(岐阜県の道の駅　no.11)

道の駅　白川郷

道の駅基本情報
駅名	白川郷(しらかわごう)
住所	岐阜県大野郡白川村飯島411
コード	549 108 106*15
駅名の由来	白川郷とは白川村荻町地区に残る大小100棟余りの合掌造り住居から成る集落の総称。世界遺産にも登録されている。本駅は白川郷の観光拠点の役割を果たすことから「白川郷」と名付けられた。
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、合掌ミュージアム
休館日	12/29～1/1
営業時間	8:30～17:00 (レストラン 9:30～16:00)
道の駅の特産品	飛騨のどぶろく、なめらかプリン、ホワイトケーキ、おからクッキー、ホワイトビール、石豆富、白川合掌揚げ、白川郷田舎そば、白川郷せんべい、どぶろく餅、白川郷草餅、白川郷結いおこし、赤かぶら漬け、飛騨白川郷ラーメン、結旨豚カレー、結旨豚ジャーキー、飛騨五平餅、飛騨牛カレー、飛騨牛牛丼、飛騨牛肉味噌

世界遺産「白川郷」の入り口に立地

　東海北陸自動車道の白川郷ICから国道156号線を北に2km、岐阜県北西端の白川村に「道の駅　白川郷」はある。高速道路を利用しても、下道の国道156号線を通っても、車窓の景色の90%(いや、99%?)は長閑な農村や手付かずの森林の風景。こんな長閑な風景とは裏腹に、道の駅周辺の交通量は凄いものがある。もちろん理由は明白。世界遺産に登録されている白川郷合掌造り集落が原因。この世界遺産を見学するために村の人口の1000倍以上となる年間約200万人の観光客が訪れる。

　本駅は白川郷合掌造り集落の観光拠点となる道の駅。本駅から白川郷合掌造り集落までは2～3kmの距離だが、まずは本駅に立ち寄ってから世界遺産へ向かう客が多いようだ。本駅の年間利用客はコロナ禍の影響がまだ残っていた2022年でも41万1千人。コロナ禍明けの最新データはまだ発表になっていないが、おそらく50万人は超えているだろう。特筆すべきは外国人観光客の多さ。本駅の利用客の3割は外国人ではないだろうか。駅構内では様々な言語が飛び交っている。

　なお、本駅から白川郷合掌造り集落に向かう道路は渋滞が頻発する。酷い時は道の駅の目の前から殆ど車が動かないこともある。旅程の調整が可能な方は、なるべく大型連休や週末は避けた方が良いと思う。

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旧手塚家の合掌造り住宅を展示

　本駅の目玉になっているのは入場無料の合掌ミュージアム。ここに展示されているのは旧手塚家の合掌造り住宅を移転したもの。さすがに大自然の中に佇む本物の合掌造り集落と比較すると見劣りするのは確かだが、上述のように本物の合掌造り集落は週末を中心に大混雑の状態。少しだけ「合掌造りってどんな感じなんだろう」というのを知りたい方には、とても有難い展示である。

　この合掌ミュージアムならではのメリットもある。というのも、本物の合掌造り集落は基本的に外から眺めるだけ。しかし、この合掌ミュージアムに展示されている住居は中に入ることも可能。屋根裏の真横も見学コースになっていて、屋根に掛けられているカヤの厚さ、断面等も見ることが出来る。本物の住居と同様に数年に一度、屋根の付け替え作業も行われるので、運が良ければ、目の前でその作業を確認することもできる。

　合掌造りに集落に関する説明パネル、映像もかなり詳細に行われている。本駅の後に本物の合掌造り集落を訪れる方も、予習という意味で見学する価値は十分。合掌造り集落の散策が更に楽しくなることは間違いないだろう。

「どぶ」と「なめらかプリン」が人気

　本駅の物産館はとても個性的。というのも白川郷の特産品はとても多く、店内の商品の半数以上は白川郷関連の特産品。他の道の駅とは全く異なる商品ラインナップに感動を覚えるのではないだろうか。

　まず目につくのは白川郷の濁酒(どぶろく)。この地方では「どぶ」と呼ばれている。「どぶコーナー」で販売されている濁酒は「とろーりにごり」「飛騨のどぶ」「飛騨のどぶカップ」「合掌の郷カップ」等。人気No.1は「とろーりにごり」だが、ちょっとアルコール度数が高すぎるので私には無理。アルコール度数が最も低い(それでも15.0%)「飛騨のどぶ」を購入して飲んでみたが、とてもまろやかな味という印象。酒好きな方にはお勧めしたい商品である。

　お土産部門の人気No.1商品は白川郷集落の中で営業する「白川郷ぷりんの家」が提供する「まろやかプリン(450円)」。高級和三盆を用いており口触りがまろやか。「単に甘い」という感じではなく、口の中に入って徐々に甘さが染み入る感じがする。「白川郷で作られている」という付加価値があるのも事実だが、純粋に味だけで比較しても都市部で販売されている高級プリンと比較して遜色がない。人気No.1も頷ける。

　その他の商品では「石豆富」と「白川郷合掌揚げ」。共に地元の宮部豆腐店が提供するこの地方ならではの商品である。白川郷観光土産品も「白川郷合掌せんべい」など多数。白川郷のブランド豚肉「結旨豚」を使った商品も人気で「結旨豚カレー」「結旨豚ジャーキー」等が販売されている。

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白川郷のオリジナル料理を提供

　本駅の「食」の施設は「食事処　水屋(みんじゃ)」がある。このレストランもかなり個性的。白川郷ならではの料理を提供している。

　人気メニューは「昇竜らーめん(800円)」。白川郷の米粉がブレンドされた麺を使用。豚骨味噌味のラーメンである。白川郷のブランド豚肉「結旨豚」を使ったメニューも人気。「結旨豚のちゃーしゅーめん」は1150円、「結豚旨カレー」は950円、「結旨豚フランク」は500円で味わうことが出来る。

　汁なしラーメンの「白山周遊満喫らーめん(720円)」も人気のメニュー。麺に白川郷産コシヒカリの米粉を配合。飛騨の山菜がトッピングされている。ジビエを使った「熊汁定食(1600円)」「熊うどん(1250円)」も提供。「飛騨牛丼」「飛騨牛肉巻きおにぎり」「飛騨牛コロッケ」等、飛騨牛を使った料理も味わうことが出来る。