道の駅　禅の里

駅基本情報

駅名	禅の里(ぜんのさと)
住所	福井県吉田郡永平寺町清水2-21-1
コード	240 873 188*57
駅名の由来	町内には曹洞宗大本山の永平寺があり、永平寺と門前町を合わせたエリアは「禅の里」と呼ばれている。
施設	物産館、レストラン、温泉(温泉施設内に軽食堂あり)、足湯
休館日	年末年始、第3水曜日 (温泉 第2水曜日)
営業時間	9:00～18:00 (レストラン 11:00～15:00) (カフェ 10:00～16:00) (温泉 10:00～20:30)
特産品	ピクニックコーン大福、永平寺そば、ごま豆腐、りうぜん団子、ロールケーキ「ふわとろ」、禅のこんにゃく田楽、禅みそ、 五月ヶ瀬せんべい、黒ニンニク、羽二重餅、焼き鯖ずし、ズワイガニあられ、あわら梨ジュース

温泉とピクニックコーンで出足絶好調

北陸自動車道の福井北JCTから分岐する永平寺大野道路。2016年10月時点では終点となる永平寺ICから国道416号線を東に進む。 永平寺町は東に進むにつれて長閑な地域になるが、約7キロ進んだ田畑の中に本駅「禅の里」が見えてくる。 永平寺町は曹洞宗大本山永平寺の門前町。 施設入り口に貼り出されている「禅」の文字が厳粛な雰囲気を醸し出している。 但し、施設の中に入れば厳粛な雰囲気は消え、店員の明るい笑顔が客を迎えてくれる。 本駅は2016年3月オープンの新しい道の駅。 温泉施設と特産品のピクニックコーンの販売が話題を呼び、オープンから2ヵ月足らずで来場者10万人を記録した。 大都市近郊の道の駅ならともかく、大都市圏から離れた本駅の立地から考えると驚異的な数字である。 永平寺大野道路は2016年度中には道の駅のすぐ近くの上志比ICまで開通予定であり、益々便利に、そして益々客足が伸びることが予想される。

人気のピクニックコーン大福のお味は?

本駅は物産館とレストランと温泉施設から成る道の駅。 物産館の中に農作物直売所、温泉施設の中に軽食堂もある。 それではまず物産館の紹介から。 物産館では永平寺町特産品のピクニックコーンが人気商品。 但し、ピクニックコーンは夏の期間しか出回らないため、一年を通して販売できるスイーツ「ピクニックコーン大福」を開発。 これが人気を呼び、某出版社の「道の駅買うべきテイクアウト・グルメ40」に見事に選出されている。 価格は1個160円。大福の中に餡とピクニックコーンの粒と白いんげんが入っている。 ピクニックコーンの粒はピチピチで、コーンを噛んだ瞬間にコーンの中から独特の甘みが湧き出す。 白いんげんのシャリシャリ感も絶妙。もし私が選考者なら「テイクアウト・グルメ10」でも選考したい絶品スイーツである。 永平寺名物の「りうぜん団子」も本駅で販売。参拝の土産品にすれば喜ばれそうだ。 永平寺町は蕎麦の産地でもあり「永平寺そば」も販売されている。 その他「禅のこんにゃく田楽」「禅みそ」等、商品名に「禅」が付く商品も目に付いた。

レストランでは蕎麦、カレー、ソースカツ丼

本駅のレストランも永平寺町の食材を用いたメニューが並ぶ。 まずは福井県名物の「おろしそば(480円)」。永平寺町または福井県産のそば粉を100%用いている。 そばメニューでは「大和芋とろろそば」「若狭ねり梅とろろそば」等もある。 続いて「駅長本格スパイスカレー(500円)」。自ら「本格」と呼ぶだけあり、市販のカレールーは一切用いず、 駅長特製の特別配合のスパイスを用いたインドカレーである。 丼物では「ソースカツ丼(600円)」。永平寺町にある人気店の秘伝ソースを用いたソースカツ丼で、永平寺町限定の味になっている。 スイーツも自慢でジェラードコンテストで日本一に輝いた美人パティシエの手作りジェラードを味わう事が出来る。

温泉施設は少し狭いかも

本駅のもう一つの人気施設は温泉施設。 特筆すべきは泉質で、塩分、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、炭酸水素などの温泉成分を多く含んだ高張性の名湯の温泉である。 塩分は保温効果を高め皮膚病に効果大、ナトリウムや炭酸水素は肌をスベスベにする美肌効果が期待できる。 内湯と露天風呂とサウナがあり、料金は良心的な500円。人気の理由がわかる気がする。 但し、少しだけ難点を挙げるとちょっと温泉が狭いかも知れない。 内湯は縦3m*横4m、露天は縦2m*横3m。週末の夕方など混雑するときは多少不便を感じるかも知れない。 ただ、縦3m*横5m位の白湯もあり、地元の常連客は温泉と白湯を順番に使い、上手に譲り合っている(さすが禅の里!)。 温泉内には軽食堂があり、おろしそば、チキンソースカツ丼、ラーメン、ソフトクリーム等を味わう事が出来る。 なお、食事だけの利用も可能になっている。
(注:文中の湯舟のサイズは私の目測であり、正確なサイズではありません)