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(千葉県の道の駅 no.26)

道の駅 保田小学校

駅基本情報
駅名 保田小学校(ほたしょうがっこう)
住所 千葉県安房郡鋸南町保田724番地
コード 211 791 738*46
駅名の由来 廃校となった小学校の名称より。本駅は廃校となった保田小学校の建物を再利用している。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、海鮮食堂「保田食堂」、とんかつ店「かつ菜」、 ピッツァ店、喫茶店、スイーツの店、ベーカリーカフェ、温浴施設、宿泊施設
休館日 無休
(海鮮食堂 木曜日[祝日と重なる場合は翌日])
(ピッツァ店 水曜日)
(中国料理店 木・金曜日)
(喫茶店 水曜日)
(温浴施設 木曜日)
営業時間 9:00~17:00
(レストラン 11:00~14:30[土日祝は15:00まで])
(中国料理店 11:00~14:00)
(海鮮食堂 9:00~17:00[土日祝は18:00まで])
(とんかつ店 10:30~15:30[土日祝は16:00まで]、テイクアウトは17:30まで)
(ピッツァ店 11:00~15:00)
(喫茶店 11:00~16:00[土日祝は17:00まで])
(ベーカリーカフェ 9:00~17:00[土日祝は8:00~])
(温浴施設 10:30~16:00[土日祝は14:00まで])
特産品 保田小ピーナッツクリームサンド、ピーみそ、牛乳ぼうろ、びわつつみ、保田小あめ、落花生せんべい、 保田小思い出の運動会ミルク豆、保田小よい子のおやつプリン、懐かしの給食カレー、保田小きなピー、 びわゼリー、豆落下、くじらのタレ、千葉地酒「仁勇」「腰古井」、南房総レモンワイン

道の駅 保田小学校の特徴

  • 廃校となった校舎を再利用した注目の道の駅

  • 保田小オリジナルパッケージの商品が人気

  • 校舎2階は宿泊施設。県内唯一の泊まれる道の駅

廃校の小学校が道の駅に

 房総半島南西部を南北に走る富津館山道路の鋸南保田ICから県道34号線を西に100m、 千葉県南西部の鋸南町に本駅「保田小学校」はある。 高速道路を使うと周りの景色を確認する間もなくあっという間に本駅に到着してしまうが、 周囲は田畑と山に囲まれた長閑な風景。 富津館山道路と並行するように走る国道127号線を利用して本駅にアクセスするのも面白い。 国道127号線は車窓の右手に東京湾、左手に山々を見ながら走る変化に富む道路。 途中、鋸南町のシンボルでもある鋸山があり、鋸山観光をするのも面白そう。 無料で楽しめる絶叫の名所「地獄のぞき」もある。
 本駅「保田小学校」は廃校となった保田小学校の跡地と校舎を再利用して作られた道の駅。 近年は廃校を利用した道の駅が増えつつあるが、本駅はその先駆けとなった道の駅の一つ。 私が調べた限りでは2007年10月にオープンした岩手県の道の駅「三田貝分校」に続く二例目。 ただ、三田貝分校はこう言ったら怒られるかもしれないが廃校になって当然のような辺りに民家の殆ど無い場所。 本駅周辺はそこそこ民家があり「なぜここが廃校に?」という環境で、 校舎は2階建、教室数は10位、体育館まである立派なものである。
 人口減少が続く中、地方の学校が廃校になるのは仕方がないことかもしれないが、 おそらく出身母校が廃校になるのはとても寂しいこと。 ただ、保田小学校の出身者は道の駅として復活し、さらには保田小学校の名が全国区になったことを大変喜んでいることだろう。 もちろん、道の駅ファンにも本駅のような楽しい道の駅が出来ることは嬉しい限り。 今後も廃校利用のモデルケースになりそうな道の駅である。

保田小オリジナルパッケージの商品がいっぱい

 本駅は農作物直売所を兼ねた物産館、レストラン、ピッツァ店、喫茶店、スイーツの店、温浴施設、宿泊施設がある道の駅。 施設の多彩さという点では千葉県の道の駅の中でNo.1。 全国の道の駅の中でもトップクラスのような気がする。
 まず農作物直売所を兼ねた物産館「きょなん楽市」だが体育館を再利用したもの。 スペース的にかなり広くレイアウトも通路が広くゆったりとしたもの。 2000種近くある特産品の中から好みの商品を選ぶことが出来る。
 まず、入口付近で「保田小オリジナルパッケージ」の商品を販売。 保田小の校舎がパッケージに描かれた「保田小ピーナッツクリームサンド」、 来校証明書が付いた「落花生せんべい」、(紙の)ランドセルにパッケージされた「保田小びわどら焼き」、 その他、給食で使われていた懐かしの「ピーみそ」、 給食でお馴染みの「ソフト麺食べ比べ(トマト味/カレー味)」、 「懐かしの給食カレー」「保田小保健室あめ」「保田小思い出の運動会ミルク豆」 「保田小よい子のおやつプリン」など。 まあ、給食シリーズは別にして、「ピーナッツクリームサンド」や「びわどら焼き」などはパッケージを除けば、 県内の道の駅ではよく見る商品だが、パッケージを見て思わず買ってしまうのが不思議なところである。
 私はランドセルにパッケージされた「びわどら焼き」を購入。 千葉県産のびわペーストが入っていて中々美味しい。 ただ、4個入り500円という価格は多少、パッケージ代が多めに含まれているかも知れない。 「保田小オリジナルパッケージ」の商品はパッケージの可愛さ込みで楽しみたい。
 店舗の奥の方では千葉県の特産品を多数販売。 「びわ菓子コーナー」では「びわゼリー」「びわケーキ」など。 「落花生菓子コーナー」では「豆落下」「ピーナッツサブレ」など。 「千葉の酒コーナー」では日本酒「仁勇/腰古井」、南房総レモンワインなど。 「鯨コーナー」では「くじらのタレ」「くじらハム」などが販売されている。
 農作物直売コーナーでは30種類くらいの野菜/果物を販売。 長ネギ、大根、甘夏などの定番野菜の他、房総名物の「菜ばな」も大々的に販売されている。

里山食堂では懐かしの給食を提供

 本駅の「食」の施設はレストラン「里山食堂」、ピッツァ店「Da Pe GONZO」、喫茶店「cafe金次郎」の3つ。 それぞれ創意を凝らした料理を提供している。
 レストラン「里山食堂」は懐かしの学校給食をコンセプトにした料理を提供。 人気メニューは土日祝限定/数量限定の「わんぱく給食(1,480円)」。 唐揚げ、ハンバーグ、ミートソース、コーンポタージュスープ、牛乳、 揚げパン(揚げパンはご飯に変更可能)がセットになったメニューは懐かしの給食そのもの。 使われている食器もアルミのお盆にアルミとプラスチックの皿で当時の給食をイメージさせる。 小学生時代の郷愁に浸りたい方には特にお勧めである。 「保田小給食(1,200円)」は千葉名物を集めた給食で「くじら竜田揚げ」「ピーみそ」等を味わうことが出来る。 きちんとした(?)器に盛られた「煮穴子丼定食(1,100円)」「かき揚げ丼定食(1,000円)」 「かき揚げそば/うどん(950円)」等も味わうことが出来る。
 ピッツァ店「Da Pe GONZO」は千葉の食材を活かした本格ピッツァを味わう店。 鋸南町産菜花と千葉県産ピーナッツを使った「ナバーナ」、保田漁港直送の地だこを使用した「ハマカナーヤ」、 大きなしらすがたっぷり入った使った「しらすマリナーラ」等を味わうことが出来る。
 喫茶店「cafe金次郎」は有機栽培のコーヒーや軽食、デザートを提供する店。 名物は「イカメンチ(1枚350円)」と「サバフライバーガー(750円)」。 「濃厚ミルクソフト(350円)」や「びわソフト(400円)」も味わうことが出来る。

宿泊施設や温浴施設もあり

 本駅は宿泊施設と温浴施設もあり道の駅巡りをする方には大変便利。 残念ながら今回、私は一人旅だったため宿泊施設は利用できなかったが(宿泊施設は2名以上の利用のみ)、 窓越しに部屋を見ると(昼間の時間帯は窓越しに部屋を見ることが出来る)、なかなか綺麗で落ち着いた雰囲気。 これならゆったりと熟睡できそうだ。 利用料金は1名4,200円(小学生は3,200円/未就学児は2,000円)と割安。 一点注意点を挙げるとすれば、本駅のレストランは夕方には閉店してしまうこと。 夕食を取ろうにも近くに飲食店は少なく、コンビニ弁当といっても近くにコンビニは無い。 宿泊の4日前までに予約すれば弁当を手配してもらえるそうなので、これを利用するのも一つの手だろう。  温浴施設は一度に4~6人程度入浴できる小規模なもの。 立ち寄り湯としての利用も可能だが、温泉ではないのに利用料500円。 高いという訳では無いと思うが、どうせなら同じ町内にある利用料500円の温泉「笑楽の湯」、 或いは近隣にある利用料600円の温泉「ばんやの湯」を私なら利用したい気がする。 なお、宿泊施設利用の方は温浴施設の料金は無料となる。

初春ならば江月水仙ロードに

 最後に道の駅施設とは関係ないが、初春に本駅を訪れた方は近隣の「江月水仙ロード」を散策するのがお勧め。 休耕地を利用した新しい鋸南町の名物だが、町道の両側、約3kmに渡って咲き誇る水仙の花の景色は壮観。 所々で菜の花も咲いており、黄色と白の花景色を見ることが出来る。 延々と上り坂が続く江月水仙ロードだが、坂道を上った頂上付近では東京湾と東京湾越しの富士山の風景。 「頂上まで登ってきてよかった」と思うような絶景が待っている。 江月水仙ロードは本駅から約1kmの距離。 一応、徒歩圏内ではあるが近くに有料駐車場も準備されているので、 車で移動する方が良いと思う(江月水仙ロード自体も結構距離があるので)。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。廃校の校舎を利用したもの。1階にレストラン、2階に温浴施設と宿泊施設がある。

きょなん楽市

農作物直売所を兼ねた物産館「きょなん楽市」。体育館を再利用したもの。

保田小びわどら焼き

物産館では保田小オリジナルパッケージの商品を多数販売。 写真はランドセルを模った「保田小びわどら焼き」。4個入り500円。

保田小びわどら焼き

「保田小びわどら焼き」のランドセルの中身はこんな感じ。 びわペーストが入っていて甘酸っぱい味がする。

里山食堂

給食スタイルの食事を味わうことが出来る「里山食堂」

喫茶店「cafe金次郎」

喫茶店「cafe金次郎」では「イカメンチ」と「サバフライバーガー」が人気

スイーツ&ブレッド「A'ma~ne」

本文では触れなかったがスイーツ&ブレッド「A'ma~ne」もある。 名物は「保田小限定プレミアムシュークリーム」。

宿泊施設

校舎2階は宿泊施設

温浴施設

校舎2階にある温浴施設

江月水仙ロード

江月水仙ロードでは道の両側の約3kmに渡って水仙が咲く

江月水仙ロードに咲く菜の花

江月水仙ロードには菜の花も咲いている

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■道の駅 保田小学校 学びの宿
 (口コミ平均--点/5点満点)

 - 道の駅構内
 - 料金(2人計8,400円~)

 保田小学校 学びの宿

■①Hota Beach
 [MAPCODE] 211 790 589*05
 (口コミ平均5.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に1km
 - 料金(2人計27,274円~)
 - 1棟貸切のコテージ[7人まで宿泊可]
 - 🐶ペット可[大人の人数分は追加料金無し]

   

■②月影の丘ホテル ヴィラ勝山アヴェール
 [MAPCODE] 211 730 359*70
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に3km
 - 料金(2食付き2人計22,000円~)
 - 自然に囲まれた南房総の大正ロマン風隠れ宿
 - 🐶ペット可のプランあり

   

■③かぢや旅館
 [MAPCODE] 211 879 458*56
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(2人計9,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり

   

■④サンセットブリーズ・保田
 [MAPCODE] 211 730 803*08
 (口コミ平均3.5点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に2km
 - 料金(1人4,590円、2人計9,181円~)
 - 口コミ評価は高くないが、近隣では稀少な一人旅受け入れの宿

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
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