてみたが、通路の1/10進んだところであまりの数にギブアップ。 もしかしたら1000品以上、2000品くらいあるかも知れない。
　これほど特産品が並んでいるのは小国町が観光の町であることに他ならない。 小国町は杖立温泉、奴留湯温泉、わいた温泉郷を有する温泉の町であり、本駅にも多くの観光客が訪れる。 本駅は観光客のお土産選びのための道の駅と言っても良いのかも知れない。

小国ジャージを使った特産品

　本駅では小国町の特産品だけでなく、「高菜しぐれ」など阿蘇地方、 「風雅巻」など熊本県全般の魅力的な特産品をたくさん販売。 正直、数品に絞ってレポートするのは大変難しいが、 せっかく小国町に来たのだから、小国町ならではの特産品を購入するのは如何だろうか。
　小国町の特産品と言えばジャージー牛。 国内では希少な品種だが、小国町では昭和30年代にジャージー牛が導入されて以来、町の主要産業になっている。 ジャージー牛を使った特産品の代表はもちろん「牛乳」。 乳脂肪分4.5%、生乳100%を使用した「ジャージー牛乳(200ml入り80円)」はとにかく「濃厚」。 ごめんなさい。これ以外の言葉が浮かばない。一般的なスーパーで販売されている牛乳とは全く違うと断言できる。 「飲むヨーグルト(150ml入り160円)」もジャージー牛を使った代表的な商品。 こちらも飲んだ感想は「濃厚」。濃厚を越えてドロドロとした喉越しを感じることが出来る。 その他の商品では「小国ジャージーバター」「阿蘇小国ジャージークッキー」等。 ジャージ牛乳を使用した「そら色プリン」も味わうことが出来る。
　小国町は舞茸の産地でもあり、小国舞茸を使った「舞茸パスタ」「舞茸麺」「舞茸ラーメン」も本駅で販売。 小国町産ニンニクを使った「おぐにんにく醤油」もある。 その他にも小国町の食材を凝縮した小国郷万能和風だし「きよらのおだし」、 小国町の老舗「七福醤油店」が提供する「小国の醤油」「甘かもん醤油」、小国の「生はちみつ」など。 小国町に絞って記したが、それでも味わってみたい商品がたくさんある。

「食」の店は5店舗

　本駅で食事をしたい方は道の駅から歩いて30秒の「ウッディタウン」へ。 ここには喫茶店、小国ジャージーの店、そば処、和食レストラン、洋食レストランの5つの店が軒を並べる。
　道の駅から近い順に紹介すると
- 喫茶店「松石庵」では小国ジャージー牛乳を使ったソフトクリームを販売。 ソフトの甘さにエスプレッソの苦みを加えた「珈琲アフォガード」も人気。
- 小国ジャージーの店「OGUNIYA JERSEY」では搾りたての生ソフトクリーム(400円)とジャージーフロート(550円)を提供。
- そば処「巴」は本格手打ちそばを提供。味に自信がある価格設定で「ざるそば」は1100円。
- 和風レストラン「おふくろ」は定食、丼物を提供。名物は「たかな飯」「馬刺し」「ヒレカツ膳」。
- 洋風レストラン「吉井」は「あか牛」を使った「オムライス＆ハンバーグ(2530円)」などを提供。
　特に「松石庵」と「OGUNIYA JERSEY」のソフトクリームは夏場は行列ができる人気商品になっている。