道の駅　たかのす

道の駅基本情報

駅名	たかのす
住所	秋田県北秋田市綴子大堤道下62-1
コード	229 570 794*02
駅名の由来	市町村合併前の旧町名の鷹巣町より
施設	物産館、レストラン、農作物直売所、軽食コーナー、大太鼓の館、足湯施設、子供の遊園地「ドリームワールド」
休館日	1/1 (大太鼓の館 12/31、1/1)
営業時間	4月～11月 9:00～18:00、12月～3月 9:30～17:00 (レストラン 10:00～18:00[12月～3月は17:00まで]) (大太鼓の館 9:00～17:00)
道の駅の特産品	太鼓まんじゅう、天鳴太鼓(煎餅)、太鼓サブレ、秋田の地酒ゼリー、ル・デセール、バター餅、ししとう海苔佃煮、 ししとうチョコレート、比内地鶏せんべい、比内地鶏出汁茶漬け、比内地鶏炊き込みご飯の素、比内地鶏ラーメン、 比内地鶏とししとうのプレミアムカレー、秋田もろこし、いぶりがっこ、秋田きりたんぽ鍋

世界一の大太鼓の里

　秋田自動車道(無料区間)の鷹巣ICから国道105号線を北に6km、更に国道7号線を西に600m、 秋田県北部の旧鷹巣町(現北秋田市)に「道の駅　たかのす」はある。 本駅は1993年登録の秋田県第1号となる道の駅。 開駅当時、沿道の国道7号線は新潟と青森をダイレクトで結ぶ道路として多くの車が行き来していたが、 近年は国道に並行するように無料の高速道路の秋田自動車道が開通。 沿道の交通量は激減したが、それでも本駅の利用客は以前とほぼ同様の年間33万3千人をキープしている。 この数字は、本駅が単なる道路利用者の休憩所ではなく、魅力的な施設であることを物語っているのだろう。
　さて、本駅の特徴は「太鼓」。 鎌倉時代が起源という綴子(つづれこ)神社例大祭で用いられる大太鼓が世界一大きな太鼓というギネス認定を受けたことをきっかけに、 世界の太鼓を展示した「大太鼓の館」をオープン。 近隣に子供の遊園地「ドリームワールド」、民営の「大太鼓の里ぶっさんかん」、JAの「産直おおだいこ」があり、 これらを合わせて県内屈指の大規模な道の駅になっている。

道の駅では北秋田の特産品を広く販売

　上段でも記した通り、本駅の物産館は道の駅としては珍しい完全民営の「大太鼓の里ぶっさんかん」。 ただ、民営と言っても利用者側から見れば一般的な道の駅と特に違いは無い。 近隣の道の駅と同様に北秋田地方の特産品を広く扱っている。 目に付く商品は「秋田もろこし」「いぶりがっこ」「比内地鶏せんべい」「秋田きりたんぽ鍋」「北秋田バター餅」など。 特に「秋田もろこし」の販売は盛んで、数えきれないくらいの種類の「もろこし」が販売されている。
　「大太鼓の里」にちなんだ商品としては「太鼓まんじゅう」「大太鼓サブレ」「天鳴太鼓(煎餅)」を販売。 これらの商品はパッケージ、或いは煎餅の表面に名物の大太鼓がプリントされており、土産品として喜ばれそうだ。
　意外な商品としては「ししとう」を使った商品各種。 「ししとう」は千葉や高知など主に暑い地域で生産される野菜だが、 千葉や高知の出荷量が一時的に減少する真夏の7月を狙って鷹巣町でも生産を開始。 今では18のししとう農家があり、市場でも高い評価を得ているらしい。 物産館の入り口付近では大々的に「ししとうと海苔の佃煮」を販売。 この商品は「第3回秋田米にピッタリごはんの友選手権」で準グランプリに輝いている。 その他にも「ししとうチョコレート」「比内地鶏とししとうのプレミアムカレー」が販売されている。
　物産館内にはレストラン「どんどん」と軽食堂がある。 レストラン「どんどん」は殆どのメニューが1000円以下のお手頃価格。 看板メニューは海老かつ丼の「太鼓丼(930円)」と海老巻き寿司付きの「大太鼓ラーメン(900円)」。 軽食堂はさらにお手頃価格で、「きりたんぽうどん(480円)」「かけうどん/そば(310円)」等を味わうことが出来る。

実際に太鼓を叩ける体験型博物館

　本駅の目玉施設は有料施設の「大太鼓の館(大人420円)」。 ギネス認定された世界一の大太鼓である「綴子神社例大祭」の太鼓や、世界40ヵ国、約140の太鼓が展示されている。 ギネス認定された大太鼓は直径3.71m、長さは4m以上、重さも3t以上。 実はここには直径3.8mの隠れた世界一の大太鼓もあり、 実質上世界一と世界第2位の大太鼓が並ぶ壮観な姿を鑑賞することが出来る。
　ただ、この博物館の魅力は大きな太鼓を見学できるだけではない。 実はここに展示されている140の太鼓のうち、約半数は実際に叩いて自分の手、自分の耳で音を確かめることが出来る。 多くの博物館では展示物に対して「手を触れないでください」と注意書きがされているのが普通だが、 実際に手に取って叩くことが出来るのは本当に嬉しい。 海外の太鼓は「キーン」とか「コン」とか「カーン」とか、 外形からは予想もできない音が出て、これは本当に楽しい。 その他にも150インチの大型スクリーンに映し出される大迫力の綴子神社祭典での大太鼓の演奏など、楽しみ満載の施設になっている。