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(和歌山県の道の駅 no.07)

道の駅 熊野古道中辺路

駅基本情報
駅名 熊野古道中辺路(くまのこどうなかへち)
住所 和歌山県田辺市中辺路町近露2474-1
コード 615 821 051*31
駅名の由来 「熊野古道」は熊野三山(熊野速玉大社/熊野本宮大社/熊野那智大社)を詣でる路の総称。 熊野古道の一つである中辺路が本駅のすぐ近くを通っている。また「中辺路」は市町村合併前の旧町名でもある。
施設 物産館、軽食堂
休館日 1/1~1/3、12月~2月の木曜日
営業時間 9:00~17:00
(軽食堂 9:00~13:30)
特産品 ピリ辛蒟蒻いなり、さんま寿司、牛馬童子せんべい、竹皮ようかん、和歌山あられ、はちみつジャンボ焼、 子持ち鮎の煮つけ、じゃばら寒天、じゃばら飴、じゃばらドーナッツ「じゃばらの輝き」、 じゃばらガム、じゃばらウォーター、じゃばら果汁、田舎梅干し、山菜みそ、柚子みそ、山クラゲの漬物

熊野古道「中辺路」の中間点

 紀勢自動車道の上富田ICから国道42号線→国道311号線を通って北東に28km、 和歌山県南部の旧中辺路町(現田辺市中辺路町)に本駅「熊野古道中辺路」はある。 道中は国道311号線に入って暫くは右手に富田川を見ながらのドライブ。 始めのうちは見えていた民家も段々と少なくなり、やがて富田川と別れを告げると完全に山林の中のドライブになる。
 この辺りで「こんな場所、コアな道の駅ファンじゃなければ絶対に来ないだろうな」という思いが頭をよぎる。 果たして、道の駅に到着して駐車場を見渡すと止まっている車は2~3台。 「やっぱりね」と心の中で思いつつ、駅施設に入ると思わず絶句。 店内は人だらけ。軽食堂は満席。「えっ!? この人たち車を使わずに、ここまでどうやって来たんだろう?」。
 疑問は10分後に無事解決した。大型の観光バスが1台本駅に到着すると店内に居た人々は吸い込まれるようにバスの中へ。 実は本駅は世界遺産・熊野古道の一つの中辺路の中間点。 バス会社が熊野古道のウォーキング&バスツアーを4つの行程に分けて設定しているが、 本駅はその第2行程の終点。本駅はツアーに参加された方がバスの到着を待つための待合所にもなっている。 バスツアー客が去った後は静かな道の駅に逆戻り。 基本的にはゆっくりと買い物や食事を楽しむことが可能な静かな道の駅と言えるだろう。

「ピリ辛蒟蒻いなり」が話題の品

 本駅の駅施設は写真を見て頂ければ分かる通りとても小さい。 その小さな建物の中に物産館と軽食堂が同居している。 ただ、物産館の品揃えは意外と多い。100種類以上の商品が並んでいるように感じる。 軽食堂は真の意味での「軽」食堂。座席は詰めて座っても8人分くらい。 ただ、基本的には訪れる客は少ないのでこれでも十分な座席数と言えるだろう(ツアー客がいる時間帯を除けば)。
 まず物産館だが、田舎の道の駅に相応しい素朴な商品が並んでいる。 中でも人気の商品は「ピリ辛蒟蒻いなり(360円)」。 この蒟蒻いなりの特徴はご飯を包むのが「油揚げ」ではなく「蒟蒻」であること。 味も中々面白い。「ピリ辛」という商品名の割には甘味を感じる。少し遅れて辛味がやってくる感じ。 実はこの「ピリ辛蒟蒻いなり」、関西のグルメ系雑誌でも紹介された商品。 関西地方の食通たちもわざわざ遠路遥々本駅を訪れるらしい(少数だけど)。 本駅を訪れた方は是非味わっていただきたい一品である。
 和歌山名物の柑橘系果物「じゃばら」を使った商品も本駅で目に付く商品。 物産館の一角に「じゃばらコーナー」があり、「じゃばら飴」「じゃばら寒天」「じゃばらドーナッツ」 「じゃばら果汁」等が販売されている。 中辺路名物の「牛馬童子せんべい」は土産品にお勧め。和歌山では定番の梅干しも揃っている。 油で揚げていない珍しいあられの「和歌山あられ」も味わってみたい商品である。 奇抜という点では「はちみつジャンボ焼」。何と直径は15cm。SNS映えを狙う方にお勧めである。

軽食堂は麺類が中心

 本駅の軽食堂は麺類が中心の軽食を主に提供。 人気メニューは地元産の梅干しが入った「梅うどん(620円)」。「山菜そば/うどん(620円)」もある。 また軽食メニューの王道ともいえる「カレー(650円)」「牛丼(700円)」「親子丼(700円)」も提供。 「みかんジュース」「梅ジュース」「じゅばらサイダー」等のドリンク類も揃っている。
 ちょっと変わった料理を…と思っている方には「鮎のひつまぶし丼」がお勧め。 市内流域の鮎を食べやすい大きさにして、ちょっと変わった味付けにしている。 値段も850円とお手頃価格である。

熊野古道・中辺路を少しだけ散策

 上述した通り本駅は熊野古道・中辺路の中間点。 わざわざ本駅を訪れたならば、少しだけ熊野古道・中辺路散策を楽しむのは如何だろうか。 中辺路の踏破は難しいが、本駅から数百メートル散策するだけでも十分に熊野古道の雰囲気を味わうことが出来る。 熊野古道・中辺路の入り口は本駅から国道を挟んで向かい側。 古道は整備されているので荒天でなければ特別な装備は不要である。 ただ、何の装備を持たずに長距離を歩くのは危険。 遭難防止のために装備を持っていない方の散策は数百メートルに留めて頂きたいと思う。



道の駅看板

道の駅看板

牛馬童子像のレプリカ

道の駅構内にある牛馬童子像のレプリカ。牛馬童子像は田辺市指定の史跡で熊野古道・中辺路のシンボル的存在である。

駅施設

とても小さな駅施設。この中に物産館と軽食堂がある。

ピリ辛蒟蒻いなり

本駅名物の「ピリ辛蒟蒻いなり(360円)」。関西のグルメ雑誌で紹介されたこともある。

鮎のひつまぶし丼

軽食堂では「鮎のひつまぶし丼」を味わうことが出来る

熊野古道入り口

国道を渡ってすぐのところに熊野古道の入り口がある

熊野古道を散策

熊野古道を少しだけ散策。整備状況はかなり良く雰囲気も良い。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①熊野の郷 古道ヶ丘
 [MAPCODE] 615 691 788*06
 (口コミ平均3.7点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に11km
 - 料金(6,000円~)
 - 手付かずの自然の中にあるバンガロー
 - 【注】石鹸、歯ブラシなどのアメニティー無し

   

■②ぬるみの家
 [MAPCODE] 615 843 723*48
 (口コミ平均5.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に11km
 - 料金(2人計16,000円~)
 - 1棟貸しの古民家の宿[10人まで宿泊可]
 - 調理用具、調味料、キッチン、電子レンジ備え付け
 - 【注】チェックインはパラダイスカフェにて(車で1分)
 - 【注】近隣に飲食店、スーパー無し

 

■③民宿古道の杜あんちゃん
 [MAPCODE] 615 660 592*11
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に12km
 - 料金(1人4,910円、2人計8,182円~)
 - 2食+お弁当付きプランもあり

   

■④熊野古道の宿 霧の郷たかはら
 [MAPCODE] 615 754 126*06
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に13km
 - 料金(2食付き1人11,818円、2人計21,818円~)
 - 温泉あり
 - 熊野古道の入り口に位置する宿

   

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■④熊野古道の宿 霧の郷たかはら

熊野古道の入り口に位置し、古道散策にも便利な宿。気象条件が揃えば宿のオープンテラスからは幽玄な雲海の風景を見ることが出来る。 オリジナル創作料理も評判。

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)