道の駅　山陽道やかげ宿

道の駅基本情報

駅名	山陽道やかげ宿(さんようどうやかげしゅく)
住所	岡山県小田郡矢掛町矢掛1988-10
コード	111 431 400*01
駅名の由来	「山陽道」は大和朝廷と九州大宰府を結ぶ江戸時代の道路。 「やかげ宿」は山陽道18番目の宿場町の「矢掛宿」より。 道の駅登録時は駅名は「やかげ宿」だったが、その後、公募により「山陽道やかげ宿」に変更された。
施設	観光案内所、[隣接施設]物産館、レストラン、温泉
休館日	不定休
営業時間	9:00～17:00 (近隣の温泉 11:00～22:00[月曜日は15:00～]) (近隣の物産館 10:00～18:00) (近隣のレストラン 店舗により異なる[凡そ11:00～21:00])
道の駅の特産品	[隣接施設で販売]棒麩、焼麩、健康麩、もち麩、手作り醤油、ゆべし、干し柿ドレッシング、水車の里手作りジャム

商業施設が無い道の駅

　山陽自動車道の鴨方ICから県道64号線を北に10km、岡山県南西部の矢掛町に「道の駅　山陽道やかげ宿」はある。 本駅は2020年7月登録、2021年3月オープンの新しい道の駅。 矢掛町の中心部にあり、また昔の面影を残す宿場町のすぐ近くに位置している。
　さて、「新駅」と聞くと私のように「ここで何を買おうか、何を食べようか」と心が踊る方も多いだろう。 ただ、少し冷静になって頂きたい。 本駅は物産館、レストランなどの商業施設が存在しない。
　しかし、がっかりする必要は全くない。 道の駅周辺には物産館、レストランが多数。温泉まである。 本駅のコンセプトは「町全体が道の駅」。 本駅を訪れた際は、道の駅に車を停めて、旧宿場町を散策し、周辺の商業施設、観光施設を満喫したい。

まずは観光案内所で情報収集を

　駐車場敷地内にあるのは綺麗な2階建ての建物。 1階には観光案内所、休憩所と24時間利用可能なトイレ。 2階にはギャラリーと展望所がある。 早速「町内の散策を」と行きたいところだが、まずは道の駅の観光案内所で情報収集を行いたい。
　観光案内所に展示されているのは矢掛町の特産品。 ここで購入することは出来ないが、本物の商品が展示されており、特徴や価格も表示されている。 また、常駐の案内員が商品の特徴などを教えてくれる。 これらの商品は道の駅から徒歩10分の「やかげ町交流館」で販売しているので、 何を買うか、ここで目星をつけておくのが賢明だ。
　矢掛町の名物は「棒麩」「御焼麩」「もち麩」等の麩各種。 昔ながらの製法で作られた麩で、アレンジは無限大。スイーツとして楽しむことも出来る。 干し柿を使った商品も多数。「干し柿」「まき柿」等の定番商品から「干し柿ドレッシング」まで販売されている。 人の手で丹念に作られた麺類も人気の商品で「手延べ素麺」「手延べうどん」「手延べ冷し中華」 は一度食べたら病みつきになると評判である。 伝統工芸に興味のある方には「神楽面」がお勧め。備中神楽を現代に伝える商品である。 その他にも「醤油」「柚べし」「はっか茶」「はっか飴」「はっか煎餅」等がある。

旧宿場町を散策

　観光案内所で特産品や観光情報を入手した後は、いよいよ旧宿場町に繰り出したい。 旧宿場町は道の駅を挟んで国道とは反対側。 駐車場を左に出て、最初の十字路を左に行けば旧宿場町の入り口である。
　無電柱化のおかげか、旧宿場町の風景はとても綺麗。 石畳の模様が入った一直線の道路の両側に、旧宿場町を彷彿とさせる白い壁の建物が並んでいる。 まず目に入ってくるのは古民家を再生した観光案内施設。 江戸時代は「因幡屋」という屋号で、馬や人足を使った輸送手配を行っていた建物だそうだ。 その先には古民家風の寿司処「邑楽里」、お好み焼き屋の「大国屋」がある。 更に先には、イタリアンレストラン「侍」があり、食事には困らないだろう。 旧宿場町の終点には「矢掛湯の華温泉」、更に矢掛町特産品を販売する「やかげ町交流館」がある。 やかげ町交流館内には食事処も併設されており、「矢掛産アスパラのランチ(850円)」、 矢掛の麩が入った「黒米うどん(600円)」等を味わうことが出来る。