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(秋田県の道の駅 no.23)

道の駅 清水の里・鳥海郷

駅基本情報
駅名 清水の里・鳥海郷(しみずのさと・ちょうかいごう)
住所 秋田県由利本荘市鳥海町上笹子字堺台100
コード 668 680 671*71
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の鳥海町より。旧鳥海町のキャッチフレーズは「緑豊かで恵まれた大自然から湧き出す清水」であり、 「清水の里」を駅名に入れている。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン
休館日 12/31~1/2
営業時間 8:30~18:00
(レストラン 11:00~18:00)
特産品 松皮餅、百宅(ももやけ)そば、鳥海りんごジュース、鳥海こまち麺、本荘そば、そばパスタ、ミックスおかき、 稲庭うどん屋のかりんとう、鳥海山菜まんじゅう、よよぎ餅、山ぶどうジュース、鳥海りんご、黒カボチャ、素麺カボチャ

民俗芸能の里

 内陸側からアクセスする場合は東北中央自動車道(湯沢横手道路)の雄勝こまちICから国道108号線を東に19km、 日本海側からアクセスする場合は日本海東北自動車道の本荘ICから国道108号線を西に42km、 秋田県南端の旧鳥海町(現由利本荘市鳥海町)に本駅「清水の里・鳥海郷」はある。 沿道の国道108号線は西からのアクセスでも東からのアクセスでも民家が殆ど見られない長閑な風景。 私は内陸側(雄勝こまちIC)からのアクセスだったが、 道中は熊が現れても全く不思議ではないような山林の風景(実際、熊の出現や被害は毎年数件はあるそうだ)。 秋田県内には2019年10月時点で33の道の駅が登録されているが、 本駅は「やたて峠」「こさか七滝」と並んで県内屈指の秘境駅と言えるだろう。
 さて、旧鳥海町は「民俗芸能の里」と呼ばれる町。特徴のある伝統の民俗芸能が数多く伝承されている。 例を挙げるなら、江戸時代初期に始まった「本海番楽」や「貝沢からうすからみ」、明治初期に始まった「猿倉人形芝居」、 昭和初期に始まった「天神あやとり」。 中でも「天神あやとり」は本駅が位置する上笹子(かみじねご)集落で行われている民俗芸能。 お囃子に合わせて「あや棒」と呼ばれる長さ40cmの色鮮やかな飾り棒を持って舞う姿は迫力十分である。 開催場所は本駅近くの月山神社で開催時期は毎年9月の第1土曜日。 旅程を調整可能な方は本駅訪問と共に「天神あやとり」を鑑賞するプランを立てるのは如何だろうか。

日にちが経っても固くならない松皮餅

 本駅は物産館、農作物直売所、レストランから成る施設構成。 平均的な道の駅と比べると少し小さくて地味な道の駅だが、立地場所を考えれば十分と言える施設。 近隣の住民や観光客でそこそこの賑わいを見せている。
 物産館で人気になっているのはご当地スイーツの「松皮餅」。 全国的にとても珍しいアカマツの樹皮を餅に練りこんだ大福である。 この「松皮餅」、とても不思議な特徴がある。 それは、餅をそのままの状態で放置しても「固くならない」ということ。 一般的な大福餅は放置すれば餅の部分が固くなって味が劣化するものだが、松皮餅はあまり固くなることはない。 試しに私もわざと1日放置してから食べてみたが、餅は柔らかいまま。美味しくいただくことが出来た。 理由はアカマツの樹皮にあるようだが、何せ松皮餅は鳥海町エリアのみで作られている超ローカルな商品。 詳しく研究した人がいないらしく、理由は「謎」だそうだ。
 松皮餅と同様に鳥海町を代表する特産品は「百宅(ももやけ)そば」。 旧鳥海町百宅地区で古くから栽培されている蕎麦で、寒暖差が激しい独特の気候がそば粉に風味を与えている。 「百宅そば」は乾麺の状態で物産館にて販売されている。
 市町村合併により同じ由利本荘市となった旧7市町の特産品も本駅で販売。 上記の「百宅そば」を含めた「鳥海りんごジュース」「そばパスタ」「おかき」「本荘そば」「鳥海こまち麺」 「クリームパスタ」の7品の中から5つを選択できる「由利本荘市からの贈り物セット(3000円)」も人気になっている。
 物産館横にある農作物直売所では名物の「鳥海りんご」と「山菜(山ウド/ゼンマイ/ミョウサク/ワラビ/等)」が目に付く存在。 黒カボチャ、素麺カボチャ(金糸瓜)、山ぶどう原液など、都市部の一般的なスーパーでは見かけない商品も販売されている。

レストランは麺類が中心

 本駅のレストラン「ほっといん」は麺類を中心としたメニュー構成。 そば関連では「かけそば(500円)」「天ぷらそば(700円)」「天ざるそば(800円)」等を味わうことが出来る。 レストランで提供されるそばの麺は普通に注文した場合は上記で説明した百宅そばではないが、 注文時に百宅そば(乾麺)に変更することも出来る。 由利本荘市のローカルグルメ「蕎麦パスタ」も本レストランの名物。 「ミートソース蕎麦パスタ(800円)」「クリームソース蕎麦パスタ(800円)」を味わうことが出来る。 その他には「坦々麺(700円)」「味噌ラーメン(700円)」等のラーメン類。 定食メニューは「天ぷら定食(800円)」「とんかつ定食(800円)」がある。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。左が物産館とレストランが入る建物、左側は24時間利用可能なトイレ。

芝生公園

芝生公園もある。公園の奥に見えるのは農作物加工所。

オリジナルの看板

入り口付近には本駅のオリジナルの看板がある。民俗芸能を示す図柄が入っているが、何を表しているのかは不明。

松皮餅

鳥海町名物の松皮餅。日にちが経っても固くならないのが特徴。とは言っても賞味期限は3日間なので早めに食べる必要はある。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①菊地旅館
 [MAPCODE] 212 154 508*45
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に14km
 - 料金(朝食付き5,546円~)
 - レストラン併設[営業時間11:00~20:30]
 - 自然にかこまれた静かな旅館

 

■②旅館 小町荘
 [MAPCODE] 212 219 349*17
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南東に20km
 - 料金(1人3,637円、2人計6,364円~)

 

■③川原田館
 [MAPCODE] 212 694 523*52
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北東に21km
 - 料金(2食付き6,364円~)

 

■④鳥海 猿倉温泉 ホテルフォレスタ鳥海231 029 495*62
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に24km
 - 料金(1人9,800円、2人計14,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)