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(愛媛県の道の駅 no.01)

道の駅 佐田岬半島ミュージアム


道の駅基本情報
駅名 佐田岬半島ミュージアム(さだみさきはんとうミュージアム)
住所 愛媛県西宇和郡伊方町塩成乙293
コード 426 691 248*46
駅名の由来 2023年8月にリニューアル。日本一細長い佐田岬半島独特の自然等を展示・紹介する佐田岬半島ミュージアムにリニューアルされた。 なお、旧駅名は「瀬戸農業公園」。「瀬戸」は市町村合併前の旧町名の瀬戸町より。 農業活性化のために造られた公園だったため、駅名に「農業公園」が付け加えられていた。
施設 ミュージアムショップ、喫茶店、博物館、藍染/シーグラス体験施設
休館日 月曜日[祝日と重なる場合は翌日]
(喫茶店 12/29~1/3、月・火水曜日)
(博物館 12/29~1/2、月曜日[祝日と重なる場合は翌日])
営業時間 9:30~17:00[スタンプは24時間]
(喫茶店 11:00~16:00)
(博物館[有料展示] 9:30~16:30)
(体験施設[シーグラス] 11:00~17:00[最終スタートは16:00])
(体験施設[藍染] 11時/13時/15時開始の3回)
道の駅の特産品 佐田岬半島手拭い、佐田岬半島地図扇子、サダンディーのぬいぐるみ、オリジナルトートバッグ、オリジナルTシャツ、 郷土にゆかりの書籍類

駅名を変更してリニューアル

 大洲・八幡浜自動車道の保内ICから国道197号線を西に18km、 愛媛県西端の旧瀬戸町(現伊方町)に「道の駅 佐田岬半島ミュージアム」はある。 沿道の国道197号線は「日本一細い半島」と呼ばれる佐田岬半島の尾根部分を突き抜ける道。 道中は殆どが山林の風景だが、時々現れる左右両側に広がる海の景色は日本でここだけの絶景のドライブと言えるだろう。 やがて道路に刻まれた溝と車輪によって産み出されるメロディー道路に差し掛かる。 南国らしい「みかんの咲く丘」のメロディーを聞き終えた頃、本駅を示す道の駅看板が見えてくる。

道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 道の駅看板
道の駅看板
道の駅 佐田岬半島ミュージアム | メロディー道路
路面の溝と車輪の摩擦により音楽を奏でるメロディー道路。 東から向かう時は「みかんの咲く丘」、逆方向からは「瀬戸の花嫁」、 道中の2つの海が見える区間では「海は広いな大きいな♪」のメロディーが流れる。
 本駅は2023年8月に大規模リニューアル。佐田岬半島ミュージアムを中心とした展示施設が中心の道の駅に生まれ変わった。 リニューアルに伴い駅名も変更。「瀬戸農業公園」から「佐田岬半島ミュージアム」になっている。 2023年の年間利用客は実質5ヶ月の営業期間で7万6千人。年間に換算すると15万人位になるだろうか。 ちなみに、リニューアル前の本駅の利用客は年間6万4千人だったので、今のところリニューアルは大成功と言えるだろう。

道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 新しい駅施設
新しく建設された駅施設。全面ガラス張りのとても綺麗な建物。

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物産館の無い道の駅

 本駅は博物館喫茶店藍染/シーグラス体験施設から成る道の駅。 道の駅としての観点から見た場合、本駅の最大の特徴は物産館が存在しないこと。 厳密にいえば博物館の横に「ミュージアムショップ」と呼ばれる小さな物産館は存在するが、 そこで販売されているのは「佐田岬半島手拭い」「佐田岬半島地図扇子」「サダンディーのぬいぐるみ」など博物館系のもの。 食品系の商品は一切販売されていない。 道の駅巡りの最中で伊方町の特産品をお求めの方は同じ町内の道の駅「伊方きらら館」で購入することをお勧めする。
 逆に「伊方きらら館」には存在しない食事処を本駅は備えている。 食事処の名称は「CAFE CYANTI」。黒ビールのようなシャンティ・シェケラートとソルトンサンドが名物。 ドリンク付きの「ケーキプレートセット(980円)」も味わうことが出来る。
 建物の1階には体験施設「岬藍」がある。 ここでは「シーグラス」と「藍染」の2つの体験が可能。 「シーグラス体験」は宇和海に打ち上げられたプラスティックゴミを再利用して「海の思い出ストラップ」を作成する体験。 「藍染体験」は佐田岬半島伝統の天然灰汁発酵藍染を使った染色・染物の体験。 シーグラス体験は11時/12時/13時/14時/15時/16時の1日6回(体験時間1時間、料金1500円)、 藍染体験は11時/13時/15時の1日3回(体験時間2時間、料金1500円)。2日前までに予約する必要がある。

道の駅 佐田岬半島ミュージアム | ミュージアムショップ
博物館の横にある「ミュージアムショップ」。「佐田岬半島手拭い」「佐田岬半島地図扇子」等、佐田岬をモチーフにした特産品を販売。 食品系の商品は無い。郷土ゆかりの書籍も販売されている。

有料と無料の2エリアがある半島ミュージアム

 続いて本駅の中心施設「佐田岬半島ミュージアム」だが、無料エリアと有料エリアがある。 無料エリアでは佐田岬半島の美しい自然を満喫。 プロの写真家が撮影した様々な佐田岬半島の四季の写真が飾られている。 特に佐田岬の南沖合650m付近にある岩礁「黄金碆(おうごんばえ)」の写真は必見。 潮流が速く危険な海域とされていた黄金碆だが、その危険を回避するために佐田岬灯台が黄金碆を照射する方式を採用。 黄金碆が灯台の光を受けて黄金のように輝く姿を見ることが出来る。

道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 無料エリア
博物館の無料エリアではプロの写真家が撮影した佐田岬半島の美しい四季の写真が展示されている。
 博物館の有料エリアは佐田岬半島の歴史、漁業の変遷、暮らしの変遷、半島で行われている祭り等を紹介。 入場料は一般300円、高校生200円、中学生以下は無料。 一般300円というのはお手頃価格と思われがちだが、正直どうなのだろうか。 昔の漁具、農具、佐田岬半島で初めて導入された映写機など、展示物は貴重な物であるのに違いない。 ただ、このような郷土資料館的な展示は「他の道の駅なら入場無料かも」とも思ったりしてしまう。 まあ、でも、金額は大したことないので、旅の記念に入館してみるのも良さそうな気がする。
 個人的に興味を持ったのは佐田岬半島の祭りに関する展示。 祭りの数の多さに驚いてしまった。 特に伊方越地区で毎年旧暦1月16日に行われている「ヨリゾメ」は重要な祭事。 この祭事で用いられている「伊方越しのオオゾウリ」も博物館内に展示されている。

道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 有料エリア
博物館の有料エリアでは佐田岬半島の歴史、漁業の変遷、暮らしの変遷、半島で行われている祭り等を紹介。
道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 伊方越しのオオゾウリ
伊方越し地区で行われている祭事「ワリゾメ」で用いたられている「伊方越しのオオゾウリ(複製)」

展望広場からは2つの海

 一通り本駅施設を廻った後は屋上に上がって道の駅からの景色を堪能したい。 細長い佐田岬半島に位置する本駅からは2つの海が見えることが特徴。 北の方角には伊予灘(瀬戸内海)、南の方角には宇和海(太平洋)を見ることが出来る。

道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 屋上から見る伊予灘(瀬戸内海)
屋上から見る伊予灘(瀬戸内海)
道の駅 佐田岬半島ミュージアム | 屋上から見る宇和海(太平洋)
屋上から見る宇和海(太平洋)
 建物の2階から外に通じる扉を開けると、そこには「スマイルパーク」がある。 この公園は旧道の駅「瀬戸農業公園」の時代から存在したもの。 ミニチュアの風車小屋に美しい花々。リラックスした時間を送ることが出来るだろう。
道の駅 佐田岬半島ミュージアム | スマイルパーク
風車小屋と花々が咲くスマイルパーク
 時間に余裕のある方は本駅から西に2kmのところにある「せと風の丘パーク」も訪れてみたい。 旧瀬戸町は「風の町」と呼ばれるくらい強風が吹きつける町。 その強風を利用した風力発電施設が設置されている。 「せと風の丘パーク」では尾根沿いに一直線に並ぶ風力発電用の風車を見ることが出来る。

せと風の丘パーク
道の駅から西に2キロの「せと風の丘パーク」にて。風力発電用の風車がどこまでも真っすぐに並んでいる。

【その他の道の駅はこちらから】

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「道の駅 佐田岬半島ミュージアム」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。道の駅から近い順に番号を付けています。)

■①亀ヶ池温泉 亀乃湯別邸
 [MAPCODE] 426 754 361*83
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に6km
 - 料金(1人7,728円、2人計10,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランあり
 - 2024年2月オープンの新しい宿

   

■②瀬戸アグリトピア
 [MAPCODE] 682 309 154*72
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に8km
 - 料金(1人10,000円、2人15,000円~)

 瀬戸あぐりトピア

■③えびすや旅館
 [MAPCODE] 624 809 352*71
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から西に17km
 - 料金(2食付き1人13,500円、2人計26,000円~)
 - 新鮮な海の幸を使った料理が自慢

   

■④HANARE stay&space 佐田岬
 [MAPCODE] 682 180 303*66
 (口コミ平均-点/5点満点)

 - 道の駅から西に17km
 - 料金(1人6,000円、2人計12,000円~)
 - 一日一組様限定小さな平屋の宿

   

■⑤ビジネスホテル ヤマキ
 [MAPCODE] 204 213 638*80
 (口コミ平均3.1点/5点満点)

 - 道の駅から東に17km
 - 料金(1人5,728円、2人計9,546円~)
 - 更にお得な当日限定プランもあり
 - 【注】ツインルームは楽天のみ予約可能
 - 【注】駐車場利用は要事前連絡

   

■⑥民宿 大岩
 [MAPCODE] 624 710 596*32
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に26km
 - 料金(朝食付き1人7,500円、2人計15,000円~)
 - 四国最西端、佐多岬の先端に位置する宿

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)