道の駅　西条のん太の酒蔵

駅基本情報

駅名	西条のん太の酒蔵(さいじょうのんたのさかぐら)
コード	168 039 589*02
住所	広島県東広島市西条町寺家10020-43
駅名の由来	「西条」は地域名。1970年代までは西条町が存在した。「のん太」はタヌキをモチーフにした東広島市の観光マスコット。 「酒蔵」は本駅の建物が西条地区の代表的な景観でもある酒蔵をモチーフにしていることより。 なお、駅名は公募により決定された。
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、フードコート、屋外売店、コンビニエンスストア、キッズランド、コインシャワー
休館日	無休
営業時間	9:00～20:30 (レストラン 9:00～17:30[土日祝は19:30まで]) (フードコート 11:00～19:30[土日祝は10:30～]) (屋外売店 10:00～18:00) (コンビニ 24時間)
特産品	のん太バーガー、西条の地酒各種(山陽鶴/白牡丹/西条鶴/加茂鶴/亀齢/福美人/加茂泉)、酒まんじゅう、酒ジュレ、 酒粕かりんとう、広島ジュレ、サムライねぎうどん、オリジナルパスタソース、からす麦クッキー、 広島牡蠣の醤油煎餅、もみじ饅頭、ピザ各種、猪肉、鹿肉

酒蔵の町に新しい道の駅

　山陽自動車道の志和ICから県道83号線→国道2号線を通って南東に6km、 或いは山陽自動車道の西条ICから国道375号線→国道2号線を通って西に7km、 広島県やや南部の東広島市に本駅「西条のん太の酒蔵」はある。 本駅は2022年2月に道の駅登録、同年7月にオープンした新しい道の駅。 実は国道2号線は道の駅の空白区間で、以前は広島県の「みはら神明の里」から山口県の「ソレーネ周南」まで、 実に172kmの区間に渡り道の駅が存在しなかった。 本駅がオープンしたことにより東側の「みはら神明の里」までの道の駅空白区間は44kmに、 西側の「ソレーネ周南」までの道の駅空白区間は128kmに短縮された。 正直、あと3つくらい道の駅が欲しい気はするが、 それでも国道2号線を利用するドライバーにとって利便性が大いに増したと言えるだろう。 経営状況に関する数字はオープンから3ヶ月間、即ち2022年7月から9月までの数値が市側より発表されており、 利用者数(レジ通過者数)は16万6千人、売上は2億1千万円。 個人的な感想では、待望された道の駅の割には少し数字が伸び悩んでいるような気がするが、 まあ、これは、今後、認知度が高まるとともに数値は伸びていくのだろう。 今後に期待したい道の駅である。
　本駅が位置する東広島市西条地区は酒蔵の町として有名。 JR西条駅の駅近に7つの酒蔵が存在する。 本駅のコンセプトも「酒」。 本駅の入り口は酒蔵をイメージしており、酒蔵に付き物の大きな煙突もある。 物産館内では西条地区の酒が勢揃い。酒を使った加工品も数多く販売されている。 本駅を訪れた際には酒を使った商品に注目したい。

酒を使った商品がズラリ

　本駅の施設構成はとても多彩。物産館、農作物直売所、レストラン、フードコート、コンビニ(ヤマザキショップ)がある。 トイレもとても豪華。特に女性用のトイレは腰掛型の化粧台と立ったまま利用できる化粧台によるパウダーコーナーがあり、 おそらくトイレの豪華さに関しては全国の道の駅でもトップクラスだろう。 無料で利用できる屋内のキッズランド(60分間の制限あり)もあり、子育て世代にも利用しやすい施設になっている。 コインシャワー(20分200円)があるのも本駅の特徴。 国道2号線沿いは温泉を含む入浴施設が少ない点が道の駅巡りをされる方にとっての障害だったが、 本駅で簡易的ではあるものの体を洗うことが可能になった。
　まずは物産館の紹介だが、西条地区の酒を使った商品がズラリ。 まず目につくのは店の奥にドンと構える西条の酒コーナー。 西条地区に酒蔵を置く7つのメーカー(山陽鶴/白牡丹/西条鶴/加茂鶴/亀齢/福美人/加茂泉)の酒が販売されている。 併せて広島県内に酒蔵を置く地酒も販売。酒の種類は20種類位はある。 酒を使った加工品の販売も盛ん。定番の「酒まんじゅう」や酒をたっぷり含んだ「酒ジュレ」、 「酒粕かりんとう」もある。 酒以外の商品では道の駅オリジナルのパスタソース各種が目に付く存在。 但し、パスタソースの一番人気は「西条酒香るクリームソース」で、やっぱり酒である。 ピザ類も目に付く存在だが、ここでも人気は「スイーツ酒粕ピザ」。 西条地区の方にとってはやっぱり酒は定番商品のようだ。 ちなみに完全に酒以外の商品なら「からす麦クッキー」「広島みかんジュレ」「瀬戸のレモンケーキ」等。 東広島市特産の「さむらいネギ」を用いた「さむらいネギうどん」「志和さむらいネギペペロンチーノ」 「瀬戸内牡蠣のピザ」、ジビエ商品(猪肉/鹿肉)等が販売されている。

「のん太バーガー」に舌鼓

　本駅の「食」の施設はレストラン「リストランテ・ファミリア」、 フードコート内にある「東広島フードパークKAMOSU」、 屋外売店棟にある「BISTRO PAPA」「OKONON」「stelladew coffee」の5つ。 いずれも東広島の食材を使った料理を味わうことが出来る。
　レストラン「リストランテ・ファミリア」ではピザ、お米うどん、プレートを提供。 ピザは西条の酒粕を使った「スイーツ酒粕」を始めとする4種類、 お米うどんは東広島産の特A米「恋の予感」を使っており、提供されているメニューは7種類、 数量限定の「ファミリアプレート」もある。 「東広島フードパークKAMOSU」では西条の酒と米粉を使った唐揚げ「コメカラ」や「西条ラーメン」を味わうことが出来る。 屋外にある「BISTRO PAPA」の名物は「のん太バーガー」、 「OKONON」では志和のさむらいネギが入った「おこのん焼き」が人気になっている。
　今回、私は「BISTRO PAPA」で販売されている「のん太バーガー」をチョイス。 東広島の食材(さくら卵/フレッシュトマト/西条酒入り国産牛/さむらいネギ/志和グリーンリーフ/栄豚肉)を使っており、 まさに東広島の食が凝縮されたハンバーガーになっている。 西条酒入りの国産牛はとっても芳醇。さむらいネギのシャキシャキ食感もなかなか良い。 バンズに描かれた「のん太」の焼き印も可愛くインスタ映えもしそう。 個人的にお勧めの商品である。