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(富山県の道の駅 no.07)

道の駅 たいら


道の駅基本情報
駅名 たいら
住所 富山県南砺市東中江215
コード 549 717 094*65
駅名の由来 市町村合併前の旧村名の平村より
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、たいら郷土館、五箇山和紙の里、手漉き和紙体験施設
休館日 年末年始
(レストラン 上記に加えて毎月曜日[祝日と重なる場合は翌日])
営業時間 9:00~17:00
(レストラン 10:00~17:00)
(手漉き和紙体験施設 9:30~15:00)
道の駅の特産品 五箇山の和紙(雲竜紙/書道用半紙/障子紙/便箋/色紙/和紙ポーチ/筆入れ/うちわ/等)、五箇山とうふ刺身、 赤かぶら漬け、黒ニンニク、車麩、すだれ麩、素餅(すがお)、白えびビーバー(菓子)、白えびあられ、 くるみゆべし、柿ゆべし、そばの実かりんとう、畳サンダル

五箇山合掌集落の北側の玄関口

 東海北陸自動車道の五箇山ICから国道156号線を通って北東に15km、 或いは東海北陸自動車道の福光ICから国道304号線→国道156号線を通って南東に23km、 富山県南西部の旧平村(現南砺市)に「道の駅 たいら」はある。 私は五箇山IC方面から本駅に向かったが、インターを降りた直後は世界遺産「五箇山の合掌造り集落」の域内であり、そこそこの賑わいを感じる。 ただ、その後は田畑すらない森林の中のドライブ。 やがて十数軒程度の小さな集落が現れ、その直後に本駅を示す道の駅看板が見えてくる。

道の駅 | たいら | 道の駅看板
道の駅看板
 本駅は一応、世界遺産「五箇山の合掌造り集落」の北側の玄関口という位置付け。 五箇山相倉集落までは8km、菅沼集落までは13kmの位置にある。 ただ、高速道路開通後は本駅を経由して五箇山合掌造り集落に向かう人は少なく、閑散とした雰囲気。 利用客数の詳細は不明だが、南砺市議会の討論の中で1357万円の指定管理料(大雑把に言うと税金)が投入されていることが明らかにされ、 経営的にはかなり厳しい状況にある。 しかし、本駅はなかなか個性的で面白い道の駅。 以下、本駅の魅力について紹介していきたいと思う。

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五箇山の和紙を販売

 本駅は「和紙の里」と呼ばれる施設、物産館、レストラン、手漉き和紙体験施設から成る道の駅。 少し離れた場所に団体予約限定の「たいら郷土館」もある。

 まず本駅の中心施設となる「和紙の里」の紹介から。 2階建ての建物の1階は物産館になっており、平村の伝統工芸である五箇山和紙手漉きにより作成された和紙が販売されている。 色鮮やかな「雲竜紙」は870円、書道用半紙は50枚入りで1320円、障子紙は60m巻き6本セットで1240円。 他の地区で販売されている和紙と比べると「ずいぶん安い」というのが私の印象。 和紙で作ったポーチ、筆入れ、うちわ等も販売されている。

道の駅 | たいら | 和紙の里
和紙販売が行われている「和紙の里」。1階が物産館、2階が入場有料の和紙の里ミュージアム。
道の駅 | たいら | 雲竜紙
五箇山和紙で作られた雲竜紙
 また、建物の2階は有料(200円)の和紙の里ミュージアムになっている。 入場の受付は1階のレジで行われており、私が入場したい旨を伝えると店員の方は少し驚いた様子。 おそらく、入場者はあまり多くないのだろう。 確かに「200円はちょっと…」という展示内容ではあるが、入場時に貰える和紙の栞が50円くらいはすると思うので、 差し引き150円位と考えるなら入場する価値はありそう。 ここでは和紙を使った工芸品を展示。和紙を実際に触れる「ふれあいコーナー」もある。 畳が敷き詰められた休憩所もあり、旅の疲れを癒すこともできる。
道の駅 | たいら | 和紙の里ミュージアム
入場有料(200円)の和紙の里ミュージアム。畳張りの休憩所もある。
道の駅 | たいら | 和紙で作った栞
和紙の里ミュージアムに入場すると写真のような和紙で作った栞を貰うことが出来る。
道の駅 | たいら | 和紙で作成されたブラインド
和紙で作成されたブラインド。この作品は手に取って触ることが出来る。
 「和紙の里」の左にある茅葺屋根の建物は「和紙体験館」。 所要時間30分程度で五箇山和紙を使った「はがき漉き」を体験できる。 はがき3枚分の網が付いた木枠を和紙の材料水に入れ、網に繊維が絡まるように縦横にゆすって掬い上げ、 好みの模様を置いて鉄板に張り付け、乾燥させたら出来上がり。 2025年2月までははがき3枚で800円、3月以降は少し値上がりして1000円。 なお、南砺市の市議会ではこの体験施設の存続について議論が交わされているので、 体験するなら早めに訪れることをお勧めする。

道の駅 | たいら | 手漉き和紙体験施設
茅葺屋根のこの建物は手漉き和紙体験施設
道の駅 | たいら | 手漉き和紙体験施設の作業場
手漉き和紙体験施設の作業場

食事処では「五箇山とうふ刺身」

 続いて本駅の「食」の施設だが、食事処「五箇山の味 ふるさと」がある。 この食事処もなかなかユニーク。ここでしか食べられないメニューを幾つか揃えている。

 まず注目したいのは「五箇山とうふ刺身(500円)」。 五箇山豆腐は大豆が凝縮しており、豆腐とは思えないような硬さが特徴。 この五箇山豆腐をスライスしてわさび醤油で味わう。 また、五箇山は冷たい清流で養殖された岩魚が名物。 五箇山岩魚を使った「岩魚塩焼定食(1700円)」「岩魚唐揚げ定食(1700円)」等を味わうことが出来る。 五箇山で採れた山菜がトッピングされた「山菜そば/うどん(950円)」も人気のメニュー。 岩魚と山菜が乗った「岩魚そば(1350円)」も味わうことが出来る。

 五箇山地方はカボチャの産地としても有名。五箇山ではカボチャのことを「ぼべら」と呼んでおり、 この「五箇山ぼぺら」を使ったソフトクリーム「五箇山ぼべらそふと(450円)」も味わってみたい商品である。

道の駅 | たいら | 物産館とレストラン
物産館とレストラン

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物産館では「赤かぶら漬け」など

 本駅の物産館「朝あけ」はやや地味な印象。 垢抜けた商品は少ないが、田舎ならではの珍しい商品が幾つか並んでいる。
 目に付く商品は五箇山名物の赤かぶらを使った「五箇山赤かぶら漬け」。 五箇山赤かぶの特徴である肉質の硬さと甘味が特徴。 漬けられたことにより酸味と塩分が加わり、味にアクセントが付いている。 ポリポリとした食感も心地よい。 「車麩」「すだれ麩」等の麩も本駅の名物。 お汁粉に入れるあられ「素餅("すがお"と読む)」、「そばの実かりんとう」「くるみゆべし」は懐かしさを感じる。 富山のロングセラーの菓子「白えびビーバー」も販売されている。

 物産館の奥には五箇山の民芸品が並ぶ。 目に付いたのは「畳サンダル」。文字通り、サンダルの表面が畳になっている。 これは気持ちよさそう。一足1400円で販売されている。

道の駅 | たいら | 五箇山赤かぶら漬け
物産館では五箇山名物の「五箇山赤かぶら漬け」を販売

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「道の駅 たいら」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①民宿 長ヨ門
 [MAPCODE] 549 622 712*82
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に7km
 - 料金(2食付き1人計12,728円~)
 - 世界遺産の合掌造りの宿

 

■②合掌民宿 弥次兵衛
 [MAPCODE] 549 562 875*12
 (口コミ平均5.0点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から南西に8km
 - 料金(2食付き2人計24,600円~)
 - 江戸時代からの合掌造り

 

■③五箇山温泉 五箇山荘
 [MAPCODE] 549 562 731*65
 (口コミ平均3.7点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に8km
 - 料金(朝食付き1人12,137円、2人計20,274円~)
 - 温泉あり/2食付きプランもあり

   

■④大牧温泉観光旅館
 [MAPCODE] 288 781 044*06
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北に16km(船乗り場まで)
 - 料金(2食付き2人計48,000円~)
 - 温泉あり
 - 船でしか行けない秘境の宿[船は往復2,800円/人]
 - 庄川遊覧船の駐車場を利用可能

   

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■②合掌民宿 弥次兵衛

世界遺産の五箇山に来たならば、やっぱり合掌造りの宿に泊まってみたい。 本宿は江戸時代からの歴史ある合掌造りの建物。岩魚と山菜料理も評判。


🐶ペット旅

■⑤民宿 中の屋
 [MAPCODE] 288 301 763*22
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に10km
 - 料金(1人5,000円、2人計8,182円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 🐶ペット可
 - 新山の神トンネル経由(危険な道ではありません)

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)