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(山梨県の道の駅 no.12)

道の駅 富士吉田


山梨県富士吉田市にある「道の駅 富士吉田」は年間160万人以上利用客を集める山梨県では有数の観光スポット。 眼前に広がる富士山の風景、この地ならではのB級グルメの「吉田のうどん」など、楽しみが沢山あります。 以下、現地調査に基づいた利用者目線のレポートをお届けします。



「道の駅 富士吉田」施設情報

駅名 富士吉田(ふじよしだ)
住所 山梨県富士吉田市新屋3丁目7-3
コード 161 126 618*28
駅名の由来 市名より
施設 物産館、農作物直売所、軽食コーナー、【隣接施設】ふじやまビールレストラン、アウトドアショップ「モンベル」、 富士山レーダードーム館
休館日 無休
営業時間 9:00~17:00[土日祝は18:00まで]
※施設毎 → 施設毎の営業時間
道の駅の特産品 吉田のうどん(生麺)、吉田のうどんカップ麺、激辛万能調味料「すりだね」、ほうとう、富士山ビール、 鳴沢菜しぐれ、富士吉田のあんころ餅、カレー各種、金精堂の信玄餅、うゑずのつけ麺、全乳ヨーグルト、 「まかいの牧場牛乳」、シャインマスカットゼリー
道の駅グルメ 吉田のうどん、レーダードームカレー、 【以下、ふじやまビールレストランで提供】ふじやまビール各種(ペールエール/ビルス/ヴァイツェ/デュンケル)、 プレミアムカツカレー、エビドリア、プレミアムハンバーグセット、オムライス、ピザ各種、スペシャルローストビーフ
公式ページ 道の駅 富士吉田 公式ページ

富士山が最も綺麗に見える道の駅

 中央自動車道から繋がる東富士五湖道路の富士吉田忍野スマートICから一般道を北東に800m、 山梨県南部の富士吉田市に「道の駅 富士吉田」はある。 一般道利用の場合は国道138号線を使ってアクセスするルートが一般的。 ただ、この国道138号線、途中で国道139号線との合流があったり、車線減少(片側2車線→1車線)の影響があったりで、 かなり渋滞することで有名。渋滞のストレスを味わいたくない方は高速道路を利用するのが良いかも知れない。

「道の駅 富士吉田」の道の駅看板の写真
道の駅看板
 さて、山梨県と静岡県には富士山の眺望を自慢とする道の駅が8つ存在するが、本駅「道の駅 富士吉田」もその一つ。 あくまでも個人の見解だが、本駅は最も富士山が綺麗に見える道の駅である。 まず、理由の一つが距離が近い。富士山頂までの直線距離は僅か12.7km。 「富士山はこんなに大きいのか」ということを実感するだろう。 二つ目の理由が山の姿。本駅から見る富士山の姿は麓まで凹凸が無い左右対称の一直線。 実は富士山には複数の側火山があり、角度によっては凹凸が目に付くが、本駅から見る山姿は凸凹が無く美しいの一言である。 三つ目の理由は麓に広がる樹海の存在。本駅から富士山までは人口の建造物が一切なく広大な樹海のみ。 樹海の存在が富士山の姿を一層引き立てている。

 お勧めの撮影ポイントは階段を十数段上った先にある富士山レーダードーム館の入り口付近。 ここだと電線が被ることはない。自分の視界よりも下が樹海、上が富士の山姿でアングル的にも最高である。

「道の駅 富士吉田」から見る富士山の写真
本駅から見る富士山の景色。個人の感想にはなるが、道の駅から見る富士山の景色は本駅がNo.1。

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B級グルメの「吉田のうどん」が大人気

 本駅「道の駅 富士吉田」は農作物直売所を兼ねた物産館レストランから成る施設構成。 施設構成的には地味だが、すぐ近くにふじやまビールレストラン、アウトドアショップのモンベル、 体験施設の富士山レーダードーム館がある。 これらの施設を含めれば十分に立派な施設構成と言えるだろう。 年間利用客は2024年の統計で約160万人。日本人だけでなく、インバウンド客が非常に多いのも本駅の特徴である。

 本駅でまず最初に紹介したい施設は軽食堂。この軽食堂では地元の富士吉田市が発祥のB級グルメ「吉田のうどん」を提供。 殆どの利用客のお目当ては「吉田のうどん」である。
 ところで、本駅はインバウンド客が多いことは上述したが、実はインバウンド客のお目当てはこの「吉田のうどん」。 店内は外国人客で大賑わいである。 外国の方は自動券売機に不慣れのようで(というか日本語メニューしか書かれていないので当然だが)、券売機の前が大渋滞。 私も当日はカタコトの英語で前後の外国人に注文の仕方を少しだけレクチャーしたが、店側もインバウンド対応をきちんとして欲しいものだ。
 でも、一体何が「吉田のうどん」が外国人に喜ばれるのだろうか。 太くて固い麺が外国人の口に合うのだろうか。 グループで動画を撮りながら吉田のうどんを慣れない手つきで箸で味わう外国人の姿を見ると何か新鮮な気分になる。

 個人的な味の感想を述べると「吉田のうどん」は噂にたがわぬ固い麺が印象的。 麺類の食感を表す際に「コシ」という表現が良く使われるが、この「吉田のうどん」はコシを超越した感じ。 口の中で麺を噛んでも跳ね返されるような重厚感と弾力を感じる。 日本全国を探してもここだけの食感。唯一無二のうどんという感じがした。 価格もお手頃で「かけうどん」は450円。「肉うどん(480円)」「かき揚げうどん(550円)」「肉冷やしうどん(550円)」も味わうことが出来る。 軽食堂ではもう一つの名物メニュー「レーダードームカレー(900円)」も味わうことが出来る。

「吉田のうどん」を提供する軽食コーナーの写真
「吉田のうどん」を提供する軽食コーナー。券売機に並ぶ列が平日でも天街まで伸びている。
「道の駅 富士吉田」の名物グルメの「吉田のうどん」の写真
軽食コーナーでは名物の「吉田のうどん」を提供
麺が極太で固い「吉田のうどん」の写真
「吉田のうどん」の特徴はこの太くて固い麺

富士吉田の名物が揃う物産館

 続いて「道の駅 富士吉田」の物産館だが、販売されている商品は約1000種類。 富士吉田市の名物を中心に、山梨県の特産品を多数販売している。

 まず、物産館で目に付くのは富士吉田市が発祥の「吉田のうどん」。 上述の軽食堂でも味わうことが出来るが、物産館で購入して自宅で「吉田のうどん」を味わうことも可能になっている。 実は「吉田のうどん」は現在では本駅だけではなく、県内の道の駅であればほぼどこでも購入が可能。 ただ、さすが本家であるこの道の駅は品揃えが違う。 各種メーカーが提供する「吉田のうどん」は全部で10種類。どれを選ぶか迷ってしまう位である。 また、本駅では手軽に味わうことが可能な「吉田のうどんカップ麺」も販売されている。 価格は「吉田のうどん」が1人前で270円、カップ麺は1個297円。お手頃価格なのも嬉しい。

 ところで「吉田のうどん」を味わう際、地元の方は特別の調味料を使用しているのはご存じだろうか。 その調味料の名は「すりだね」。富士吉田市発祥の万能調味料で赤唐辛子、ごま、山椒等が加わった辛さプラス味わいのある調味料である。 本駅では「すりだね」も販売。2つの辛味のタイプがあり「普通」は346円、「激辛」は571円で販売されている。

 店内を回っているとその他にも面白そうな商品を幾つか発見したのでこれらも紹介したい。 まず「当店売上No.1」の掲示と共に販売されているのが「鳴沢菜しぐれ(750円)」。 近隣の鳴沢村の門外不出の野菜「鳴沢菜」を佃煮にした商品。 鳴沢菜関連の商品は「道の駅 なるさわ」でも販売されているが、 こっそりと教えると鳴沢菜を使った商品の品揃えは本駅「富士吉田」の方が断然上である。
 「これぞ本物の牛乳」という文言と共に販売されているのは「まかいの牧場牛乳(190ml/297円)」。 希少な生乳100%のヨーグルト「全乳ヨーグルト(297円)」、 山梨県のラーメン店が選ぶ「うまいと思うラーメン店1位」に輝いた「うゑずのつけ麺」も販売されている。

 面白いと思ったのは「カレー本棚」。 カレーが本棚の本のように立てて販売されている光景は最近よく見るようになったが、 この道の駅のカレー本棚は本物の本(非売品)に紛れてカレーが販売されている。 非効率的な感じもするが、エンタメ性は抜群である。ちなみに本物のカレーは50種類位販売されている。

「道の駅 富士吉田」の物産館の写真
富士吉田の特産品が販売されている物産館
物産館の中にある「カレー本棚」の写真
物産館の中には「カレー本棚」がある。本物の本に紛れて約50種類のカレーを販売。

ビールレストランに富士山レーダードーム館も

 「道の駅 富士吉田」の隣接施設についても簡単に紹介したい。

 まずは「ふじやまビールレストラン」。 地下100mから汲み上げた富士山の天然水で作った「ふじやまビール」と共に料理を満喫することが出来る。 肝となる「ふじやまビール」は4種類。 上面発酵アルコール5%の「ペールエール」、明るい琥珀色の「ビルス」、フルーティーな味が特徴の「ヴァイツェ」、 深煎りモルトを使用した芳香なコクが特徴の「デュンケル」。 特に「ペールエール」はこのレストランでのみ提供されている希少なもの。この店の名物になっている。 (価格はグラス小(300ml)が580円、グラス大(500ml)が780円、ピッチャー(1.6L)が2400円、 ペールエールはグラス小のみ680円で販売)

 ビールのお供に味わいたい食事は洋風メニューが中心。 「プレミアムハンバーグセット(1900円)」「オムライス(1800円)」「マルゲリータピザ(1580円)」等が人気になっている。 カレーのルーにふじやまデュンケルビールを配合した「プレミアムカツカレー(1800円)」も人気になっている。
 このレストランは物産館も併設。食事をしない方でも入館可能になっている。 物産館でももちろん「ふじやまビール」を販売。濃厚ミルククリームの「THE MILK」、12時間以上燻した「スモークチーズ・ベーコン」、 人気No.1の「オリジナル骨付きスペアリブ」等、ビールのお供に最適な商品が揃っている。
 また「ふじやまビールレストラン」の横にはアウトドアショップの「モンベル」も店を構えている。

「道の駅 富士吉田」に隣接の「ふじやまビールレストラン」の写真
「道の駅 富士吉田」に隣接の「ふじやまビールレストラン」。アウトドアショップの「モンベル」も店を構える。
「ふじやまビールレストラン」のビアガーデンの写真
「ふじやまビールレストラン」では夏の週末はビアガーデンも開催される
 道の駅から徒歩3分の場所には富士山レーダードーム館がある。 この施設はかつて富士山頂に存在した富士山レーダードームの姿を再現したもの。 施設の一部を成しているレーダードームは1999年まで富士山頂に設置されていたレーダードームの実物になっている。
 レーダードーム館内では防災や気象に関する体験学習施設を設置。 3月の山頂の寒さを体験する「ブリザード体験」、7月のご来光と7月の気温を体験する「ご来光体験」も可能になっている。
 入館料は一応、大人630円、小中高生420円になっているが、 富士山レーダードーム館の公式ページには特別割引券があり、大人560円、小中高生370円で入館可能になっている。 入館の際は忘れずに特別割引券を提示したい。

「道の駅 富士吉田」の隣接施設の「富士山レーダードーム館」の写真
道の駅に隣接する「富士山レーダードーム館」。上部に見えるレーダードームは1999年まで富士山頂に設置されていたレーダードームの実物。
富士山伏流水の水汲み場の写真
本駅には富士山伏流水の水汲み場(無料)もある

・施設別営業時間

・【隣接施設】「ふじやまビールレストラン」の施設別営業時間

・【隣接施設】「モンベル」の施設別営業時間

・【隣接施設】「富士山レーダードーム館」の施設別営業時間

・道の駅「富士吉田」近隣の入浴施設

【その他の道の駅はこちらから】

 山梨県の道の駅
 全国の道の駅



道の駅「富士吉田」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。道の駅から近い順に番号を付けています。)

■①山梨ワインと家庭料理 ホテルベル鐘山
 [MAPCODE] 161 127 700*83
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に900m
 - 料金(1人9,300円、2人計16,300円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 🐶ペット可のプランあり[追加料金+2,000円]

   

■②BLANC FUJI
 [MAPCODE] 161 157 023*41
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に1km
 - 料金(1人34,700円、2人計39,480円~)
 - 食事付きプランもあり
 - ヴィラ型客室で過ごすプライベートステイ

   

■③庭園と感動の宿 富士山温泉 ホテル鐘山苑
 [MAPCODE] 161 157 599*74
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に2km
 - 料金(2食付き1人45,100円、2人計57,200円~)
 - 温泉あり/ハイクラス
 - 2人以上は朝食付きプランもあり[2人計45,760円~]
 - 2020年プロが選ぶ旅館百選全国9位の宿

   

■④忍野観光ビジネスホテル
 [MAPCODE] 161 098 415*72
 (口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に2km
 - 料金(1人5,980円、2人計9,160円~)
 - 食事付きプランもあり

 

■⑤忍野高原ホテル
 [MAPCODE] 161 129 125*73
 (口コミ平均3.6点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に3km
 - 料金(1人8,800円、2人計16,060円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■⑥民宿 一富士
 [MAPCODE] 161 129 620*70
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から東に3km
 - 料金(2人計12,100円~)
 - 食事付きプランもあり

 

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)