道の駅　なかじまロマン峠

道の駅基本情報

駅名	なかじまロマン峠(なかじまロマンとうげ)
住所	石川県七尾市中島町中島二部1-19
コード	471 178 298*63
駅名の由来	「なかじま」は市町村合併前の旧町名の中島町より。 「ロマン峠」は本駅周辺の峠の名称より。
施設	物産館、総菜コーナー、レストラン
休館日	1/1
営業時間	7:00～19:30(震災により臨時営業中[下記])
道の駅の特産品	中島菜の漬物、中島菜粉末、中島菜入り蒟蒻、中島菜手延べうどん、中島の手作り漬物、中島菜ソフトクリーム、 八太郎漬け、奥能登塩飴、惣菜各種(おにぎり/豚角煮/おでん/チキン南蛮弁当/等)

近隣工場の社員食堂？

　能登半島を南北に縦断する無料の高規格道路「のと里山海道」の徳田大津ICから県道3号線→国道249号線を通って北に10km、 石川県北部の旧中島町(現七尾市中島町)に「道の駅　なかじまロマン峠」はある。 道中は約7割は田畑、残りの3割は山林の風景。 本駅に近づくに連れて山林の景色の色が濃くなり、「えっ、ここ!?」という感じの鬱蒼とした山林の中に本駅はある。 ちなみに誰が名付けたか「ロマン峠」。 峠道かどうかは別として、ロマンを感じさせるものは無い(おそらく)。 「ロマン峠」というイメージで絶景を期待して本駅を訪れるとほぼ確実に裏切られるので注意されたい。
　本駅は1999年オープンの道の駅。 山林の中という立地条件のためか、利用客の少ない道の駅だった。 しかし、2019年7月に食堂・弁当販売のミニチェーン店「すしべん」が本駅の経営に参画。 総菜販売、弁当販売、食事提供が中心の道の駅にシフトしている。 近隣に中規模な工場が一つあり、昼食時は工場の方が多数詰めかける。 多くの方が統一の作業着を着ているので、まるで社員食堂のような感じがする。 ただ、この場所で道の駅経営を成り立たせるのは普通は困難。 本駅にとっても、近隣工場にとってもwin-winの関係になっているのだろう。 もちろん一般利用客が紛れても何の問題もないが、 ゆっくりと食事を楽しみたいならば、 12時～13時の時間帯は避けた方が良いかも知れない(買い物だけならそれほど問題ない)。

ここでしか栽培されていない中島菜が人気

　道の駅の物産館で目に付くのは総菜コーナー。その量と質が凄い。 おにぎり、にぎり寿司、チキン南蛮弁当、中華弁当、日替わり弁当、豚角煮、鶏皮のピリ辛煮…、 コンビニでよく見る「おでん」まである。 さすが「弁当屋が経営する道の駅」という感じがする。
　特産品コーナーに目を移すと、注目の商品は「中島菜」。 日本広しと言えども、ここ中島町でしか栽培されていない希少な葉物野菜。 血圧の上昇を抑える健康野菜としても注目されており、本駅を訪れたならば絶対に要チェックの商品である。 中島菜を使った商品は「中島菜漬物」「中島菜粉末」「中島菜入り蒟蒻」「中島菜手延べうどん」の4種類。 私は「中島菜漬物(150g入り450円)」と「中島菜手延べうどん(200g入り540円)」を購入。 「中島菜漬物」は醤油漬けの漬物。元々、中島菜は辛味と苦みが同居する野菜と言われているらしいが、 醤油漬けにすると苦みが消えて辛味のみを感じる。 野沢菜の漬物に近い感じがするが違いは食感。中島菜漬物はシャリシャリとしてとても食が進む。 また「中島菜手延べうどん」は麺に中島菜が摺りこまれており麺の色も薄い緑色。 さすがにうどんにすると中島菜の味を感じることは難しいが、 麺自体はコシがあって美味しい。美味しくうどんをいただいて、 しかも中島菜の健康成分を摂取できるので一石二鳥のような感じがする。
　中島菜以外では「八太郎漬け」「山うどの粕漬」「金糸瓜の粕漬」 「中島の手作り漬物」等、漬物が目立つ存在。 「中島菜漬物」を含めて、本駅を訪れた際には漬物に注目である。

「中島菜うどん」と「中島菜ソフト」が名物

　続いて、本駅のレストランの紹介を。 「まるで近隣工場の社員食堂のよう」と雰囲気に関して上述したが、メニューに関しても社員食堂のよう。 丼物、カレー、うどん、そば、ラーメン類のお手頃価格のメニューが全部で50種類。 「ロースかつ丼」「ミニとろろ丼」「天ぷらそば」「天ぷらうどん」「味噌ラーメン」等の料理を味わうことが出来る。
　この地ならではのメニューは「中島菜ざるうどん」と「中島菜ソフトクリーム」。 残念ながら、私は今回は両方のメニューを味わうことが出来なかったため味に関するコメントは出来ないが、 「中島菜ソフトクリーム」に関しては「中島菜の風味を生かした独特な味」ということらしい。 健康にも良さそうなので、中島菜の健康効果に興味のある方は試してみるのは如何だろうか。