(秋田県の道の駅　no.07)

道の駅　かみおか

駅基本情報
駅名	かみおか
住所	秋田県大仙市北楢岡字船戸187
コード	518 375 288*60
駅名の由来	市町村合併前の旧町名の神岡町より
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、うどん出店
休館日	無休 (レストラン月曜日、第1・3・5金曜日)
営業時間	夏期 9:00～19:00[土日祝は20:00まで]、冬期 9:00～18:00[土日祝は19:00まで]、スタンプは24時間 (農作物直売所 9:00～16:00) (レストラン 11:00～15:30]) (うどん出店 9:00～17:00)
特産品	万能だし「味どうらくの里」、味どうらくの里シリーズ(アイスクリーム/ソフトクリーム/ラスク/くるみゆべし/かりんとう)、酒粕ドレッシング、りんごジュース、スチューベンジュース、ブルーベリークッキー、日本酒「福小町」「神宮寺」「福の友」「大仙」、梅酒「大曲の花火」

現在は「味どうらくの里」

　南からアクセスする場合は秋田自動車道の大曲ICから国道105号線と国道13号線を使って16km、北からアクセスの場合は秋田自動車道の協和ICから国道46号線と国道13号線を使ってこちらも16km、秋田県やや南部の旧神岡町(現大仙市)に本駅「かみおか」はある。駅周辺は田畑に囲まれた長閑な環境。ただ、沿道の国道13号線は内陸部と日本海側の都市を結ぶ数少ない道路のため、周囲の長閑な環境の割には意外と交通量が多い。
　さて、旧神岡町は歴史的遺産が多く残る町。江戸時代に飴を売り歩く商人が客寄せのために唄った「飴売り節」の発祥の町であり、また、江戸時代の街道整備に作られた一里塚が県内で唯一ほぼ完全な形で残されている町でもある。
　過去においては本駅は歴史的遺産に絡めて特産品を開発。「飴売り節」の里にちなんで「神岡の飴」「飴売り節幕の内弁当」を販売。また「一里塚」にちなんで「一里塚茶屋っこアイス」を販売してきた。ただ、残念ながらこれらの商品は販売開始から数年で姿を消してしまった。おそらく今の時代に「飴」で売り上げを伸ばすのは難しく、また「一里塚」にちなんだ特産品開発も困難だったのだろう。
　本駅が次に目を付けたのは地元、大仙市に本拠を置く東北醤油株式会社が販売している万能だし「味どうらくの里」。「味どうらくの里」を使った商品を多数開発し、本駅で販売している。「味どうらくの里」は現在、東北地方を中心に売り上げは絶好調。過去に開発した特産品は短命に終わったが、「味どうらくの里」関連商品は永く本駅の主力製品になりそうだ。

やみつきになる「味どうらくの里アイス」

　「味どうらくの里」シリーズの商品は、万能だし「味どうらくの里」を中心に、「味どうらくの里アイス」「味どうらくの里ソフト」「味どうらくの里ラスク」「味どうらくの里くるみゆべし」「味どうらくの里かりんとう」が販売されている。私は「味どうらくの里アイス(290円)」を食べてみたが、本当に不思議な味。一口食べただけでも醤油ベースの万能だしの塩辛い味が口の中に広がる。瞬間的に「何だこれ?」と思ったが、じわじわとアイス本来の甘味が口の中に広がって、やがて舌の甘味を感じる部分と塩辛さを感じる部分が同時に刺激を受けているような不思議な感覚に陥る。好き/嫌いは人によって分かれると思うが、好きな人はきっと「病みつき」になる位に好きになるだろう。ちなみに私は結構「病みつき」になってしまった。
　「味どうらくの里」シリーズと共に本駅が力を入れている商品は「酒粕ドレッシング」。地元の銘酒「刈穂」の酒粕を使ったドレッシングで、野菜を味わいながらほろ酔い気分にさせてくれる。地酒コーナーもあり「福小町」「神宮寺」「福の友」「大仙」等の銘酒が並ぶ。梅酒「大曲の花火」も人気の商品になっている。

レストランでは「杜仲豚とんかつ定食」など

　本駅の「食」の施設はレストランとうどん出店の2つ。レストランで注目のメニューは「杜仲豚とんかつ定食(920円)」。杜仲豚とは杜仲茶入りの餌で育てられた匂いや脂身の少ない健康志向の豚肉のこと。隣町の旧中仙町の名物だが、市町村合併により旧神岡町と同じ大仙市となったため、本駅でも味わうことが可能になった。その他のメニューはあまり郷土色は感じないが、「ジャンボ海老フライ定食(1400円)」「油淋鶏(ユーリンチー)定食(950円)」「豚ロース生姜焼き定食(950円)」など、スタミナ補給に適した食べ応え十分のメニューが並んでいる。
　一方、うどん出店では「かけそば(380円)」「天ぷらそば(500円)」「カレーライス(500円)」等、お手軽メニューが中心。トラックのドライバーなど、主に運送業に従事する方に重宝されている。前述の「味どうらくの里ソフト(330円)」もここで味わうことが出来る。