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(山梨県の道の駅 no.16)

道の駅 みのぶ


道の駅「みのぶ」施設情報

駅名 みのぶ
住所 山梨県南巨摩郡身延町下山1597富士川クラフトパーク内
コード 312 277 866*22
駅名の由来 町名の身延町より
施設 物産館、レストラン、切り絵の森美術館
休館日 12/27~1/1、水曜日[GW、7・8月は除く/祝日と重なる場合は翌日]
営業時間 (スタンプ 9:00~17:00)
(物産館 9:00~17:00)
(レストラン 11:00~15:00[喫茶営業は10:00~16:00])
(切り絵の森美術館 4月~9月 9:30~17:00、10月~3月 10:00~16:30)
道の駅のお土産 みのぶまんじゅうみのぶのゆば丼みのぶ玄そば、ほうとう、ラーほー、ふき味噌、ゆず味噌、山梨きびだんご、 信玄餅、甲斐玉(飴)、焼きネギ味噌、野沢菜メンマ
道の駅グルメ おざらゆば丼、ローストポーク、スキレット・ごろごろ野菜煮込みハンバーグ、7種のスパイスチキンカレー

・道の駅「みのぶ」アクセスと概況(切り絵の里にリニューアル)

「切り絵の里」にリニューアル

 中部横断自動車道の下部温泉早川ICから県道9号線→国道300号線→一般道を通って西に3km、 山梨県南西部の身延町に「道の駅 みのぶ」はある。 高速道路を使うと「ただ横切るだけ」だが、本駅は国道52号線沿いの道の駅。 高速道路を使わないドライバーにとっては南北に長い国道52号線の貴重な休憩所という位置付けになる。

道の駅「みのぶ」の道の駅看板の写真
国道52号線にある道の駅看板。この看板から一般道を800m進むと本駅に到着する。ちなみに、道の駅の近くには道の駅看板は存在しない。
 本駅は元々は2005年に「富士川ふるさと工芸館」という名称で登録された道の駅。 和紙の紙漉きやガラス細工体験が可能な施設だったが利用客数は低迷。 残念ながら2013年3月に施設は閉鎖されてしまった。 個人的な見解ではあるが、「身延町=和紙」「身延町=ガラス細工」という図式が定着しなかったのが原因ではないだろうか。 当時はまだ高速道路も通っておらず「都市部から意外と遠い」という立地も苦戦の原因だったのかも知れない。
道の駅「みのぶ」のリニューアル前の「富士川ふるさと工芸館」時代の写真
「富士川ふるさと工芸館」時代の本駅(2007年4月撮影)。利用客が少なく、当時は経営的にかなり心配されていた。
 本駅は2014年7月にリニューアル。リニューアルの際、新たに選んだ本駅のテーマは「切り絵」。

 よくぞ「切り絵」というニッチな世界をテーマに選んだものだ。私は感心してしまった。 「道の駅」という巨大な箱物。もし失敗したら「切り絵で成功するわけないだろ…」と大きな批判を浴びたに違いない。 個人的には「切り絵」というテーマを選択した身延町の道の駅担当者に拍手を送りたい。
 本駅には3つの「切り絵の森美術館」がある。二つは通年の常設展(500円)、もう一つは4ヵ月毎に内容が変わる企画展(700円)。 本駅の公式ページには1割引きとなる割引券もある。 本駅を訪れた際は道の駅ではおそらく唯一の「切り絵の世界」を堪能したい。

道の駅「みのぶ」の切り絵の常設展が開催されている「道の駅ギャラリー」の写真
切り絵の常設展が開催されている「道の駅ギャラリー」

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・道の駅「みのぶ」は驚愕の切り絵の世界を展示

驚愕の切り絵の世界

 さて、本駅のテーマとなる「切り絵」だが、名の通り、ハサミとナイフを用いて紙を切り、 紙の形状で人間の表情、動物、風景などを絵にする芸術のこと。 とにかく、この切り絵は本当に凄い。 例えば木の枝や葉っぱ、人間の髪の毛等、幅1ミリも無いような細い紙で表現している。
 数ある展示物の中で特に私が感動したのは酒井敦美氏による「一画二驚 光の切り絵」。 一つの作品なのに光の当て方、つまり明るい方から見るのと暗い方から見るのでは全く違う絵が現れる作品は本当に驚かされる。 この作品を見るだけでも入館料の500円は安いと言えるのではないだろうか。 なお、酒井氏の作品は8月末に本駅で開催される「峡南の夏祭り」でも観賞可能。 酒井氏がプロデュースするプロジェクションマッピングで切り絵の美しくて幻想的な世界を鑑賞することが出来る。

道の駅「みのぶ」の切り絵常設展で展示されている酒井敦美氏の「一画二驚/光の切り絵」の写真
酒井敦美氏の「一画二驚/光の切り絵 作品名:出会いの種、つながりの花。」光を正面から当てると左の絵が、光を裏から当てると右の絵が現れる。(写真に写っているのは絵はがき用。本物の切り絵は撮影禁止。現地でご鑑賞ください。)
道の駅「みのぶ」の切り絵常設展が行われている時計台ギャラリーの写真
切り絵の常設展が行われている時計台ギャラリー。酒井敦美氏の作品はここに。
道の駅「みのぶ」の切り絵企画展が行われている芝生ギャラリーの写真
切り絵の企画展が行われている芝生ギャラリー。4ヵ月に1度の頻度で様々な切り絵の作品展が開催される。

・道の駅「みのぶ」の名物商品とグルメ情報

物産館では「ゆば丼」が名物

 切り絵が目立つ本駅だが、道の駅の基本施設である物産館、レストランも存在する。 ただ、どちらも規模は小さく、目立つ存在とは言えないかも知れない。 それでも本駅ならではの商品、メニューが存在するので要チェックの施設である。

 まず、物産館だが身延町、及び県内の特産品を100種類くらい販売している。 特に「身延のゆば丼」「みのぶまんじゅう」「みのぶ玄そば」は本駅が位置する身延町の伝統的な人気商品。 その他「ほうとう」「ラーほー(ラーメンスープで味わうほうとう)」「山梨きびだんご」「信玄桃」 「甲斐玉(飴)」等の山梨県の特産品を販売している。
 私は「身延のゆば丼(650円)」を購入。 調理方法は熱湯で4分温め、ご飯の上に掛けるだけ。 これがまた、とても美味しい。とろみがあり、穀物系の甘味がある「ゆば」は温かいご飯にぴったり。 人によっては「味が薄い」と感じる方もいるかも知れないが、麺つゆをかけるとその問題も解決。 私は省略したが、わさび、すりごま、三つ葉を乗せると更に美味しいらしい。

道の駅「みのぶ」の人気商品「身延のゆば丼」の写真
物産館では「身延のゆば丼(650円)」が人気
道の駅「みのぶ」の人気商品「身延のゆば丼」をご飯に盛り付けた写真
熱々のご飯にトロトロのゆばを乗せて味わう。これは美味しい。
 「身延のゆば丼」は本駅のレストランでも味わうことが出来る(1000円)。 また、ゆば丼と共にレストランの名物になっているのは「おざら(900円)」。 「おざら」は簡単に言えば山梨名物「ほうとう」の夏バージョン。 ほうとうの麺を茹でた後に冷水で晒し、冷たい出し汁と共に味わう。 暑い夏の日にぴったりの料理である。
 その他、山梨県産熟成ポークを用いた「ロースとポーク定食(1800円)」、 ゴロゴロ野菜と共に味わう「煮込みハンバーグ定食(1800円)」、 7種のスパイスが効いた「チキンカレー(サラダ・スープ付き1600円)」等を味わうことが出来る。

道の駅「みのぶ」にあるガラス張りの明るい雰囲気のレストランの写真
ガラス張りの明るい雰囲気のレストラン

・道の駅「みのぶ」の付帯施設

香りのガーデンに芝生広場も

 本駅を含む富士川クラフトパークは東京ドーム11個分に相当する53ヘクタールの広さがある。 園内には上記以外にも様々な楽しみがあるので簡単に紹介したい。

 まずは「香りのガーデン」。約130種類2900株のバラが咲く。 バラの花のピークは「バラまつり(入園無料)」が開催される5月中旬~下旬だが、 四季咲のバラもあり、年を通してバラの色彩、香りを楽しむことが出来る。

道の駅「みのぶ」にあるバラが咲く「香りのガーデン」の写真
香りのガーデンに咲くバラの花(2025年6月撮影)。花のピークは過ぎているが、所々でバラの花が咲いている。
 大きな芝生公園も本駅の魅力。その一角にはふわふわドームがあり、子供たちもきっと大満足。 BBQ広場、カヌー場もあり楽しみ方も多種多様。 125個の穴から水が吹きあがる噴水広場は涼を取るのに最適。 愛犬家には自然の傾斜を生かした利用料無料のドッグランもある。

 身延町は「しだれ桜の里」としても有名。 道の駅からは10kmほど離れているが「久遠寺のしだれ桜」も見どころ充分。 本駅訪問と共に訪れてみるのは如何だろうか。
 久遠寺ほどの迫力は無いが(樹齢が若いため)、 本駅のBBQ広場の横の「サバイバルの森」でもやや小ぶりだが質より量、5200本の「しだれ桜」を見ることが出来る。

道の駅「みのぶ」にある芝生広場とふわふわドームの写真
芝生広場とふわふわドーム
道の駅「みのぶ」近隣の観光名所「久遠寺のしだれ桜」の写真
本駅から南に10キロ。久遠寺のしだれ桜も身延町を代表する観光資源である。(2011年4月撮影)

【その他の道の駅はこちらから】

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「道の駅 みのぶ」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。道の駅から近い順に番号を付けています。)

■①下部ホテル
 [MAPCODE] 312 311 626*63
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に4km
 - 料金(朝食付き1人19,800円、2人計33,000円+[入湯税150円/人]~)
 - (下部)温泉あり/2食付きプランもあり
 - 2種類の源泉に12の湯舟、湯巡りの宿

   

■②MAGMA RESORT Shimobe
 [MAPCODE] 312 311 626*22
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に4km
 - 料金(2食付き1人51,480円、2人計102,960円~)
 - (下部)温泉あり
 - 2025年4月オープンの新しい宿
 - 親子三世代で楽しめるアクティブリゾート

   

■③いずみ旅館
 [MAPCODE] 312 312 542*31
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に4km
 - 料金(1人5,300円、2人計10,600円+[入湯税150円/人]~)
 - (下部)温泉あり

   

■④山あいの隠れ家 湯宿 梅ぞ乃
 [MAPCODE] 312 311 500*65
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に4km
 - 料金(2食付き1人13,100円、2人計24,000円+[入湯税150円/人]~)
 - (下部)温泉あり
 - 地元ゆば料理やヤマメ塩焼きなどの和食膳が評判

   

■⑤下部温泉 元湯 橋本屋
 [MAPCODE] 312 313 306*20
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に5km
 - 料金(1人6,000円、2人計11,000円+[入湯税150円/人]~)
 - (下部)温泉あり/食事付きプランもあり

   

■⑥下部温泉 元湯旅館 大黒屋
 [MAPCODE] 312 313 216*27
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に5km
 - 料金(1人8,800円、2人計17,600円+[入湯税150円/人]~)
 - (下部)温泉あり/食事付きプランもあり

   

■⑦湯元ホテル
 [MAPCODE] 312 313 274*35
 (口コミ平均3.6点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に5km
 - 料金(1人6,750円、2人計13,060円~)
 - (下部)温泉あり/朝食付きプランもあり

   

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■⑤下部温泉 元湯 橋本屋

ぬる湯と熱湯の2種類があり、どんな方にも湯加減は満足できそう。宿は落ち着いた雰囲気で玄人受けしそう。 季節の味覚を使った料理も評判。料金もとても良心的。

大きな地図で見る(パソコン閲覧時のみ有効)

(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)