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(佐賀県の道の駅 no.02)

道の駅 厳木

駅基本情報
駅名 厳木(きゅうらぎ)
住所 佐賀県唐津市厳木町牧瀬692-1
コード 104 803 837*28
駅名の由来 町名より
施設 物産館、農作物直売所、うどん店
休館日 1/1、1/2
営業時間 8:00~18:00
(うどん店 11:00~15:30)
特産品 小城羊羹、玄海漁協の朝獲れ海産物、玄海漬、鯨玄海漬、鯨大和煮、貝柱粕漬、レンコン粕漬、 カリカリ粕漬、呼子のイカ煎餅、いかてっちゃん(イカの鉄板焼き)、旅おこわ

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異様な迫力の佐用姫像(高さ12m)

 長崎自動車道の多久ICから分岐する厳木多久有料道路の牧瀬ICから国道203号線を東に100m、 佐賀県北部の旧厳木町(現唐津市厳木町)に本駅「厳木」はある。 有料道路を利用するとインターから車窓の景色を確認する間もなく本駅に到着してしまうが、 国道203号線(旧道)を使ってアクセスすると本駅近辺がいかに長閑な場所ということが良く分かる。 ただ、道中の全てが田舎道ではないという点が不思議なところ。 佐賀県全般に言えることだが、田舎と思ったら急に住宅密集地が現れ、そして急に民家が全く見えなくなる…。 本駅は周辺に民家が殆ど見えないが、数キロ離れた場所には住宅密集地があるため、 田舎の道の駅の割には利用客が多い道の駅である(あくまで「田舎の道の駅の割には」ではあるが…)
 さて、本駅の特徴は…と問われると、これがなかなか難しい。 物産館の規模は普通、特産品も旧厳木町という範囲に絞れば特に無し、農作物の種類・量も中程度。 本駅の「食」の施設であるうどん店もどちらかと言えば地味な感じ。 本駅で一番目立つのは道の駅の芝生公園にある佐用(さよ)姫像だろうか。 この佐用姫像は高さが12m。異様な迫力がある。悲しげな表情も印象的である。 実は、この像は佐用姫の夫が長旅に出る際、しばしの別れの悲しみをこらえて、 一心不乱に肩に掛け長く垂らした領布(ひれ)を振りかざしているものを描写したもの。 佐用姫の領布を振る姿と一途な愛が 「自然とロマンの風のふるさと」という旧厳木町の街づくりのコンセプトと合致するということで設置されたようだ。

小城羊羹と玄海漬け

 本駅は農作物直売所を兼ねた物産館、うどん店から成る道の駅。 物産館の規模(スペース)は全国の道の駅の中で平均レベル。 ただ、商品はキツキツではなくゆったりと配置されているので、商品の種類、数は平均的な道の駅よりも少ない感じがする。 また、「旧厳木町の特産品は特に無し」とも上述したが、 合併後の唐津市、および近隣市町村まで範囲を広げると幾つか面白い商品がある。
 まず本駅で注目したい商品は「小城羊羹」。 近隣の小城市の特産品だが、道の駅の中では本駅が最も品揃えが充実。「増田の小城羊羹」「水田の小城羊羹」等、 老舗の店舗の商品が多数販売されている。 小城羊羹の特徴は外側が硬化した砂糖に覆われて、食べた時に「シャリ」とする食感を味わうことが出来ること。 現時点では小城市に道の駅は存在しないので、道の駅巡りの途中で購入するならば本駅が最適だろう。
 「玄海漬」も本駅で目立つ存在。唐津市の海岸沿いの地方の特産品だが、 厳木町も合併して唐津市になったので、この「玄海漬」も地元特産品と言っても問題は無いだろう。 玄海漬は鯨の軟骨を細かく切って酒粕に漬け込んだ明治自体中期からこの地に伝わる保存食。 現在では鯨の軟骨だけでなく、酒粕に漬けこんだ漬物を広く「玄海漬」と呼んでいるようだ。 昔ながらの玄海漬は200gを1300円で販売。鯨肉を漬け込んだ玄海漬、貝柱を漬け込んだ玄海漬、 レンコンを漬け込んだ玄海漬、切り干し大根を漬け込んだ玄海漬も本駅で販売されている。
 唐津市海岸部の玄海漁港の朝獲れ海産物も本駅で販売。 アジ、イトヨリ、シャケ、グチ、ムツ、カマス、アオアジ、ジンタン(豆アジ)、モズク等を購入することが出来る。 また唐津市は古くは捕鯨で栄えた街。「鯨カレー」「鯨の大和煮缶詰」等、鯨肉を使った商品も販売されている。 そして、唐津市と言えば呼子イカ。呼子イカの本場は道の駅的には「桃山天下市」なので、 本駅の後に「桃山天下市」に向かう方はそちらで購入することがお勧めだが、 向かう予定が無い方は本駅で購入されるのは如何だろうか。

うどん店では「ばかしあいうどん」等

 本駅の「食」の施設はうどん店「二〇三(にいまるさん)」がある。 ここではうどんメニュー17種類、ご飯物メニュー2種類を提供。 ただ、ご飯物メニューはうどんのついでに注文するサイドメニュー的な感じ(量が少ない)なので、 実質上はうどんの専門店と言っても良いだろう。
 人気No.1メニューは「ごぼう天うどん(700円)」。 器からはみ出すくらいの大きなごぼう天が5本も入ったボリューム満点のメニューである。 上からだと麵が見えないくらいたっぷりキノコが入った「あんかけきのこうどん(850円)」、 この店の人気No.2メニューの「肉うどん(750円)」も味わってみたいメニューである。
 珍しいところでは「ばかしあいうどん(680円)」。 「ネーミングに興味のある方は是非どうぞ」と書かれた看板があるので、 なぜ「ばかしあい」なのかは実際に味わっていただくのがベスト。 一応ヒントを記すと「ばかしあい」から連想されるのは「キツネとタヌキ」、 また、「きつねうどん」は揚げ入り、「たぬきうどん」は天かす入り。 なので「〇〇を〇〇〇」で表現したのが「ばかしあいうどん」という事になる。 勘の良い方は分かってしまったかも知れないが。 ご飯物では「釜飯ごはん(250円)」「たぬきごはん(220円)」。 うどんと共に注文すればかなりの満腹感を味わうことが出来るだろう。
 農作物直売所に関しても軽く触れておくと、販売されている農作物は約50種類。 季節によって販売されている商品は異なると思うが、私が訪れた10月下旬は、 キャベツ、里芋等が目に付く存在。珍しい野菜では隼人瓜、黒ニンニク等も販売されていた。


道の駅看板

道の駅看板

佐用姫像

高さ12mの佐用姫像。異様な迫力がある。悲しげな表情も印象的。

駅施設

横長の駅施設。向かって右手前からうどん店、物産館、休憩所が並んでいる。

物産館入口

物産館の入り口。文字が見えにくいが「風のふるさと館」と書かれている。

うどん店

うどん店「二〇三(にいまるさん)」。「ばかしあいうどん」はここで味わうことが出来る。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①多久シティホテル松屋
 [MAPCODE] 104 717 696*67
 (口コミ平均3.5点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南東に4km
 - 料金(1人4,727円、2人計7,281円~)

   

■②富亀和旅館
 [MAPCODE] 104 747 155*84
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南東に4km
 - 料金(4,364円~)
 - 食事付きプランもあり

 

■③天山多久温泉 TAQUA
 [MAPCODE] 104 807 204*36
 (口コミ平均3.7点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南東に5km
 - 料金(1人8,800円、2人計13,200円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり

 

■④あじさいの宿 都荘
 [MAPCODE] 182 109 491*86
 (口コミ平均3.7点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北西に10km
 - 料金(2食付き2人計20,000円~)
 - 囲炉裏で食す炭火料理が好評

   

■⑤北方温泉 四季の里 七彩の湯
 [MAPCODE] 104 500 584*15
 (口コミ平均3.6点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南に15km
 - 料金(朝食付き5,910円~)
 - 温泉あり/2食付きプランもあり

   

🐶ペット旅

■⑥旅館大政
 [MAPCODE] 182 432 101*68
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に23km
 - 料金(2食付き2人計26,000円~)
 - 唐津焼き陶芸体験プランあり
 - ペット可のプランあり[追加料金なし]
 - 大政名物塩釜料理は商標登録の好評の一品

   

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