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(大分県の道の駅 no.21)

道の駅 童話の里 くす


道の駅基本情報
駅名 童話の里 くす(どうわのさと くす)
住所 大分県玖珠郡玖珠町大字帆足2121
コード 269 424 273*43
駅名の由来 「くす」は町名の玖珠町より。 「日本のアンデルセン」と呼ばれる久留島武彦氏が玖珠町の出身であることから「童話の里」として町づくりが行われている。
施設 物産館、農作物直売所、パン工房、レストラン
休館日 12/31~1/3
営業時間 3月~11月 9:00~18:00、12月~2月 9:00~17:00
(レストラン 11:00~15:00)
道の駅の特産品 銘菓「絹のしらべ」、豆腐ひねり餅、献上焼、漬物各種、そば各種、生だんご汁、自然薯、 干し椎茸、地産の米(ひとめぼれ)、メロンパン

日本のアンデルセン

 大分自動車道の玖珠ICから国道387号線を南に60m、大分県西部の玖珠町に「道の駅 童話の里 くす」はある。 高速道路を使うと車窓の景色を見るまでも無く、あっという間に本駅に到着してしまうが、 玖珠町は田畑と山林に囲まれたとても長閑な街。 高速道路を使わずに国道387号線を使ってアクセスされた方は、 北の方角からでも南の方角からでも車窓に美しい自然の風景を見ることが出来るだろう。

道の駅 | 童話の里 くす | 道の駅看板
道の駅看板
 駅名に付く「童話の里」は玖珠町が「日本のアンデルセン」と呼ばれる口演童話家、 久留島武彦氏の生誕の地であることから付けられたもの。 玖珠町は子供たちの「心のふる里」となるような「童話の里の町づくり」を目指している。

 本駅には立派な桃太郎のモニュメントを設置。 ただ、町興しという観点で見ると、童話のような実体のないものをテーマにするのは難しい。 例えば「りんごの里」がテーマなら、りんごを使った商品をたくさん作れば良さそうだが、 「童話の里」の場合はどのように商品展開するのか、なかなか思い当たらない。
 本駅ではどのように「童話の里」を商品展開に、町興しに繋げているのか、 本駅の施設の中で探っていきたい。

道の駅 | 童話の里 くす | 駅施設
駅施設。この建物の中に物産館、農作物直売所、パン工房、レストランが入っている。
道の駅 | 童話の里 くす | 桃太郎のモニュメント
道の駅に設置されている大きな桃太郎のモニュメント

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農作物を求めて地元客が大勢押しかける

 本駅は物産館農作物直売所、パン工房、レストランから成る道の駅。 私が訪れた日が週末の正午頃という、一般的に最も混雑する時間帯ということもあるが、店内は大盛況。 特に農作物直売所は盛況で、地元の方と思われる人々が大量に野菜を購入する姿が目に付く。

 農作物直売所で目に付くのは自然薯と椎茸。 共にサイズが大きいのが特徴。自然薯は70cm位、椎茸は手のひらの2倍サイズ。 玖珠町の肥沃な大地が作物の成長を促しているのだろうか(違うかも)。 そしてもう一つ目につく商品は地産の米の「ひとめぼれ」。 米の品評会で特Aの評価を受けた米で「自慢の米」という商品名で販売されている。

道の駅 | 童話の里 くす | 自慢の米
農作物直売所では「自慢の米」と書かれた地産の米「ひとめぼれ」を販売。品評会で特A認定を受けたことがある。
 物産品コーナーでは玖珠町オリジナルの餅菓子「絹のしらべ」が自慢の商品。 商品名の通りに絹のように伸びやかな餅生地が特徴である。 「豆腐ひねり餅」も本駅の人気商品。 こちらは少々ねっとりとした食感が特徴である。 その他にも柚子餡入りの饅頭「献上焼」も玖珠町ならではの商品。 きゃら山菜/ピリリ蓮根/こんにゃく鉄砲/等、漬物の品揃えが豊富なのも本駅の特徴である。

 物産館の奥にはパンコーナーもある。 ここでは「メロンパン」が人気No.1。 塩バターパン、明太フランス、餡クロワッサン、カレーパン等も販売されている。

道の駅 | 童話の里 くす | メロンパン
パン工房では「メロンパン(170円)」が大人気。外側がカリカリしていて食感が優れている。 メロンの香りも良い。

豊後牛を使って料理が人気

 続いて本駅のレストランだが、定食類、丼物、カレー、麺類、セットメニュー等、幅広いメニュー構成が特徴。 その日の気分、体調に合わせて幅広い選択肢の中から料理を選ぶことが出来る。

 注目は「豊後牛」を使ったメニュー。 豊後牛とは大分の肥えた台地で雄大に育った大分県ならではのブランド牛肉である。
 人気メニューは「若草定食(1500円)」。 町の偉人で口演童話家の久留島武彦氏が好んでいた「若草鍋」を現代風にアレンジしたメニュー。 豊後牛と玖珠の野菜をふんだんに使ったすき焼き風の料理である。 豊後牛と玖珠町特産の椎茸をミックスした「豊後牛と椎茸のそぼろ丼(780円)」も本駅ならではのメニュー。 「豊後牛カルビ丼(1100円)」「豊後牛焼肉定食(1500円)」等、豊後牛肉をお手頃価格で味わうメニューもある。
 このレストランではカレーにも豊後牛肉を使っている。 シンプルに味わう「豊後牛カレー」は800円。 大分名物のとり天をトッピングした「豊後牛とり天カレー」は1000円で味わうことが出来る。 更に麺類にも豊後牛肉。「豊後牛肉うどん/そば(600円)」は大人気のメニューになっている。

 豊後牛肉以外のメニューでは「とり天定食(780円)」「からあげ定食(820円)」等を提供。 単品料理、ドリンク類、デザート、アルコールも数多くのメニューが用意されている。

道の駅 | 童話の里 くす | レストラン
レストランでは数多くの料理を提供。当日は特産品の自然薯を使った「とろろ(300円)」も販売されていた。
 ところで、最初に掲げたテーマ「童話の里をどのように町興しに繋げているか」に関してだが、 レストランで久留島武彦氏に纏わる「若草定食」が販売されていたものの、童話を商品に結び付けている事例はほぼゼロ。 ただ、そんなことをしなくても本駅は十分に賑わっているという印象を受けた。
 ただ、将来的には1つか2つ、童話をテーマにした商品開発があっても良さそう、というのが私の感想である。

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近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①ホテル メサ・ビュート
 [MAPCODE] 269 393 288*61
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に2km
 - 料金(朝食付き1人8,546円、2人計15,820円~)
 - (玖珠)温泉あり
 - 2022年4月オープンの新しいホテル

   

■②旅館 豊後乃里
 [MAPCODE] 269 391 251*21
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に4km
 - 料金(1人4,900円、2人計7,800円+[P料金500円]~)
 - (玖珠)温泉あり/食事付きプランもあり
 - 2024年7月リニューアル

 

■③玖珠温泉 湯の森くす
 [MAPCODE] 269 575 121*25
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から北に6km
 - 料金(2食付き2人計33,638円~)
 - (玖珠)温泉あり/食事付きプランもあり
 - 九州では希少なモール温泉

   

■④壁湯温泉 福元屋
 [MAPCODE] 269 125 198*35
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に10km
 - 料金(朝食付き1人15,455円、2人計20,638円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 2人以上は素泊まりプランあり(2人計18,182円~)
 - 滝を眺める名物の天然洞窟温泉あり
 - 自家製米と山の恵みを生かした創作料理も評判

   

■⑤湯ノ釣温泉 旅館 渓仙閣
 [MAPCODE] 202 621 883*11
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に13km
 - 料金(2食付き2人計30,000円~)
 - 温泉あり

   

🐶ペット旅

■⑥コテージの宿 露天家族温泉 竜門の里 宝湯
 [MAPCODE] 269 339 891*24
 (口コミ平均3.4点/5点満点)

 - 道の駅から南東に8km
 - 料金(3人計15,546円~)
 - 3人~7人のみ宿泊可
 - ペット可[追加料金+2,500~7,000円]

 

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)