(新潟県の道の駅　no.14)

道の駅　ゆのたに

道の駅基本情報
駅名	ゆのたに
住所	新潟県魚沼市吉田1144
コード	140 508 489*18
駅名の由来	市町村合併前の旧村名の湯之谷村より。
施設	物産館、レストラン、金物販売所、観光案内所、【近隣施設】スーパーマーケット
休館日	無休
営業時間	9:00～17:00 (レストラン 11:00～14:00) (近隣スーパー 9:00～22:00)
道の駅の特産品	越後堀之内の地酒ケーキ「月天心」、魚沼窯出しカステラ「輝き」、けんちん汁、きのこ汁、マタギ汁、豚汁、へぎそば、生そば、雪室そば、魚沼のうどん、笹団子、雪深米(魚沼産コシヒカリ)

魚沼、奥只見の観光拠点

　関越自動車道の小出ICから国道291号線→県道70号線を通って北東に2km、新潟県南部の旧湯之谷村(現魚沼市)に「道の駅　ゆのたに」はある。本駅までの道中は「いかにも新潟県」というような水田を見ながらのドライブ。道の駅の施設名でもある「深雪の里」という名の交差点を左折すると、いきなり高さ10mはありそうな巨大な「？」と書かれた看板と本駅を示す道の駅看板が現れる。
　この巨大な「？」の看板、これは本駅が観光案内所「魚沼インフォメーションセンター」を併設していることを表している。本駅は魚沼市、及びスキーや紅葉で有名な奥只見湖エリアの観光拠点。これらの観光に関する「？」は本駅で聞いて欲しいという意味なのだろう。ちなみに奥只見湖エリアに向かう国道352号線は「酷道」として有名な道路。通行止めになることも多いので、奥只見湖エリアに向かう方はここで交通情報を入手しておくことが賢明である。観光パンフレットも置かれているので合わせて活用したい。
　本駅は駐車場は広いものの比較的地味な印象。客数もそれほど多くない。ただ、2018年に道を挟んだ向かい側にスーパーマーケット「ウオロク」がオープン。この相乗効果だろうか、2021年に本駅を訪れた時には客数がかなり増えた印象がある。この「ウオロク」は寿司などの総菜コーナーが充実。 22時まで営業しているので、「ウオロクで食材を買って本駅で車中泊」というのもありのような気がする。

道の駅物産館では地酒ケーキに注目

　本駅は物産館、レストラン、金物販売所に上述の観光案内所(魚沼インフォメーションセンター)から成る道の駅。また、上述のスーパーマーケット「ウオロク」では野菜、果物、鮮魚、惣菜、日用品を販売。ドラッグストアと100円ショップも併設しているので、まあ、言うなれば「何でも揃う道の駅」と言えるだろう。
　道の駅の物産館は「少数尖鋭」という感じの品揃え。全て合わせても30品目位だろう。目に付く商品は「魚沼地酒ケーキ」「緑川地酒ケーキ」「堀之内地酒ケーキ」の3つの地酒ケーキ。さすが酒処、新潟県と言ったところだろう。私は「堀之内地酒ケーキ(商品名は「月天心」)」を購入。当日の運転終了後に食べてみたが中々の美味。基本的にはカステラ菓子だが、このカステラの中に地酒がたっぷりと染み込んでいる。日本酒好きな方、プラス甘党の方には堪らない味になっている。
　もう一つ紹介したい商品は「魚沼産窯出しカステラ(商品名は「輝き」)」。こちらは魚沼産コシヒカリを用いた米粉カステラ。特徴は「コシの強さ」。カステラ生地自体は柔らかいが、しっとりというか重厚感を感じる。蜂蜜の甘みもかなり効いている。
　郷土料理の「けんちん汁」「きのこ汁」「またぎ汁」も本駅の人気商品。新潟定番の「へぎそば」「魚沼うどん」「笹団子」も販売されている。また魚沼市と言えばコシヒカリ。魚沼産コシヒカリ(商品名は「"雪里米"と書いて"ふるさとまい"と読む」)は5kg3300円で販売されている。

道の駅レストランでは「開高めし」等

　本駅の道の駅レストランはご飯もの、うどん、そば、ラーメン、ソフトドリンク、アルコールを味わうことが出来る。人気メニューは1日限定20食の「開高めし(680円)」。芥川賞作家の開高健氏が湯之谷村の銀山平を訪れた際に好んで食べた山菜チャーハンを再現したメニュー。現在は魚沼市のB級グルメとして大人気だそうだ。観光名所の奥只見ダム湖をモチーフにした「焼きダムカレー」も人気のメニュー。全国各地で販売されているダムカレーは「ダムの形状を模する」ところに重点を置くものが多いが、本レストランのダムカレーは味とオリジナリティーに拘りを持つカレー。容器が土鍋というのが珍しい。その中に熱々のカレールー、おこげの付いたお米、焼いた野菜とキノコが入っている。
　また新潟と言えば「けんちん汁(210円)」。新鮮な野菜とわらび、油揚げ、車麩が煮込まれている。けんちん汁にラーメンが入った「けんちんラーメン(770円)」も人気のメニュー。魚沼産コシヒカリを純粋に味わいたい方には「おにぎり(210円)」もお勧めである。