(埼玉県の道の駅　no.01)

道の駅　あらかわ

道の駅基本情報
駅名	あらかわ
住所	埼玉県秩父市荒川日野538-1
コード	150 121 146*74
駅名の由来	市町村合併前の旧村名の荒川村より
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、そば処、山里自然館
休館日	12/29～1/1 (レストラン 12/24～1/1) (そば処火曜日)
営業時間	9:00～17:00(12月～2月は16:00まで) (レストラン夏期 9:00～17:00、冬期 10:00～16:30) (そば処 11:00～14:30)
道の駅の特産品	行者にんにく醤油漬け、秩父味噌、秩父おなめ、秩父そば、秩父プリン、秩父飴、豚肉味噌漬け、しゃくし菜漬け、秩父ワイン、地酒「秩父錦」、秩父鉄道グッズ

埼玉県第1号の道の駅

　東京や埼玉の市街地からアクセスする場合は首都圏中央連絡自動車道の狭山日高ICから国道299号線→国道140号線を通って北西に48km、関東北部からアクセスする場合は皆野寄居バイパス(国道140号線バイパス)の皆野大塚ICから国道140号線を通って南に17km。埼玉県西部の旧荒川村(現秩父市荒川)に本駅「あらかわ」はある。秩父市の中心部は住宅やビルが立ち並び「意外と都会」な場所だが、中心部(国道140号線と国道299号線の交差部)を過ぎて数キロ進むと完全な田舎の風景に変化する。 道の駅周辺も完全な田舎の風景。道の駅の北側は秩父鉄道の鉄路が通っており、時刻を合わせればSLを見ることが出来る(土日祝の12時40分頃と14時20分頃/詳細は秩父鉄道のホームページを参照)。

　本駅は埼玉県第1号の道の駅。 1990年代前半は道の駅に「地域の振興拠点の役割」という考えは浸透しておらず、この時期に登録された道の駅は地味な道の駅が多い。本駅もその例に漏れずかなり地味。週末に訪れても利用客はそれほど多くない。その分、ゆっくり、のんびりと買い物や食事を楽しむことができる。

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秩父市の特産品を販売

　本駅は農作物直売所を兼ねた物産館、レストラン、そば処、入場無料の山里自然館から成る道の駅。各々の施設は小ぶりだが、道の駅としての基本的な施設は十分に揃っている。

　物産館では秩父地方全般の特産品を販売。特に目に付くのは「ヤマブ」の商標でお馴染みの新井武平商店の商品。「秩父味噌」「秩父おなめ」「豚肉味噌漬け」等、ヤマブの看板商品が並んでいる。秩父菓子処「栗助」が提供する「秩父プリン」も本駅で販売。プルプル食感でさっぱりとした味が人気になっている。また、秩父のご当地野菜である「しゃくし菜」を使った「しゃくし菜漬け」も本駅で販売。秩父ワインや地酒「秩父錦」もある。

　2024年現在、秩父地方には本駅を含めて8つの道の駅があり、販売されている商品の差別化がなかなか難しい。上記の特産品も実は他の秩父地方の道の駅でも同様に販売されている。そこで「本駅ならでは」の商品を探したところ…ありました、物産館の入り口付近に置かれている冷蔵庫の中に「行者にんにく醤油漬け」という商品を。実はこの商品、本駅の推奨品でもある。70g入りで1000円、330g入りで3600円。要冷蔵のため数日間の旅程で道の駅巡りをされている方には購入は難しいかも知れないが、日帰りの方、冷蔵庫を車内に搭載されている方は購入されてみては如何だろうか。

レストランでは名物「そばがき」を

　本駅の「食」の施設は蕎麦処「あづまや園」と麺処「鈴ひろ庵」の2つ。どちらも麺類を提供する店だが「あづまや園」は蕎麦専門店、一方「鈴ひろ庵」は蕎麦以外の麺類(うどん/ラーメン)を提供。上手に棲み分けが出来ている。

　「あずまや園」はたった3時間半しか営業しない店。残りの時間は仕込みに徹するというこだわりの店である。その割には値段は高くなく、「もりそば」は837円、「山菜そば」は1090円とお手頃の価格である。

　「鈴ひろ庵」では「秩父うどん(500円)」「鹿肉うどん(720円)」「ラーメン(600円)」「冷やしラーメン(720円)」等を提供。荒川村特産の行者にんにくがトッピングされた「行者にんにくラーメン(770円)」もある。「鈴ひろ庵」では蕎麦は販売されていないが、「そばがき(550円)」は販売されている。「そばがき」とは蕎麦をつくねのように塊にしたもの。その5つの塊がそばつゆの上に浮かんでいる。実際に私も食べてみたが、味は当然、蕎麦そのもの。「蕎麦は麺をチュルチュルと吸う感じが美味しく感じる」言う方も多いと思うので、そばがきの評価は人それぞれのような気がするが、一度は味わってみるのも面白いかも知れない。ちなみにこの店のそばがきは行者にんにく付き。行者にんにくと一緒に食べるのが美味しい食べ方らしい。