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(秋田県の道の駅 no.13)

道の駅 おがち


道の駅基本情報
駅名 おがち
住所 秋田県湯沢市小野字橋本90
コード 212 220 409*05
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の雄勝町より
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、喫茶店、屋台
休館日 無休
営業時間 9:00~18:00[スタンプは17:00まで]
(レストラン 11:00~16:30)
(喫茶店 9:30~16:00)
(屋台 平日 10:00~17:00、土日祝 9:30~17:30)
道の駅の特産品 山ぶどう羹、小町サブレ、焼き菓子「おばこナ、ひでこナ」、もふどら、若がえりまんじゅう、いぶりがっこ、 きりたんぽ、比内地鶏ラーメン、稲庭うどん、地酒「福小町」「大平山」「鳥海山」「らんまん」、 小町の郷レターセット、小町の郷アートフレーム

話題を集めた「美人証明書」

 東北中央自動車道(湯沢横手道路)の雄勝こまちICから国道13号線を北に600m、 秋田県南東端の旧雄勝町(現湯沢市)に「道の駅 おがち」はある。 高速インターから至近距離にある本駅はアクセスの良い道の駅に見えるが、 実際は東北中央自動車道は山形県北部から秋田県南部にかけて未通区間が多数。 山形県側から北上して本駅に向かう方は意外と時間が掛かってしまう。 ただ、本駅のすぐ南側の下院内ICから雄勝こまちIC間は2025年度内に開通予定。 将来的にはアクセスの良い便利な道の駅になるだろう。

道の駅 | おがち | 道の駅看板

道の駅看板

 さて、旧雄勝町といえば絶世の美女と言われた小野小町の生誕の地。 古くから道の駅に興味を持っている方なら、本駅の名物「美人証明書」を記憶に留めているかもしれない。

あなたは平安朝の女流歌人で美人の形容詞とされる小野小町に優るとも劣らない美人であることを証明します

と書かれた証明書はマスコミに取り上げられ、本駅を代表する土産品として大いに盛り上がった。
道の駅 | おがち | 美人証明書
かつて話題になった「美人証明書」。今は販売されていない。
 ただ、冷静に考えれば、この美人証明書は自分用? それとも贈答用? 自分用だとしたら自己満足? 贈答用とすると誰に渡す? 恋人? 自分の妻or娘? 会社の上司?
 考えれば考えるほど難しいということもあり、美人証明書は土産コーナーの主役を退き、 ついには2019年に私が訪れた時には売り場から姿を消してしまった。
 しかし、美人証明書に代わり美人の郷を継承する商品の「小町の郷レターセット」「小町の郷アートフレーム」が登場。 これなら自分用にも、贈答用にも問題なく使えそうだ。

 また、本駅の建物にも注目。美しい曲線美の屋根は小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をイメージしたもの。 建物は全面ガラス張りになっており陽の光を浴びると輝いて見える。 建物の中からも美しい大自然を眺めることが出来る構造になっている。

道の駅 | おがち | 駅施設遠景
駅施設遠景。右側の特徴的な建物の中に物産館とレストラン、左側の建物は休憩所とコインシャワー施設が入る。
道の駅 | おがち | 物産館とレストラン
物産館とレストランが入る建物。小野小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をイメージしている。

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物産館では老舗菓子舗の銘菓を販売

 本駅は全面ガラス張りの建物の中に物産館(1F)とレストラン(2F)、 少し離れた場所に喫茶店の「こまちカフェ」屋台(軽食コーナー)、 道を隔てた場所に農作物直売所「菜菜こまち」がある施設構成。 旧雄勝町の人口規模を考えるとかなり充実した道の駅と言えるだろう。

 まずは物産館だが、目に付き商品は地元雄勝町の老舗菓子店「竹野屋」が提供する菓子の数々。 「山ぶどう羹(かん)」「小町サブレ」等の菓子が販売されている。 特に「山ぶどう羹(10枚入り1250円)」は古くから変わらぬ本駅の人気商品。 着色料等の添加物は一切使用せず、天然の山ぶどう液を用いたこの羊羹は自然の風味が凝縮されている感じ。 甘酸っぱい味がクセになってしまう。

道の駅 | おがち | 山ぶどう羹
人気商品の「山ぶどう羹」
 湯沢市に本拠を置く「お菓子のくらた」の焼き菓子「おばこナ、ひでこナ」も本駅の人気商品。 隣町の羽後町の銘菓「若がえりまんじゅう」も販売されている。

 菓子以外では秋田名物の「稲庭うどん」が目立つ。 正規品ももちろん販売しているが、製造工程で折れてしまった「稲庭うどん折れ」も本駅で販売。 800gも入って972円はなかなかお得である。 地酒の「福小町」「大平山」「鳥海山」等も本駅で販売されている。

道の駅 | おがち | 稲庭うどん折れ
製造工程で折れてしまったB級品の「稲庭うどん折れ」も販売

「ぜんまい」だらけの「卵丼」が人気

 続いて本駅の「食」の施設だが、レストラン「二ッ森」こまちカフェ「ボスコ」屋台コーナーの3つ。 幅広い選択肢の中から好みの料理を味わうことが出来る。

 まずレストラン「二ッ森」だが、定食、洋食、うどん、そば、ラーメンを提供。 人気になっているのは「手揉みゼンマイ卵丼(1200円)」。 高級品として取引されている「雄勝のゼンマイ」を丁寧に手揉みし、半熟卵でとじた、とても手の込んだ料理である。 写真を見て頂くと卵が目立ってゼンマイの姿が見えないが、卵の下には手揉みゼンマイがたっぷり。 この卵も絶妙のふわとろ具合。醤油で味付けされたふわとろ卵、ゼンマイ、そしてアキタコマチのお米をスプーンに掬って同時に食べると、 塩辛さ、渋味、ご飯の甘味が混じりあって絶妙の味になる。

道の駅 | おがち | 手揉みゼンマイ卵丼
レストランの人気メニューの「手揉みゼンマイ卵丼(1200円)」
 「比内地鶏親子丼(1200円)」も本レストランの人気メニュー。 こちらは私はまだ味わっていないので味に対するコメントは出来ないが、 メニューの写真を見るととても美味しそうである。 うどん類ではもちろん「稲庭うどん」。鶏ガラスープの「ラーメン」、 「スパゲッティナポリタン」「手づくりカツカレー」も味わうことが出来る。
道の駅 | おがち | レストランから見る景色
レストランから見る景色も秀逸。東鳥海山(標高777m)を一望できる。
 続いてこまちカフェ「ボスコ」だが、こちらはソフトクリームとジェラードを提供する店。 ソフトクリーム(400円)はミルクのみだが、ジェラードは8つの素材から好みのものを選択できる。 無難に選ぶならミルク、チョコレート、抹茶。 いちごマーブル、ベリーミックスといった少し捻った素材もある。 白花豆、山ぶどうミルクは雄勝町ならではの素材。 大吟醸(酒)といった大人のジェラードもある。 ジェラードはシングルが350円。2つの素材が選べるダブルは400円である。
道の駅 | おがち | こまちカフェ「ボスコ」
ジェラードが人気のこまちカフェ「ボスコ」
 もう一つの「食」の施設は屋台コーナー。 プレハブの建物の中に3つの店が軒を並べる。 鶏出汁が効いた「稲庭ラーメン(650円)」、秋田名物の「稲庭生うどん(600円)」、ホクホクの「カレーパン(250円)」、 きりたんぽをみそ焼きにした「焼きみそたんぽ(300円)」、和スイーツの王道「たい焼き(150円)」が販売されている。 なお、冬期は屋台コーナーは閉鎖。これらのメニューの一部はこまちカフェ「ボスコ」で販売される。

道の駅 | おがち | 屋台コーナー
屋台コーナー

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「道の駅 おがち」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①旅館 小町荘
 [MAPCODE] 212 219 349*17
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に1km
 - 料金(1人4,364円、2人計8,182円~)

 

■②菊地旅館
 [MAPCODE] 212 154 508*45
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に5km
 - 料金(朝食付き1人6,000円、2人計12,000円~)
 - レストラン併設[営業時間11:00~20:30]
 - 自然にかこまれた静かな旅館

 

■③秋田県湯沢グランドホテル
 [MAPCODE] 212 584 188*14
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に12km
 - 料金(1人7,040円、2人計14,080円~)
 - 朝食付きプランあり

   

■④湯沢ロイヤルホテル
 [MAPCODE] 212 554 784*78
 (口コミ平均3.7点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北に12km
 - 料金(1人6,819円、2人計14,728円~)
 - 食事付きプランあり
 - きりたんぽ鍋など地元の食材を使った朝食が評判

   

■⑤スパ&リゾートホテル 秋の宮山荘
 [MAPCODE] 813 440 312*61
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に18km
 - 料金(1人10,000円、2人計16,000円+[入湯税150円/人]~)
 - (秋の宮)温泉あり/食事付きプランもあり
 - ジャグジー、サウナなど7種類の浴槽あり

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)