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(埼玉県の道の駅 no.15)

道の駅 いちごの里よしみ


道の駅基本情報
駅名 いちごの里よしみ(いちごのさとよしみ)
住所 埼玉県比企郡吉見町大字久保田1737
コード 14 430 008*38
駅名の由来 「よしみ」は町名の吉見町より。吉見町は県内有数のイチゴの産地として知られている。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、簡易店舗(喫茶コーナー/軽食コーナー)
休館日 12/30~1/4
営業時間 1月~6月 9:00~17:00、7月~12月 9:30~16:00
(レストラン 11:00~15:00[土日祝はまで16:00まで])
(簡易店舗 11:00~14:00[土日祝は15:00まで])
道の駅の特産品 吉見町産のいちご、いちご大福、いちご生どら焼き、苺まんじゅう、苺ようかん、苺ゼリー、吉見いちご飴、 吉見いちごチーズケーキ、いちご餅、いちごプリン、苺のベルギーワッフル、苺パウンドケーキ、 北本トマトカレー、いちじくジャム、カルビーの業務用ポテトチップス

春に輝く道の駅

 関越自動車道の東松山ICから国道254号線→国道407号線→県道27号線を通って東に7km、 或いは首都圏連絡自動車道の川島ICから県道76号線→県道27号線を通って北に8km、 埼玉県中央部の吉見町に本駅「いちごの里よしみ」はある。 私の場合、自宅の方角から、本駅へのアクセスは川島IC経由となることが多いが、 本駅までの道中は田舎道の典型と言った感じの田畑の中のドライブ。 日本の原風景を感じることが出来るだろう。

道の駅 | いちごの里よしみ | 道の駅看板
道の駅看板
 さて、駅名からも分かる通り、本駅が位置する吉見町は「いちご」の生産が盛んな町。 日本の農作物を販売促進するサイト「ジャパンクロップス」様の情報によると、 吉見町のいちご生産量市町村別ランキングでは全国で77位。 もちろん77位でも「いちごの里」を名乗る根拠は十分かと思うが、 例えば栃木県の道の駅「にのみや」等(二宮町はいちご生産量全国1位)、 本駅よりもっと「いちごの里」をアピール可能な道の駅は全国に多数ある。 ただ、2024年時点では駅名に「いちご」が付く道の駅は本駅のみ。 結果的に「吉見町」=「いちごの里」というイメージを定着させることに成功している。

 その効果だろうか、本駅はいちごの旬の春は大勢の客を集める人気の道の駅。 特に週末は陳列された多数のいちごがあっという間に完売。 適宜、いちごは補充されるが、それと同時に客が群がり再び完売といった状況。 一方、春以外は閑散としており、これが本駅の課題になっている感じがする。

道の駅 | いちごの里よしみ | 吉見町産のイチゴ
吉見町産のイチゴ。多くの人イチゴを目当てに本駅を訪れる。

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年々増加するいちご関連商品

 私が抱くオープン当初の本駅の印象は「いちご(+野菜)の販売は凄い。ただ、それ以外は貧弱」だった。 「いちご」という切り札があるにも関わらず、いちごを使った加工品が少なく、春以外は「普通の農作物直売所」という感じ。 春以外に客足が伸びないのは、いちごを使った加工品が少ないというのが原因のように感じていた。

 しかし、年を重ねるごとに苺を使った加工品は増加。 今では「いちご大福」「いちご生どら焼き」「苺まんじゅう」「苺ようかん」「苺ゼリー」 「吉見いちご飴」等、約50種類のいちごを使った商品が登場。 これらの加工品は春以外でも販売されており、最近では年中「いちごの里」を感じられる道の駅になってきた。

道の駅 | いちごの里よしみ | いちご大福
物産館で販売されている「いちご大福(4個入り800円)」
 中でも人気の商品は「いちご大福」と「いちご生どら焼き」。 「いちご大福」は吉見町産のいちごを丸ごと1個使用し、小豆餡と白餡の2種類の餡子で包んだもの。 いちごのジューシーな甘味と餡子のねっとりとした甘味。2つの甘味が上手に絡み合い、上質なスイーツに仕上がっている。

 「いちご生どら焼き」は吉見町産の手作りいちごジャムを餡に含んだどら焼き。 甘味の中にもいちご独特の酸味が残る新感覚のどら焼きという感じがする。 「いちご大福」は春季限定だが、「いちご生どら焼き」は年中販売。 1個190円でバラ売りされているので試してみるのは如何だろうか。

道の駅 | いちごの里よしみ | いちご生どら焼き
2015年8月販売開始の新商品の「いちご生どら焼き(190円)」。冷やして食べると更に美味しい。

「いちごカレーうどん」も人気

 本駅の「食」の施設には食堂「楽楽庵」がある。 「楽楽庵」では主に吉見町産の地粉を使ったうどんを提供。 食堂というよりは麺処と呼んだ方が良いかも知れない。

 人気のメニューは「海老天もりうどん(850円)」「鴨汁うどん(880円)」「野菜天もりうどん(620円)」 「きのこ汁うどん(620円)」「カレーうどん(720円)」など。 吉見町のB級グルメに認定されている「あぶら味噌丼」とうどんがセットになった「あぶら味噌丼セット(700円)」 もあるので、吉見町ならではの味を堪能したい方にはお勧めである。

 異彩を放つ…というか、ちょっと驚きの「いちごカレーうどん(850円)」というメニューも本食堂で提供。 カレーうどんの上に擦り下ろしのいちごソースが添えられている。 まだ私は実食していないので味についてのコメントは出来ないが、 口コミによると評判はまあまあ良さそう。冒険好きな方は試してみるのは如何だろうか。

 「食」の施設に分類されるか微妙だが、本駅にはパン工房を兼ねた喫茶店もある。 メロンパン、あんぱん、チョコレートパン等、パンの種類は30種類以上。 購入したパンは大きな窓が特徴の店内スペースで飲み物と共にその場で味わうことが出来る。

道の駅 | いちごの里よしみ | 農作物直売所
イチゴの直売が行われている農作物直売所
道の駅 | いちごの里よしみ | 物産館とレストラン
物産館とレストランが入る建物

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周辺には桜の名所

 「春に輝く道の駅」と記した本駅だが、これはいちごに限ったものではない。 本駅周辺には桜の名所も多数。 中でも「さくら堤公園」と「吉見百穴」は有名である。

 道の駅から3km東にある「さくら堤公園」は小川沿いの高台に1.8kmに渡って連なる桜並木。 「さくら堤公園」の特徴は桜と菜の花が同時に咲くということ。 見上げれば桜のピンク色、足元を見下ろせば菜の花の鮮烈な黄色。 2つの春の景色を同時に楽しむことが出来る。

さくら堤公園
駅から3キロ東にある「さくら堤公園」。桜と菜の花のコラボが美しい。
 一方「吉見百穴」は少し不思議な景観が特徴。 「吉見百穴」とは古墳時代後期に造られた墓で219個の横穴がある珍しい形状になっている。 古墳の周りは桜が咲いており、桜と横穴のコラボが美しい。 また穴の中では天然記念物であるヒカリゴケが繁殖しており、緑色の光を放っている。

 「さくら堤公園」と「吉見百穴」は本駅から徒歩で向かうことも可能だが、 どちらも駐車場は用意されているので車で向かう方が良いと思う。

吉見百穴
駅から4キロ西にある吉見百穴。桜の季節に訪れることをお勧めしたい。

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「道の駅 いちごの里よしみ」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①シティホテル東松山
 [MAPCODE] 14 423 173*47
 (口コミ平均3.2点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に6km
 - 料金(1人5,873円、2人計10,364円~)
 - 朝食付きプランもあり

 

■②ガーデンホテル紫雲閣東松山
 [MAPCODE] 14 393 632*64
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に7km
 - 料金(1人8,000円、2人計11,456円~)
 - 朝食付きプランもあり[+1,182円/人]

   

■③森林ホテル
 [MAPCODE] 14 420 785*46
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に10km
 - 料金(朝食付き1人9,328円、2人計16,238円~)
 - 温泉あり/2020年2月開業の新しいホテル

   

■④ホテルルートイン鴻巣
 [MAPCODE] 14 641 138*01
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に10km
 - 料金(朝食付き1人6,546円、2人計12,910円~)
 - 全客室でWOWOW無料視聴可

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)