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(長野県の道の駅 no.48)

道の駅 南信州 うるぎ

駅基本情報
駅名 南信州 うるぎ(みなみしんしゅう うるぎ)
住所 長野県下伊那郡売木村543-1
駅名の由来 「南信州」は長野県南部を示す総称。「うるぎ」は村名の売木村より。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、ふるさと資料館
特産品 とうもろこし、うるぎの漬物(わらびの彩り漬/しまうりの酒粕漬)、売木高原トマトジュース、売木米、 ポレポレりんごジュース、ポレポレにんじんジュース、信州の野沢菜漬け、売木檜のまな板、売木檜の杵と臼

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「古き良き」新しい道の駅

 本駅「南信州 うるぎ」は長野県南端の人口わずか530人の小さな売木村にある。 交通アクセスは非常に困難。 北からアクセスする場合は中央自動車道の飯田山本ICから国道153号線と国道418号線を用いて41km、 南からアクセスする場合は新東名高速道路の浜松いなさ北ICから国道474号線と国道151号線を乗り継いで61km、 いずれのルートでも本駅を訪れるのは丸一日必要だろう。
 本駅は2018年春登録、同年11月オープンの新しい道の駅。 ただ、最近になって道の駅巡りを始めた方、特に人気の道の駅を中心に廻っている方は本駅を見て、 「えっ?! これでも道の駅なの?」と驚くことだろう。 建物は小さくて、かなり年季が入っている。20年前なら、このような小さくて古い建物の道の駅は普通だったが、 道の駅登録基準が厳しくなった今ではとても珍しい。 言うならば「古き良き、新しい道の駅」という感じだろうか。
 本駅の前身は「うるぎふるさと館」と呼ばれる農作物直売所。 設立年は不明だが、建物の感じからして昭和の時代に建てられたものだろう。 個人的にはこのような懐かしい感じの施設が道の駅に登録されるのは嬉しいが、 日本全国の道の駅登録を目指す市町村の担当者は穏やかではないだろう。 「なんでこの施設が道の駅に登録されて、我が町の施設は登録を却下されたのか」と。
 まあ、道の駅登録基準の謎に関しては別サイトで述べることにして、 本駅を訪れる際は、新駅だからと言って近年のモダンな道の駅をイメージしていると裏切られるので注意されたい。 逆にモダンな道の駅に見慣れている方にとっては、本駅は意外と新鮮に映るかも知れない。

驚くような掘り出し物も

 本駅は農作物直売所を兼ねた物産館とレストランから成る道の駅。 「ふるさと資料館」という施設も存在するが、普段は公開されていないので、実質は上述の2つの施設から成ると言って良いだろう。 物産館では名物のトウモロコシの販売が盛ん(主に8月上旬)。 売木村は朝晩の寒暖差が大きくトウモロコシの栽培に最適。 販売価格は各々の生産者が決めるシステムのためバラツキがあるが、 おおよそ5本セットで1000円~1200円。 高いか安いか一見ではよくわからない値段だが、売木村産のトウモロコシは市場で高く取引されるので、 本駅で販売されているトウモロコシはかなり割安らしい。
 ところで、本駅に限らず道の駅でよく見かけるのはスーパーには出荷できない非規格品の格安販売。 トウモロコシの実の列が捻じれている、あるいは実の一部が欠けているという理由で 「美味しいのに安い」トウモロコシが時々販売されている。 私が訪れた時に見つけたのは何と5本入り100円という驚くような掘り出し物。 店員に何度も「1桁間違っていませんか?」と聞いてみたが、間違いではないということなので購入してみた。 確かに実の列が捻じれていて少し食べずらい感じがしたが、味は正規品と同じ位の美味。 これが5本で100円とは本当に得をした感じがする。 まあ、5本100円というのは滅多に出回らないようだが、5本700円程度なら毎日出回るそうなので、 本駅を訪れた際はチェックしてみるのは如何だろうか。

漬物、米も人気の商品

 トウモロコシに多くのスペースを割いてしまったが、トウモロコシ以外にも紹介したい商品がいくつかある。 まず紹介したいのが「うるぎの漬物」。 売木村の料理名人おばあちゃんが、若いお母さんに製法を伝え、子供たちに与える。 三世代が集い伝え続ける伝統の漬物である。 「うるぎの漬物」は「わらびの彩り漬」と「しまうりの酒粕漬」の2種類。 「わらびの彩り漬」は薄味のシンプルな味付けが魅力。塩辛さは感じず、健康的な漬物という印象がある。 ただ、単に味が薄いのではなく、口の中で徐々に染み出すように漬物の味を感じる。 「しまうりの酒粕漬」は南信州伝統野菜のシマウリを三河の銘酒「蓬莱泉」で漬けたもの。 こちらはかなり酒粕が効いている。シマウリのシャキシャキ感もなかなか良い。 ちょっと酔っぱらう感じがするので夜の晩酌代わりに良さそうな気がする。 また、食べてすぐの車の運転は控えた方が良さそうだ。
 地産の米「うるぎ米」も村自慢の商品。米はきれいな水とおいしい空気で品質が決まるとよく言われるが、 売木村はおいしい米づくりに最高の環境。 また、仕上げではハザと呼ばれる棚に稲を掛けて自然乾燥させる「はざかけ」を行い、お米に甘味を増している。 価格は5kgで2500円と一般的な米よりも少し高いが、この価格設定は味に自信のある証拠だろう。
 「売木高原のトマトジュース」と「ポレポレりんごジュース」も人気の商品。 「売木高原のトマトジュース」は完熟トマトを100%使用したもの。 最近はトマトとは思えないような甘い高級トマトジュースをよく見かけるが、 こちらはすぐに「トマトだ」とわかる酸味の効いたトマトジュース。 トマトジュースが好きな方は安心して飲むことが出来る。 「ポレポレりんごジュース」は近隣の中川村の「ふじりんご」を用いたリンゴジュース。 こちらは私はまだ飲んでいないので味に関してコメントは出来ないが、 果肉がたっぷり入った「つぶつぶ感」が魅力だそうだ。 ちなみに「ポレポレ」とはスワヒリ語で「ゆっくり」という意味らしい。

信州豚や鹿肉を味わう

 物産館の横には南信州の郷土料理を味わうことが出来るレストラン「kitchenさるのこしかけ」がある。 人気のメニュー地産の信州豚を味わう「信州豚のとんかつ定食(1050円)」。 その他にも「鹿肉の特製ビビンバ(900円)」「若鶏の唐揚げ定食(800円)」「手作りカレー(700円)」 「天ぷらそばミニ丼セット(1150円)」「季節の天ぷらととろろ風盛りそば(1050円)」を味わうことが出来る。 営業時間はランチタイムが11時から15時まで。 その他の時間はコーヒーや各種ドリンクや、ソフトクリーム、たかきびまんじゅう等の軽食を味わうことが出来る。


道の駅入り口にある看板

道の駅入り口にある看板。今のところ国土交通省の道の駅看板は無い。この看板が目印。

駅施設

物産館とレストランが入る駅施設。屋根瓦と太陽光パネルのお陰で綺麗に見えるが、建物自体は年季が入っている。

施設入り口

施設入り口付近では農作物を販売。屋内で特産品の販売を行っている。

ふるさと資料館

少し離れた場所にある「ふるさと資料館」。店員に一声掛けると中を見学させてもらえるらしい。

売木のトウモロコシ

5本100円の超特価の非規格品のトウモロコシ。規格品は5本で1000円~1200円。

うるぎの漬物

うるぎの漬物。右は「わらびの彩り漬」、左は「しまうりの酒粕漬」。どちらも350円。

売木高原のトマトジュース

売木高原のトマトジュース。180ml入りで250円。

レンタサイクル

レンタサイクルのサービスあり(200円)。温泉施設「こまどりの湯」までは900m、蓮が咲く向原蓮の池(7~8月)までは400m、 絶景の丸畑渓谷瀬戸の滝までは4km。