道の駅　アルプ飛騨古川

道の駅基本情報

駅名	アルプ飛騨古川(アルプひだふるかわ)
住所	岐阜県飛騨市古川町上町1348-2
コード	191 488 073*00
駅名の由来	「アルプ」は本駅開業時に経営していた民間企業の名称より。「飛騨」は岐阜県北部を表す地域名。 「古川」は市町村合併前の旧町名の古川町より。
施設	物産館、農作物直売所、軽食堂、レストラン、ラーメン店
休館日	火曜日 (農作物直売所 水曜日[冬期])
営業時間	9:00～17:00 (レストラン/ラーメン店 11:00～15:00)
道の駅の特産品	飛騨牛ビーフカレー、飛騨牛トマトカレー、飛騨牛肉味噌、赤かぶら漬け、飛騨桃ジュース、朴葉みそ、 飛騨牛ポテトチップス、五平餅、飛騨牛コロッケ、白川郷の石豆富、飛騨クラフトビール

官民連携の道の駅にリニューアル

　無料の高規格道路の高山清見道路の高山ICから国道41号線通って北に8km、 岐阜県北部の旧古川町(現飛騨市古川町)に「道の駅　アルプ飛騨古川」はある。 道中は最初の4kmは完全な山林の中のドライブ、後半の4kmは田畑と住宅が半々の地方都市の風景。 ただ、前半の4kmは全てトンネルなので運転中は山林の風景には気が付かない。 本駅を訪れた方は「意外と都会」と感じるかも知れない。

道の駅看板

　本駅は元々民間企業が経営する道の駅だった。 ただ、観光の目玉として道の駅を活用したい飛騨市側、利益を最優先したい経営側との間で意見が幾度となく衝突。 経営側が市側に予告無しにコンビニに転身させたり、更にはいきなり施設を閉鎖させたり、 道の駅として相応しくない営業形態に市側は苦慮していた。 状況が好転したのは2022年7月のこと。 名物店長の「トマト店長」が経営する「飛騨産直市そやな」が本駅の構内に移転。 その後は官民連携の道の駅として人気が急上昇。 地元客にも観光客にも喜ばれる道の駅に変身している。

道の駅遠景。左から飛騨産直市「そやな」、ラーメン店「老田屋製麺所」、レストラン「飛騨古川食堂」。 飛騨古川食堂の裏に物産館がある。

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全国各地の逸品を販売

　本駅は農作物直売所「飛騨産直市そやな」、物産館、ラーメン店「老田屋製麺所」、 レストラン「飛騨古川食堂」から成る道の駅。 まずは一番多く客を集めている「飛騨産直市そやな」から紹介したい。

飛騨産直市「そやな」

　「そやな」の店内に入って感じるのは地元客重視の商品の構成。 店の中央では地元客のその日の食卓に並びそうな野菜、果物を販売。 店の奥には「トマト店長の逸品コーナー」を配置し、全国各地の特産品を販売。 観光客が購入しそうな飛騨地方の特産品はあまり目立たない(無いことは無い)。 これはおそらく「たまに訪れる観光客より毎日訪れる地元客」という考えがあるのだろう。 もしかしたら後述の道の駅の物産館との競合を考慮しているのかも知れない。

「そやな」内には「トマト店長の逸ピーンコーナー」がある

　ただ、野菜の品質と安さは折り紙付き。 観光客でもキャンプ場などで自炊をする予定の方には重宝される施設である。 また「そやな」の一角には「えごま工房」という軽食堂がある。 こちらは地元客にも観光客にも喜ばれる商品を販売。 「五平餅えごまダレ(380円)」「みたらし団子(90円)」「飛騨牛コロッケ(250円)」「飛騨牛入りメンチカツ(350円)」、 その他「アイスクリーム(350円～450円)」などのデザートを味わうことが出来る。 私は「五平餅えごまダレ」を購入。辛味と甘味が混在したえごまダレは中々の味。 五平餅にピッタリの組み合わせであると感じた。

　飛騨の物産品を購入したい方はレストランの後方にある道の駅の物産館にも立ち寄りたい。 こちらの物産館では飛騨地方の名物がたくさん。 「飛騨牛ビーフカレー」「飛騨牛トマトカレー」「飛騨牛肉みそ」「赤かぶら漬け」「飛騨桃ジュース」 「朴葉みそ」「五平餅」「飛騨牛ポテトチップス」等の商品が販売されている。

「そやな」内にある「えごま工房」

「えごま工房」で販売されている「五平餅えごまダレ(380円)」

中華そばと飛騨郷土料理

　本駅の「食」の施設はラーメン店「老田屋製麺所」とレストラン「飛騨古川食堂」の2つ。 特徴が全く違う2つの店だが、どちらも飛騨名物料理を提供している。

　ラーメン店「老田屋製麺所」は創業120年超えの老舗の飛騨中華そばの店。 ちぢれ麺が特徴で県指定の「飛騨美濃すぐれもの」に選定されている。 人気のメニューは「特製醤油中華そば(800円)」。「塩」も「味噌」も販売されているが、飛騨では「醤油」が王道のようだ。 ごまの香りが漂う「正くんの担々麺(950円)」は人気急上昇中のメニュー。 唐揚げグランプリで最高金賞を受賞した「ケンティのからあげ(2個300円)」も販売されている。

　レストラン「飛騨古川食堂」では飛騨の郷土料理を多数提供。 飛騨地方では大定番の「けいちゃん(630円)」、 牛ホルモンと味噌だれが合わさったた岐阜郷土料理の「神岡とんちゃん(1030円)」、 その他「飛騨の牛豚ホルモン(730円)」「牛バラ焼き(730円)」等を味わうことが出来る。 ボリュームで選ぶなら飛騨コロッケ、飛騨メンチ、串カツ、唐揚げにおかわり自由のご飯と味噌汁が付いた「耕スペシャルランチ(1580円)」がお勧め。 胃に優しい「干物定食(1200円)」も提供されている。

ラーメン店「老田屋製麺所」。「特製醤油中華そば(800円)」が人気No.1メニュー。

レストラン「飛騨古川食堂」。「神岡とんちゃん(1030円)」「けいちゃん(630円)」等の飛騨の郷土料理を味わうことが出来る。