AROUND JAPAN

(愛媛県の道の駅 no.07)

道の駅 伊方きらら館


道の駅基本情報
駅名 伊方きらら館(いかたきららかん)
住所 愛媛県西宇和郡伊方町九町3-179
コード 426 817 246*23
駅名の由来 「伊方」は町名より。「きらら館」は施設名。
施設 物産館、じゃこ天売店、伊方原子力発電所ビジターズハウス
休館日 無休
(じゃこ天売店 月曜日)
(伊方ビジターズハウス 12/29~1/1)
営業時間 9:00~17:30
(じゃこ天売店 9:30~17:00)
(伊方ビジターズハウス 9:00~17:00)
道の駅の特産品 じゃこ天、柑橘系果物各種(みかん/文旦/ニューサマーオレンジ/ひょうかん/不知火/清見/サンフルーツ/じゃばら/甘夏/河内晩柑)、 柑橘ストレートジュース、つわぶきの味噌漬け、つわぶきの粕漬、みかん調味料(唐辛子/砂糖/塩/パウダー)、 明太ちりめん、わかめちりめん、岬ちりめん、伊方のタルト、さつまいも、麦味噌、田舎味噌

意外と凄い道の駅

 大洲・八幡浜自動車道の保内ICから国道197号線を西に11km、愛媛県西端の伊方町に「道の駅 伊方きらら館」はある。
 伊方町は愛媛県の最果ての地の佐田岬半島にある町。日本一細長い半島と呼ばれる佐田岬半島の東西の全長は約40km。 本駅は佐田岬半島の入り口から約10キロ入った所に位置しており、まだまだ佐田岬半島探索のプロローグと言った感じ。
 しかし、プロローグと言いつつも本駅周辺でも最果て感は半端ない。 道中は民家が全くない山林の中のドライブ。交通量も極めて少なく、対向車の姿を見るのも稀。 やがて、道路が佐田岬半島の尾根の部分に差し掛かり、視界に明るい日差しが射し込んでくる頃、 本駅を示す道の駅看板が見えてくる。

道の駅 伊方きらら館 | 道の駅看板
道の駅看板
 本駅は一見するとかなり地味な道の駅。高さはあるものの(3階建て)、幅と奥行きは小さく都会で見かけるコンビニをコンパクトにした感じ。 利用客数も県内では最下位(利用客非公表の3駅を除く)の年間7万2千人。 ただ、実際に訪れてみると意外と凄い道の駅ということが分かる。 以下、本駅の凄さを紹介していきたいと思う。

道の駅 伊方きらら館 | 駅施設
駅施設。3階建てだが幅、奥行きは小さくコンビニをコンパクトにした感じ。

(広告の下に記事が続きます。本サイトは広告収入のみで運営しています。ご容赦願います)


水がこぼれない不思議な水槽

 駅施設の1階に入ると物産館ふれあい水槽がある。 物産館もそこそこ凄いが、まあ、後述するとして、まず注目したいのが「ふれあい水槽」。 この水槽の凄いところは側面の所々に穴が開いていること。穴が開いているのに水がこぼれださない不思議な水槽である。
 穴が開いていることで出来ること…それは魚との触れ合い。 1日30名という制限はあるがこの水槽ではエサやり体験が可能。 手のひらにエサを置き、エサを食べにお魚たちが寄ってくる。 お魚を掴むのはNGだが、エサを食べる瞬間に軽くお魚と触れ合うことが可能になっている。
 ちなみに水がこぼれださない理由は浸透圧という物理現象を応用したもの。 物理学に精通された方なら「不思議ではなく当然」らしいが、私のような凡人から見ればとても不思議である。

道の駅 伊方きらら館 | ふれあい水槽
1階にあるふれあい水槽。側面の8ヵ所に穴が開いており、その穴から直接お魚にエサやりが出来る(1回50円)。
道の駅 伊方きらら館 | ふれあい水槽の横穴
ふれあい水槽の横穴。穴の部分が立方体になっており、水面を上から大気圧で押しているため水がこぼれださないらしい。

きららアクアリウムで不思議体験を

 続いて、物産館のレジの奥の方にある階段まで進み、建物の2階に上がってみたい。 このレジ奥の階段、場所が分かりづらく、おそらく訪れた方の半分は気付いていない気がする。 それは本当にもったいない。本サイトを見て頂いた方は忘れずにレジ奥の階段を見つけて頂きたい。

 建物の2階にあるのは「きららアクアリウム」。魚の群れが動く映像を上映する360度シアターになっている。 ただ、映像の魚が動く程度では、さすがに私でも驚かない。 実は、この壁面に映し出されている魚、手を触れると様々な反応を見せてくれるのだ。
 カメやマンボウに触ると、横に流れる動きを止めて正面を向いて会釈(?)をしてくれる。 ハリセンボンに触ると、怒ったように膨らんで針を立てる。 これって一体、どういう仕組みになっているのだろう。映像技術も進化したものだと感心させられてしまう。

道の駅 伊方きらら館 | きららアクアリウム
2階にある「きららアクアリウム」。映像の魚に触ると魚が色々な仕草を見せてくれる。
 「きららアクアリウム」で楽しんだ後は、階段をもう少し昇って3階に進んでみよう。 ここには無料で利用できる休憩所がある。 この休憩所、めちゃくちゃ綺麗でかなり豪勢。机に椅子、ソファーがあり、自宅にいるような感覚で寛ぐことが出来る。 テレビも書籍もあり至れり尽くせりの感じである。
道の駅 伊方きらら館 | きららアクアリウム
3階にある休憩所。道の駅でここまで綺麗な休憩所は私は見たことが無い。大きな窓から見る景色も素晴らしい。

3階から伊方ビジターズハウスへ

 本駅の凄いところはまだまだ続く。建物の3階まで昇ると、そこから東側にまっすぐのびる廊下の存在に気が付くだろう。 この廊下を20m位歩くと、伊方ビジターハウスに到着する。
 この伊方ビジターハウス、伊方原発をアピールするために設置された施設。 原発に関しては賛否様々な意見をお持ちの方がいると思うが、 この施設を単体で評価するならば「無料でいいの?」と思ってしまうくらいに豪華絢爛な施設。 200インチの3Dシアターホール、ラウンジ、実物の1/6の原子炉格納容器の模型があり、原発のことをかなり深く学習することが出来る。
 発電トライアルゲーム等、エンタメ性も抜群。大人も子供も楽しむことが出来る。 展望台からの景色も絶景。細長い半島の高台にある本施設からは伊予灘と宇和海の2つの海を見渡すことが出来る。 また、伊方原発の姿も見ることが出来る。

道の駅 伊方きらら館 | 伊方ビジターズハウス
3階の連絡通路から伊方ビジターズハウスへ。原子力発電に関する様々な展示が行われている。
道の駅 伊方きらら館 | 展望台から見る伊方原子力発電所
展望台からは2つの海と伊方原子力発電所を見ることが出来る

伊方の特産品も多数

 後回しになってしまったが、本駅の物産館もなかなか凄い。 品数は普通だが、本駅にはここでしか買えない伊方町の特産品がいっぱい。 正直「こんな小さな町なのに、こんなに特産品があるのか」と驚くくらいの品揃えである。

 まず目につくのは柑橘系の果物。伊方町は柑橘系果物の宝庫。そのバラエティの多さに驚かされる。 秋から初冬までは温州みかん、春から夏にかけては文旦、ニューサマーオレンジ、ひょうかん、不知火、清見、サンフルーツ、 清見タンゴールド、じゃばら、甘夏、河内晩柑など。 これらを使った柑橘系ストレートジュースも販売されている。

 伊方町ならではの珍しい商品をお求めの方に断然お勧めなのは「つわぶきの味噌漬け」と「つわぶきの粕漬」。 「つわぶき」は伊方町の町の花に指定されるほどの名物で、つわぶきの漬物は伊方町の古くからの特産品。 私は「つわぶきの味噌漬け(150g/690円)」を購入して食べてみたが、つわぶきの食感が素晴らしい。 繊維質なのにとても柔らかく、噛んだ瞬間に口の中で溶けていくような不思議な食感。 味噌の味が染み入り、噛んだ瞬間に甘辛い味が口の中全体に広がっていく感じ。 私はあっという間に虜になってしまった。
 みかんを使った調味料も伊方町ならではの商品。 「みかん唐辛子」「みかん砂糖」「みかん塩」「みかんパウダー」など、初めて見るような調味料が販売されている。 伊方町の海の幸「ちりめん」を使った商品(明太ちりめん/わかめちりめん/岬ちりめん/等)も本駅で販売。 伊方町老舗菓子店が提供する「田村のタルト」、その他、伊方町特産のサツマイモも多数販売されている。

道の駅 伊方きらら館 | 物産館
物産館では伊方町の特産品を多数販売
道の駅 伊方きらら館 | つわぶきの味噌漬け
伊方町ならではの珍しい商品をお求めならば「つわぶきの味噌漬け」が私の一押し
 ここまで、本駅の凄さをかなり語り尽くしたと思うが、フィナーレを飾るのは屋外にあるじゃこ天の売店。 この店の「じゃこ天(150円)」も本当に美味しい。 味付きはんぺんの中にジャコが入っている一般的なじゃこ天だが、 ジャコのシャリシャリ感が心地よく、はんぺんの甘辛い味付けも絶妙である。
 少しの間、観察してみたところ、本駅を訪れる人の2人に1人はじゃこ天を注文している感じ。巷でも評判になっている。 この店ではみかんを使ったデザートも人気。 「みかんソフトクリーム」「みかんシャーベット」「みかんジュース」も味わうことが出来る。

道の駅 伊方きらら館 | じゃこ天の売店
屋外にある「じゃこ天の売店」は本駅の人気施設
道の駅 伊方きらら館 | じゃこ天
この店の「じゃこ天(150円)」は味付きはんぺんの中にジャコが入っている一般的なもの。 でも他店とは異なる独特の味がする。

【その他の道の駅はこちらから】

 愛媛県の道の駅
 全国の道の駅



「道の駅 伊方きらら館」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。道の駅から近い順に番号を付けています。)

■①亀ヶ池温泉 亀乃湯別邸
 [MAPCODE] 426 754 361*83
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に5km
 - 料金(1人7,728円、2人計10,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランあり
 - 2024年2月オープンの新しい宿

   

■②ビジネスホテル ヤマキ
 [MAPCODE] 204 213 638*80
 (口コミ平均3.3点/5点満点)

 - 道の駅から東に10km
 - 料金(1人5,728円、2人計9,546円~)
 - 更にお得な当日限定プランもあり
 - 【注】ツインルームは楽天のみ予約可能
 - 【注】駐車場利用は要事前連絡

   

■③瀬戸アグリトピア
 [MAPCODE] 682 309 154*72
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に15km
 - 料金(1人10,000円、2人15,000円~)

 瀬戸あぐりトピア

■④ハーバープラザホテル
 [MAPCODE] 204 126 724*30
 (口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に15km
 - 料金(1人6,364円、2人計10,910円+[P料金300円]~)
 - 食事付きプランもあり
 - 客室から見る宇和海に沈む夕日の絶景
 - 【注】駐車場は要予約

   

■⑤スーパーホテル八幡浜 天然温泉 みかんの湯
 [MAPCODE] 204 126 482*46
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に600m
 - 料金(朝食付き1人6,364円、2人計10,910円~)
 - 温泉あり
 - 【注】駐車場は先着順33台。満車の場合は近隣のコインパーキング(客負担)を利用。

   

■⑥COZY HOTEL NUKUI yawatahama
 [MAPCODE] 204 127 620*28
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に2km
 - 料金(1人6,591円、2人計9,328円+[P料金1,000円]~)
 - 食事付きプランもあり
 - サウナ付き大浴場あり

   

大きな地図で見る(パソコン閲覧時のみ有効)

(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)