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(山口県の道の駅 no.02)

道の駅 萩往還

駅基本情報
駅名 萩往還(はぎおうかん)
住所 山口県萩市大字椿鹿背ヶ坂1258
コード 243 709 836*38
駅名の由来 参勤交代のために作られた道「萩往還」より。近隣に萩往還公園がある。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、うどん茶屋、松陰記念館
休館日 無休
(レストラン 1/1、1/2、火曜日)
営業時間 9:00~18:00[1/9~2/22の平日は17:00まで]
(レストラン 11:00~14:30)
(うどん茶屋 9:30~15:45)
(松陰記念館 9:00~16:30)
特産品 夏みかん丸漬け、萩の夏みかん菓子、夏みかん煎餅、萩夏みかんサイダー、夏みかんポン酢、 東洋美人カステラ(酒粕カステラ)、カステラ菓子「萩満月」、Ken Matsuichiの洋菓子各種、萩焼き茶碗クーヘン、 竹輪「萩小町」、蒲鉾「萩甚」「萩王」、丸岡醤油、ふぐ煎餅、見蘭牛ビーフカレー、萩椿オイル、地酒「萩毛利」「一〇正宗」

歴史の道「萩往還」沿いにある道の駅

 山陰自動車道の萩ICから通称「萩道路」こと県道32号線を南に2km、山口県北部の萩市に本駅「萩往還」はある。 県道32号線はかつては萩有料道路と呼ばれていた道路。 本駅を訪れる際は150円の通行料を払わなければならなかったが、2010年3月に無料化が実現。 利便性が増し、同時に本駅の利用客も大幅に増加している。
 さて、本駅の駅名にも採用されている「萩往還」とは城下町・萩と瀬戸内の港町・三田尻(防府)を結ぶ街道。 殿様が参勤交代で通った道で「御成道(おなりみち)」とも呼ばれた歴史の道である。 その萩往還は本駅のすぐ横を通過。全長53kmもある萩往還だが現在は遊歩道として整備されている。 長丁場になるが、歴史に興味のある方は萩往還の散策を楽しんでみるのは如何だろうか。
 そんなに長い距離は歩けない、歩きたくないという方も萩往還の歴史を感じることは十分に可能。 本駅には入場無料の松陰記念館がある。また、本駅の至る所に吉田松陰を始めとした、 かつての萩往還を往復した武将の銅像が並んでいる。

萩名物の「夏みかん」を用いた商品が多数

 本駅は物産館(本館と新館)、農作物直売所、レストラン、うどん茶屋、松陰記念館から成る施設構成。 実は私は過去に本駅を何度か訪れたことがあるが、 訪れるたびに「あっ、この施設が増えている」という感じで次々に施設は増殖。 これは本駅が人気急上昇中の道の駅と言うことを表しているのだろう。 今後、更に駅施設は充実していくかもしれない。
 さて、まず物産館の紹介だが、萩名物の「夏みかん」を用いた商品が多数。 一番人気の商品は地元の光圀本店の商品の「夏みかん丸漬け(1260円)」。 文字通り、夏みかんを皮付きのまま砂糖漬けにしたもので、夏みかんの皮に含まれるほろ苦さ、 夏みかんの実に含まれる酸っぱさ、そして砂糖の甘さが混ざった風味豊かな味になっている。 残念ながら私が訪れた時には「夏みかん丸漬け」は既に売り切れ(まだ11時だったのに)。 私は夏みかんの皮だけを砂糖漬けにした「萩の夏みかん菓子(324円)」を購入。 いつもは食べずに捨ててしまう夏みかんの皮だが、これが意外と美味しい。 砂糖に覆われていて見た目に甘そうな菓子だが、夏みかんの皮の渋さが甘さを抑えている。 何か、やみつきになりそうな味である。 夏みかんを用いた商品には、これら以外にも「プレミアム夏みかんポン酢(本駅限定商品)」 「夏みかん煎餅」(以下、夏みかんを略)「ママレード」「ジュレ」「キャラメル」「ドロップス」等、多数販売されている。

竹輪、蒲鉾、洋菓子に醤油も

 夏みかんを用いた商品が目立つ本駅だが、実は萩市は特産品の宝庫。 本駅でも夏みかん以外の萩特産がいくつも並んでいる。
 海産物加工品では竹輪と蒲鉾。 竹輪は王道の「萩小町」や「柚子巻き竹輪」など約10種類を販売。 蒲鉾では「萩甚」「萩王」や駅長が推奨する「忠小兵衛かまぼこ」など、こちらも約10種類を販売している。 私は蒲鉾の「萩甚」を購入して食べてみたが、スーパー等で販売されている安物の蒲鉾とは全く違う。 ずっしりとした歯ごたえと、噛んだときに染み出す魚肉系の甘味。 本場の蒲鉾の味は全然違うという感想を持った。
 本駅は洋菓子コーナーも充実。 萩市の人気パティシエ"Ken Matsuichi"が提供する「夏みかんブランデーケーキ」「ショコラブランデーケーキ」が販売されている。 萩市の地酒「東洋美人」とコラボした「東洋美人カステラ」も本駅の人気商品。 カステラに酒粕をまぶし、さらに東洋美人をカステラに染み込ませた和洋折衷の酒まみれのカステラで、 日本酒党にも洋菓子が好きな方にも喜ばれるだろう。
 その他にも地元の丸岡醤油店の醤油各種、茶碗の形をしたバウムクーヘンの「萩焼き茶碗クーヘン」、 山口県特産のふぐを使った「ふぐ煎餅」「ふぐカレー」、美容効果抜群のの「萩椿オイル」、 地酒の「萩毛利」「一〇正宗(いちまるまさむね)」など。 たくさんあり過ぎて、本駅の土産物選びは本当に迷ってしまう。

食の施設では「見蘭牛」と「瓦そば」

 本駅の「食」の施設はダイニングレストラン「玄」とうどん茶屋「橙々亭」の2つ。 まず、ダイニングレストラン「玄」だが、名物は見蘭牛肉を使った料理。 見蘭牛とは天然記念物に指定されている在来種の見島牛とオランダ産ホルスタインを交配させた牛。 霜降り豊かな見島牛の味が引き継がれている。 一番人気は「見蘭牛ステーキ丼(1980円)」。 土日限定となるが、天然記念物の見島牛肉を100%使った「極(きわみ)ハンバーグ(2000円)」も販売されている(朝一番で売り切れる可能性が高い)。
 続いて、うどん茶屋「橙々亭」だが、注目メニューは「うどん」ではなく「瓦そば」。 「瓦そば」とは山口県の郷土料理で熱した瓦の上にそばが盛り付けられたもの。 熱せられたそばはベビースターラーメンのようにカリカリになるが、そのカリカリ感が堪らない。 本駅の「瓦そば」は手作り錦糸卵と長萩和牛が乗った独特のもの。 アジ干しと鰹節、昆布からとった自家製出汁を使っており、 瓦そば初体験の遠征組の方も、瓦そばに慣れた地元の方にもお勧めしたいメニューである。 もちろん本業(?)のうどんメニューも充実。特に「肉うどん」は店の自慢のメニューになっている。



道の駅看板

道の駅看板

料金所跡

立派な瓦屋根のゲートは有料道路時代の名残の料金所跡

駅施設全景

駅施設全景。構内には武将の銅像が設置されている。

物産館(本館)

夏みかん製品などの萩の特産品が並ぶ物産館(本館)

物産館(新館)

新たに設置された物産館の新館

レストラン「玄」

見蘭牛メニューが人気のレストラン「玄」

うどん茶屋「橙々亭」

瓦そばを味わうことが出来るうどん茶屋「橙々亭」

松陰記念館

入場無料の松陰記念館

松陰記念館

松陰記念館では吉田松陰に関する展示が行われている

萩の夏みかん菓子

山口銘菓の「萩の夏みかん菓子」。夏みかんの皮を砂糖漬けにしたもの。

蒲鉾「萩甚」

物産館では萩の蒲鉾も多数販売されている

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①萩ロイヤルインテリジェントホテル
 [MAPCODE] 243 889 524*41
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北に6km
 - 料金(朝食付き1人5,910円、2人計7,820円~)

   

■②14種類の湯めぐりの宿 萩本陣
 [MAPCODE] 243 890 407*56
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に7km
 - 料金(朝食付き1人11,000円、2人計16,000円~)
 - (萩)温泉あり/2食付きプランもあり
 - 大浴場、露天風呂、気泡湯など、14種類の浴槽あり
 - SL型シャトルバスで行く展望足湯あり

   

■③宵待ちの宿 萩一輪
 [MAPCODE] 243 887 482*74
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に7km
 - 料金(1人7,000円、2人計12,000円~)
 - (萩)温泉あり/食事付きプランもあり
 - 露天風呂付きハイクラス客室あり
 - じゃらん、楽天の両サイトでアワード受賞の宿

   

■④旅館芳和荘
 [MAPCODE] 243 888 712*23
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に7km
 - 料金(5,000円~)
 - 城下町の情緒を感じられる、築100年の歴史ある宿
 - 学生割引あり

   

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■②14種類の湯めぐりの宿 萩本陣

本宿の温泉は本当に楽しい。内湯→露天→気泡→歩行湯→座湯→光湯→石垣湯→…。 湯巡りを何周も楽しみたい。SLシャトルバスに乗って丘の上から見下ろす萩市街の景観も見事。

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)