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(高知県の道の駅 no.09)

道の駅 キラメッセ室戸


道の駅基本情報
駅名 キラメッセ室戸(キラメッセむろと)
住所 高知県室戸市吉良川町丙890-11
コード 421 193 316*20
駅名の由来 「キラメッセ」は駅が位置する「吉良川町」とドイツ語で物産展を意味する「メッセ」の造語。「室戸」は市名より。
施設 物産館、直売所、レストラン、鯨館
休館日 月曜日[祝日と重なる場合は翌日]
営業時間 8:15~17:00[スタンプは8:15~19:30]
(レストラン 11:00~15:00、16:30~18:30)
(鯨館 9:00~17:00)
特産品 鯨ハム、鯨ジャーキー、鯨の大和煮缶詰、土佐あかうし肉味噌、土佐あかうし牛飯の素、土佐あかうしカレー、 かつおカレー、かつお人間ラーメン、かつお土佐煮、給食ゆずゼリー、吉良川みそ、塩けんぴ、餡バタータルト、 室戸のきらめき(水ようかん)、とこぶし、高知銘菓「土佐日記」、キラメッセオリジナルジェラード

立て続けにリニューアル

 高知東部自動車道の芸西西ICから国道55号線を通って南東に45km、高知県南東部の室戸市に「道の駅 キラメッセ室戸」はある。 徳島方面からアクセスの場合は徳島自動車道の徳島ICから国道55号線を通って南西に128km(!)。 四国には室戸岬、足摺岬、佐多岬という3つの最果ての地があるが、高速道路網の発達具合を考慮すると現状では室戸岬が最も最果て感が強い。 室戸岬の先端近くにある本駅は四国で最も遠い道の駅と言えるかも知れない。

道の駅 | キラメッセ室戸 | 道の駅看板
道の駅看板
 室戸市は土佐捕鯨発祥の地として古くから栄えてきた鯨の町。 本駅には伝統のクジラ漁を伝える「鯨館」、クジラ料理を味わう「レストラン食遊」がある。 「鯨館」は2017年3月にリニューアルオープン、「レストラン食遊」は2023年12月にリニューアルオープン。 両施設共に見違えるように綺麗に、内容が充実した施設に生まれ変わっている。 本駅を訪れた際は新しくなったこれらの施設を中心に、クジラ漁の町の世界を楽しみたい。

道の駅 | キラメッセ室戸 | リニューアル後の鯨館
リニューアルされた鯨館。展示内容も一新されている。

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最新映像技術で伝統のクジラ漁を紹介

 本駅は農水物直売所を兼ねた物産館レストラン鯨館から成る施設構成。 まずは2017年3月にリニューアルオープンした鯨館の紹介から始めたい。

 鯨館は伝統のクジラ漁を紹介する施設。入場料500円の有料施設のためだろうか、利用客は残念ながらかなり少ない状況。 ただ、VR等の最新の映像技術が駆使されており見どころは十分。個人的な意見だが、やや過小評価されている気がする。 何度も繰り返し楽しむ施設ではないと思うが、一度は体験してみるのは良いのではないかと思う。
 鯨館の目玉はVR映像。1階にある船(勢子舟)に乗り込み、受付で渡された映像装置を装着するとVR映像が流れ始める。 映像に写るのは土佐の荒波と海中の様子。やがて遠くから鯨がやってきて、すぐ横を勢いよく通り過ぎる。 このVR映像の面白いところは前方だけではなく、上も下も横も後ろも違った映像が映ること。 これはVR映像の説明にはどこにも書かれていない私の大発見。 下を見ると海底の様子、上を見ると海面を泳ぐ魚の群れの様子。どれもリアルな海中の世界を見ることが出来る。 同じく1階に設置されているデジタルアートシアターも中々面白い。命がけで鯨と対峙した室戸の漁師の物語が展開される。 2階にある文献コーナーも要チェック。文献コーナーの奥は展望台になっており太平洋を一望することが出来る。

道の駅 | キラメッセ室戸 | VR映像コーナー
鯨館の1階にあるVR映像コーナー。船(勢子舟)に乗り込み映像装置を装着すると室戸の海の様子がリアルに再現される。
道の駅 | キラメッセ室戸 | デジタルアートシアター
鯨館の2階にあるデジタルアートシアター
道の駅 | キラメッセ室戸 | 展望台から見る太平洋
鯨館2階の展望台から見る太平洋

「レストラン食遊」では鯨料理に舌鼓

 続いて2023年12月にリニューアルオープンした「レストラン食遊」。 ここでは鯨料理を始めとした室戸ならではの料理を味わうことが出来る。
 私は人気No.1メニューの「鯨竜田揚定食(1450円)」を注文。 このメニューの特徴は鯨竜田揚を満喫できること。 下の写真だとそんなに数量が無いように見えるが、実際には鯨竜田揚が8枚。結構、食べ応えがある。 口の中に頬張るとやや無機質ながら、噛めば噛むほど鯨エキスが口の中に広がる感じ。 私と同じ鯨世代の方には大満足のメニューと言えるのではないだろうか。
 プチ贅沢したい方は「鯨御膳(2600円)」がお勧め。鯨刺身、鯨竜田揚、鯨たたき、鯨のさえずり(舌)の4つの鯨料理を味わうことが出来る。 レアに炙った「鯨たたき定食(1800円)」も人気のメニュー。 鯨以外の料理では「べっぴん海鮮丼(1500円)」「鰹の土佐巻き(1300円)」等を味わうことが出来る。

道の駅 | キラメッセ室戸 | 鯨竜田揚定食
レストランの人気No.1メニューの「鯨竜田揚定食(1450円)」
道の駅 | キラメッセ室戸 | レストラン食遊
2023年12月にリニューアルオープンのレストラン「食遊」。入口付近は物産販売所になっている。

鯨、あかうし、鰹、あんぱん

 続いて紹介したいのは直売所を兼ねた物産館。 こちらはリニューアル等が行われていない年季の入った施設。ただ、人気は絶大で、地元客/観光客が入り乱れての大盛況である。
 目に付く商品は室戸の古くからの特産品である土佐あかうしを使った商品。 鯨を使った商品には「鯨ジャーキー」「鯨ハム」「鯨大和煮缶詰」等、 土佐あかうしを使った商品には「土佐あかうし肉味噌」「土佐あかうし牛飯の素」「土佐あかうしカレー」等、 鰹を使った商品には「かつおカレー」「かつお人間ラーメン」「かつお土佐煮」等がある。 近年はこの3本柱に加えて4本目の柱として「あんぱん関連商品」が仲間入り。 「あんぱん」とは私が訪れていた時に放送中だったNHK朝ドラのこと。 アンパンマンの作者として有名な高知県出身の漫画家やなせたかし氏の半生を描いたドラマだが、 「あんぱん」を想起させる特産品「あんバタータルト」「あんバターリーフパイ」が販売されている。
 本駅オリジナルの商品では「室戸のきらめき」と名付けた水ようかんを販売。 高知県銘菓の「土佐日記」や高知県の学校給食に頻繁に登場する「給食ゼリー(柚子ゼリー)」も本駅の人気商品になっている。
 物産館の中央付近にある総菜コーナーでは「マグロのワタ煮」「たけのこの土佐煮」「山菜炊き込みご飯」等を販売。 キラメッセオリジナルジェラードコーナーもあり、塩ミルク/マロン/みかん/小豆/ラムレーズン等、13種類のジェラードを提供している。 280円という安さも魅力である。

道の駅 | キラメッセ室戸 | 物産館
直売所を兼ねた物産館。年季の入った建物だが客はとても多い。

室戸岬と吉良川の伝統的建造物群

 本駅周辺には観光客に人気のスポットも多数。特に室戸岬吉良川の伝統的建造物群は人気スポットになっている。

 室戸岬は本駅から南東に11kmの距離。まず注目したいのは海岸沿いにあるアコウの木。 複雑に絡み合う根っこはまるでジャングルのよう。日本とは思えない、熱帯地方の雰囲気を感じることが出来るだろう。
 岬の先端から少し高台に上がる道を進むと室戸岬灯台が現れる。 明治32年に建設された古い白亜の灯台だが、現在も現役として活躍中。 レンズの大きさは2m60cmと日本最大級である。 ここから見る風景も豪快で、視界の約240度は海の景色。室戸岬がいかに海に突き出た地形かを実感できる。
 さらにもう少し高台に進むと四国八十八ヵ所霊場24番札所の最御崎寺(ほつみさきじ)が現れる。 巡礼の地であるとともに数々の重要文化財を見ることが出来る。
 帰路は室戸スカイライン(県道203号線)を通るのが面白い。 途中に室戸スカイライン山頂展望所があり広々とした太平洋の景色を見ることが出来る。

道の駅 | キラメッセ室戸 | 室戸岬のアコウの木
室戸岬のアコウの木。熱帯地方を彷彿させる。
道の駅 | キラメッセ室戸 | 室戸岬灯台
白亜の室戸岬灯台
道の駅 | キラメッセ室戸 | 最御崎寺
四国八十八ヵ所霊場24番札所の最御崎寺(ほつみさきじ)
道の駅 | キラメッセ室戸 | 室戸スカイラインから見る室戸岬
室戸スカイライン(山頂展望所)から見る室戸岬
 吉良川の伝統的建造物群は本駅から北に3kmの距離。 明治時代に建てられた漆喰壁の商家や水切り瓦の蔵が立ち並んでおり、県内初となる国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。 吉良川まちなか館では町に関する資料を展示。また「町並みガイド」の受付を行っている。 休憩施設もあり、軽食類も提供している。 なお、無料の「まちなみ第1駐車場(mapcode 421 282 244*87)」があるので車で移動するのが便利である。

道の駅 | キラメッセ室戸 | 吉良川の伝統的建造物群
吉良川の伝統的建造物群
道の駅 | キラメッセ室戸 | 水切り瓦の蔵
吉良川の伝統的建造物群(水切り瓦の蔵)
道の駅 | キラメッセ室戸 | 吉良川まちなか館
吉良川まちなか館では「町並みガイド」を受け付けている。軽食の提供も可能。

【その他の道の駅はこちらから】

 高知県の道の駅
 全国の道の駅



「道の駅 キラメッセ室戸」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①古民家の宿 蔵空間蔵宿
 [MAPCODE] 421 282 363*56
 (口コミ平均4.9点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に3km
 - 料金(1人8,273円、2人計15,274円~)
 - 重要伝統的建造物群保存地区にある古民家を活用した宿

 

■②和の宿 角屋
 [MAPCODE] 421 282 304*30
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から北に3km
 - 料金(1人4,546円、2人計9,092円~)
 - 重要伝統的建造物群保存地区にある昭和初期の純日本建築の宿

 

■③ファミリーロッジ旅籠屋・室戸店
 [MAPCODE] 421 137 821*48
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に5km
 - 料金(朝食付き1人6,000円、2人計10,000円~)

   

■④MUROTObase55
 [MAPCODE] 421 139 032*40
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に7km
 - 料金(1人7,700円、2人計15,400円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 🐶ペット可のプランあり[2食付き1人11,800円、2人計21,400円]

 

■⑤ニューサンパレスむろと
 [MAPCODE] 421 139 134*63
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に8km
 - 料金(1人5,600円、2人計11,200円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 高台にあり室戸の海を一望、絶景の夕日が自慢

 

■⑥民宿 室戸荘
 [MAPCODE] 1027 276 076*38
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に11km
 - 料金(2食付き1人7,091円、2人計13,274円~)
 - 2人以上は素泊まりプランもあり(2人計6,000円)
 - 室戸岬の先端なある宿

 

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)