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(福島県の道の駅 no.34)

道の駅 なみえ

駅基本情報
駅名 なみえ
住所 福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60
コード 260 585 163*21
駅名の由来 町名の浪江町より
施設 物産館、農作物直売所、フードコート、パン工房、無印良品の店、酒蔵展示
休館日 毎月最終水曜日
営業時間 10:00~18:00
(フードコート[海鮮/焼きそば] 10:00~15:30)
(フードコート[そば処] 10:30~17:30)
特産品 なみえ焼きそば、えごま生姜「うまくて生姜ねえ」、請戸漁港のしらす、味噌まんじゅう、うけどんボーロ、ももクロワンカップ、 なみえ焼きそば煎餅、うけどんオリジナルクッキー、ちりまんじゅう、はまっとはちびき、米「天の粒」、銘菓「浮城」、 なみえ焼きそばパン、川俣軍鶏メンチパン

浪江町をももクロが盛り上げる

 常磐自動車道の浪江ICから国道114号線を東に5km、福島県東部の浪江町に本駅「なみえ」はある。 福島県の東部を南北に貫く国道6号線からも200mの距離。 「ならは」→「なみえ」→「南相馬」と福島県の東岸沿いの道の駅巡りをされる方には国道6号線からのアクセスが便利かも知れない。 ちなみに本駅以南の国道6号線沿いは2021年現在でも帰還困難地域(通過のみ可)。 道路脇はフェンスで覆われている状況で、原発事故の爪痕を今も目の当たりにすることになる。 近年では風化気味の原発事故だが、原発の必要性の議論は別にして、二度とこのような事故は起きてはならないと改めて認識させられる。
 さて、浪江町は大熊町、双葉町と共に最も原発事故の影響を受けた町。 2017年3月末に町の一部が避難指示解除になったものの、2021年現在でも町域の2/3に避難指示が継続して発出されている。 その浪江町の復興を託されたのが本駅。 町民の憩いの場として、また町外の人々との交流の場として2021年3月にオープンした新しい道の駅である。 そして、その本駅を後押しするのがももいろクローバーZの佐々木彩夏さん。 佐々木さんが総合プロデュースする女性7人のグループ「浪江女子発組合」が本駅を大いに盛り上げている。 本駅のBGMはもちろん「ももクロ」一色。 ポスターもあちこちに貼られ、とても華やかな雰囲気がする。 もちろん本駅ならではのももクログッズもあり。 道の駅ファンだけではなく、ももクロファンも是非、本駅を訪れ浪江町の復興を後押ししてもらいたいものである。

何と言っても「なみえ焼きそば」

 本駅は物産館、農作物直売所、レストラン、パン工房等からなる施設構成。 浜通り(福島県東部)では唯一(福島県南東部のいわき市を除く)となる無印良品の店舗もある。
 本駅の人気商品は何と言っても「なみえ焼きそば」。 ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」の第8回大会で日本一に輝いており、ご存知の方も多いだろう。 物産館の売り上げでは断トツの第1位。 物産館内に4つも「なみえ焼きそば」専用の販売ブースを設けており、力の入れようが良くわかる。 ちなみに販売元は3社と比較的少数。3つのなみえ焼きそばを購入して食べ比べてみるのも面白い。
 なみえ焼きそば以外では浪江町産のえごまを使った「えごまたっぷりうまくて生姜ねえ」。 こちらは道の駅限定販売の品で本駅の売り上げ第2位。 以下、請戸漁港で水揚げされた「しらす」、ご当地菓子の「味噌まんじゅう」、 浪江町ゆるキャラ「うけどん」をモチーフにした「うけどんボーロ」が売り上げ3位~5位を占めている。
 ももクロ関連では「ももクロワンカップ」「ももクロサングリアの素」等を販売。 浪江町産の米「天の粒」、同じく浪江町産の生こんにゃくも人気になっている。
 物産館の横にはパン工房もある。こちらも人気は「なみえ焼きそばパン」。 「コッペパン」「川俣シャモのメンチパン」も人気である。

なみえ焼そばはマヨネーズが合う

 本駅のフードコートには「レストランかなで」と「麺処ひろ田製粉所」の2つの店舗が入る。 「レストランかなで」では浪江町ならではの料理を提供。 名物「なみえ焼きそば」、鮮度抜群の「釜揚げシラス丼」、請戸漁港直送の新鮮魚介を使った「特上海鮮ちらし」 「特上海鮮にぎり」等を味わうことが出来る。 「麺処ひろ田製粉所」では挽き立ての蕎麦、うどんが人気。 「味玉中華そば」、野菜かき揚げ付きの「生そばセット」、おにぎり2つ付きの「生うどんセット」等を味わうことが出来る。
 私はもちろん「なみえ焼きそば」を注文。 私事で申し訳ないが、過去、東北道の駅巡りをした際に「なみえ焼そば」の出店に何度か遭遇したが、 「なみえ焼そばは本場の本駅で」と心に決めていた料理。 私にとって待望のなみえ焼そば初体験である。
 注文してから待つこと約5分。なみえ焼そばと初対面。 太い麵とたっぷりのもやしに絡まった焼きそばソース。その上に豚肉が5枚。いかにも美味しそう。 店員に「調味料はそこにあるので使ってね」と言われたので、 私は「浪江の人は普通、調味料に何を使うのですか」と質問したら、 「ソースがちょっと辛いのでマヨネーズをかけると美味しいよ」と教えてもらった。 言われたとおりにマヨネーズをかけて、いざ、なみえ焼そばを初体験。 これはお世辞抜きで本当に美味しい。 食べ応えのある重厚感のある太麺と、それを和らげるシャリシャリ食感のもやし。 少し辛めの焼きそばソース、それをマイルドな味に変化させるマヨネーズ。 さすが日本一の名に恥じない、本当に美味しい焼きそばと感じた。 「なみえ焼きそばにはマヨネーズ」。参考にしていただければ、と思う。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。左から無印良品の店、物産館、農作物直売所、パン工房、右奥にレストランがある。

物産館

物産館入口。道の駅のロゴがお出迎え。山々と海の波、海から昇る日の出をイメージしている。

うけどん

浪江町のゆるキャラ「うけどん」がお出迎え。ちなみに名前は浪江町の請戸漁港より。 港の名物のイクラ、鮭。それらが丼に入っている。

無印良品の店

浜通りでは初(いわき市を除く)となる無印良品の店

レストラン

日当たりが良く、明るい感じのレストラン

なみえ焼きそば

名物のなみえ焼きそば

ももクロ通信

ももクロとタイアップする本駅。ももクロ通信やポスターが貼られている。

モニタリングポスト

放射能のモニタリングポスト。十分に安全な数値。

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