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(秋田県の道の駅 no.24)

道の駅 美郷


道の駅基本情報
駅名 美郷(みさと)
住所 秋田県仙北郡美郷町金沢字下館124
コード 138 473 136*28
駅名の由来 町名より。元々は「雁の里せんなん」という駅名だったが、2020年4月に現行の名称に変更された。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、喫茶コーナー、【隣接施設】アウトドア・ショップ「モンベル」
休館日 1/1
(モンベル 無休)
営業時間 4月~10月 9:00~18:00、11月~3月 9:00~17:00[スタンプは24時間]
(レストラン 11:00~14:00)
(モンベル 10:00~19:00)
道の駅の特産品 美郷まんま、美郷たぬ中、ニテコサイダー、青いニテコサイダー、ニテコ蜂蜜サイダー、黒毛和牛のキーマカレー、 いぶりがっこ、おかずがっこ、稲庭うどん、横手焼きそば、きりたんぽセット、秋田きりたんぽパイ、 大曲の花火かやく豆(豆菓子)、地酒「美郷」「百田」「一穂積」「高清水」

2021年3月末日にリニューアル

 秋田自動車道と東北中央自動車道が合流する横手ICから国道13号線を北に10km、 秋田県南東部の旧仙南村(現美郷町)に「道の駅 美郷」はある。
 旧仙南村は平安時代に勃発した後三年の役の舞台になった場所。 源義家が上空の雁の乱れを見て清原軍の伏兵を知り、これを討伐したという「雁行の乱れ」の逸話は有名。 後三年の役から900年以上経過した現在も本駅周辺はとても長閑な環境で、 上空を見上げれば、もしかしたら当時のような雁行の乱れを見ることが出来るかも知れない。

道の駅 | 美郷 | 道の駅看板
道の駅看板
道の駅 | 美郷 | 「後三年の役」合戦のモニュメント
「後三年の役」合戦のモニュメント。道の駅から500m南に「後三年の役資料館」がある。
 本駅は2021年3月末日にリニューアル。リニューアルに伴い駅名は「雁の里せんなん」から「美郷」に変更になった。 建物自体は変わっていないがレイアウト変更によりスペースの有効活用に成功。 売り場面積は1.5倍に拡張された。 利用客はリニューアル前の2020年が年間31万7千人に対して、最新データ(2023年)は49万人。 また町議会の町長の答弁によると売上も50%増加しているようだ。 今のところ、リニューアルは大成功と言えるだろう。

道の駅 | 美郷 | シンボルマーク
お米を模った道の駅「美郷」のシンボルマーク

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美郷町限定商品がいっぱい

 本駅は農作物直売所を兼ねた物産館レストラン喫茶コーナーから成る道の駅。 また、道の駅のすぐ隣にアウトドアショップの「モンベル」がオープン。 モンベルのオープンによる相乗効果も本駅の利用客増加に寄与している。

道の駅 | 美郷 | モンベル
道の駅の隣接地にオープンしたアウトドアショップの「モンベル」
 まず物産館だが、美郷町限定の商品が多数。 一般的にその町の特産品の種類の数は人口規模に比例すると言われているが、 人口1万7千人足らずの美郷町でこれほど多くの特産品があるというのは驚きでもある。
 大々的に販売されているのはローカルグルメの「美郷まんま」と「美郷たぬ中」。 「美郷まんま(1080円)」は美郷町商工会青年部が試行錯誤して生み出した商品。 ご飯の上に美郷町産の高級和牛肉(美郷牛)、肉厚椎茸、玉葱、ニンジンがトッピングされた料理で、 まさに美郷町の食が詰まった特産品と言える。 「美郷まんま」は2006年の秋田県商工会おもてなし祭りにて、ご当地イケめしストリート部門で最高賞を受賞している。

 今回、私はもう一つの特産品「美郷たぬ中(2食入り540円)」を購入。自宅で味わってみた。 勘が鈍い私は、購入時は「たぬ中」の意味か分からずにいたが、 自宅で商品を開封して天かすと中華麺が出てきたのを見て納得。 「たぬ中」は「たぬきそば風中華麺」の意味らしい。
 食べ方は同封されたスープに熱湯を注いで茹でた中華麺を入れるだけ。 ただ、食べる前の段階のスープに熱湯を注いだ段階この商品の一つの特徴を感じることが出来る。 それは「とても香ばしい匂いがする」ということ。 「これは何だろう?」と思って商品に記されている原材料欄を見て納得。 この芳香の素はおそらく椎茸。この商品はスープにも工夫があり、 椎茸、カツオ、煮干し、イワシ、昆布、酒精など、様々なエキスが詰め込まれている。
 麺はやや細めの正統派の中華麺。 肝となる中華麺とタヌキの組み合わせに関しては賛否両論ありそうだが(個人的に否定している訳では無い)、 このスープを味わうだけでも十分に価値があると感じた。
道の駅 | 美郷 | 美郷たぬ中
本駅名物の「美郷たぬ中」。2食入りで540円。 1食分が270円と考えるとめちゃくちゃお得。
道の駅 | 美郷 | 美郷たぬ中
美郷たぬ中。中華麺と天かすの組み合わせが斬新。同封はされていないがネギ、鳴門、メンマなど入れると更に美味しそう。
 物産館で商品を物色しているとまだまだ美郷町ならではの商品を見つけることが出来る。 続いて紹介たしいのは「ニテコサイダー」。 アイヌ語の「森林の水溜まり」を意味する「ニテコ」を冠したこの商品は、銘水百選に選ばれている町内の六郷湧水を使用。 「たかがサイダー」と侮るなかれ。味も絶品で、六郷湧水の柔らかくて透き通った味が口の中に充満する。 ニテコサイダーは280円で販売。クリームソーダアジの「青いニテコサイダー」は300円、 「ニテコ蜂蜜サイダー」は380円で販売されている。
道の駅 | 美郷 | ニテコサイダー
ニテコサイダー
 その他にも本駅限定の「黒毛和牛のキーマカレー」や近隣市町村の特産品の「大曲の花火かやく豆(豆菓子)」、 秋田米にぴったりと評判でいぶりがっこの姉妹品「おかずがっこ」、 秋田銘菓の「淡雪ふわり」「恋人はなまはげ」等、多数の特産品を販売。 総菜コーナーには「美郷たぬ中」のスープと揚玉が入った「たぬきむすび」、秋田定番の「いも揚げ」等が販売されている。

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お米が自慢のレストラン

 本駅の「食」の施設はレストラン「みさとのごはん」と喫茶コーナー「みさとのふうど」の2つ。 レストランでは本格的な料理を提供、喫茶コーナーでは主にソフトクリームを提供している。

 古民家を改装した建物内で営業しているのはレストラン「みさとのごはん」。 この店の自慢はお米。精米直後のお米を使っており、米の一粒一粒のつやが違う。 また、このレストランの特徴はお米の品種を選択できること。 地産の「サキホコレ」または、「あきたこまち」のどちらか、好みの米を選択することが出来る。
 人気のメニューは2種類の米、両方を釜飯で味わう「釜炊き銀しゃり御膳(20食限定/1050円)」。 その他はどちらか1種類(選択可)の釜飯が付いた「生姜焼きセット(1550円)」「とんかつセット(1530円)」等が提供されている。
 ランチメニューは自慢の米を丼で味わう3つ。 「天丼」「カツ丼」「エビフライ丼」(各980円)が提供されている。

道の駅 | 美郷 | レストラン「みさとのごはん」
レストラン「みさとのごはん」
 喫茶コーナー「みさとのふうど」は物産館の奥にある。 ここではソフトクリーム(400円)、焙煎玄米ソフト(400円)、メガバニラソフト(750円)等を提供。 ストロベリー/ブルーベリー/チョコレートの3種のソースを選択可能なサンデーソフト(330円)も販売されている。
 この喫茶コーナーはフリースペースにもなっており、物産館で購入した総菜類を持ち込むことも可能。 大きな窓からは広大な仙北平野を見渡すことが出来る。

道の駅 | 美郷 | 物産館
物産館が入る建物。奥の方に喫茶コーナー「みさとのふうど」がある。

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「道の駅 美郷」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①美郷町宿泊交流館ワクアス
 [MAPCODE] 138 529 073*56
 (口コミ平均4.9/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(1人3,828円、2人計6,874円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■②ホテルプラザアネックス横手
 [MAPCODE] 138 202 713*73
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に9km
 - 料金(1人6,728円、2人計11,964円~)
 - 温泉あり/ハイクラス/食事付きプランもあり

   

■③横手セントラルホテル
 [MAPCODE] 138 204 609*38
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に9km
 - 料金(1人5,910円、2人計8,546円~)
 - 朝食付きプランもあり
 - 更に格安な直前割、訳ありプランもあり

   

■④六郷温泉あったか山
 [MAPCODE] 138 568 689*23
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に11km
 - 料金(1人7,464円、2人計8,392円~)
 - 温泉あり
 - 🐶ペット可のプランあり/専用ドッグラン付き
 - 別荘気分で泊まれる森の中のコテージ

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)