(岐阜県の道の駅　no.44)

道の駅　柳津

道の駅基本情報
駅名	柳津(やないづ)
住所	岐阜県岐阜市柳津町仙右城7696-1
コード	28 433 003*30
駅名の由来	市町村合併前の旧町名の柳津町より
施設	物産館、喫茶コーナー、農作物直売所
休館日	12/31～1/3
営業時間	8:30～17:00[土曜日 8:00～17:00]
道の駅の特産品	佐波いちご、いちご最中、ブルーベリー、ブルーベリージャム、柳津ういろ、みょうが餅、柿ひしお、梨ジャム、りんごバター、郡上みそ、朴葉みそ、鮎ラーメン、鮎の甘露煮、鮎そうめん、鶏ちゃん、五平餅

市街地の中の安らぎの空間

　名神高速道路の岐阜羽島ICから県道46号線→県道1号線を通って北に9km、或いは東海北陸自動車道の岐阜各務原ICから国道21号線→県道1号線を通って西に11km、岐阜県南西部の旧柳津町(現岐阜市柳津町)に「道の駅　柳津」はある。道中はどちらのインターからでも所々に農地があるものの、約9割は住宅やビルが立ち並ぶ都会の風景。交通量が多い上に信号も多いため、距離の割には到着まで時間が掛かる。暫くの渋滞を我慢した後、境川沿いの開けた場所に本駅が見えてくる。

　最初にアクセス上の注意点を一つ挙げると、本駅は上り車線用の駐車場と下り車線用の駐車場が別々になっている。中央分離帯があるため右折入庫、右折出庫は物理的に不可能。駅施設は下り車線側(南行き)にあるため、上り車線側(北行き)からは連絡通路(地下階段)を使って移動する必要がある。足腰が丈夫な方は問題ないと思うが、階段利用が出来ない方はアクセス方法を工夫して下り車線側に回る必要がある。

　本駅に到着して感じるのは道中で感じた喧噪を忘れ去るような安らぎの空間。駅横は境川が流れ、その畔は境川緑道公園が整備されている。遠くを見れば山々の風景。天気の良い日は伊吹山の雄姿も見ることが出来る。

　ただ、本駅を取り巻く状況はやや騒がしい。小規模で地産の商品が少ない本駅は経営に苦戦中。指定管理料という名の市民税が投入されているが、道の駅を持たない市内の他地区の一部住民が反発。廃用を求める声も上がっている。本駅は2022年4月に新しい運営会社を招いてリニューアルオープン。新しい環境の下で立て直しに成功するか注目を浴びている。

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岐阜県の特産品を販売

　本駅は小さな建物の中に物産館と喫茶店が同居する施設構成。リニューアルした本駅だが、建物自体は変わらないので売り場面積は基本的には以前と同じ。ただ、リニューアル後は以前より整然と商品が配置され品数はかなり増えた感じ。また、木目を意識した内装に変わり、以前よりもシックな感じがする。

　まず道の駅の物産館だが、岐阜県内の魅力的な特産品を販売。「みょうが餅」「柿ひしお」「梨ジャム」「りんごバター」「郡上みそ」「朴葉みそ」「鮎ラーメン」「鮎の甘露煮」「鮎そうめん」等が販売されている。私は「道の駅ではその土地のものを買いたい」と思っているので産地をチェック。 柳津町産の商品が少ない点は個人的には少々残念である。「柳津ういろ」という、いかにも柳津町産の商品が置かれていたが、残念ながらこれも他県産の商品だった。結局、私の探し方が悪かった可能性はあるが柳津町産の商品は農作物直売コーナーにあった「ブルーベリー」のみ。ただ、今回は訪れた季節が悪かったようで、春には「佐波いちご」という地産のいちご、また佐波いちごを使った「いちご最中」が販売されているようだ。

　喫茶店ではコーヒー等の飲み物を提供。平日の9時から11時までは「日替わりモーニング」も提供される。なお、不定期開催だが月に一度程度の頻度で「柳津マルシェ」開催。その他にも岐阜総合学園高校とコラボした「Sogoフェスタ」、愛犬と一緒に楽しむ「犬の駅マルシェ」、こども縁日やキッチンカーが集結する「こどもフェスタ」等、様々なイベントを開催している。

「道の駅　柳津」名物の8.712mの展望台

　本駅での買い物を済ませた後は、階段を上って本駅の屋上に上がりたい。そこは「道の駅柳津」名物の8.712mの展望台。なぜ8.712mと中途半端な高さなのか、勘の良い方はすぐにお気づきだろうが、もちろん「や(8)・な(7)・い(1)・づ(2)」の語呂合わせである。

　8.712mの展望台には「夢の鐘」がある。展望台からの風景も秀逸。眼下には境川、遠くを見渡せば伊吹山を見ることが出来る。 5月の連休中に訪れると境川上空を泳ぐ鯉のぼりの姿も見ることが出来る。