(島根県の道の駅 no.24)
道の駅 ロード銀山
駅名 | ロード銀山(ロードぎんざん) |
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住所 | 島根県大田市久手町刺鹿1945-1 |
コード | 258 181 269*64 |
駅名の由来 | 世界遺産「石見銀山」の北の玄関口。「銀山に至る道」という意味より。 |
施設 | 物産館、レストラン |
休館日 | 1/1、1/2、水曜日 (レストラン 12/27~1/2、水曜日) |
営業時間 | 9:00~18:00 (レストラン 11:00~14:00) |
道の駅の特産品 | 箱寿司、穴子寿司、鯖寿司、三瓶そば、三瓶高原茶、石見銀山生そば、石見銀山一分銀あめ、石見銀山米、 石見銀山ゆかりの箱寿しの箱、百済浦の藻塩、宍道湖のしじみ、しじみ佃煮、ノドグロふりかけ、ノドグロ炊き込みごはんの素、 地酒「石見銀山」「開春西田」、焼き芋焼酎「芋代官」 |
意外と空いてる道の駅
山陰自動車道の大田中央・三瓶山ICから国道9号線を北東に1km、島根県北部の大田市に「道の駅 ロード銀山」はある。
大田市は人口約3万人の中核都市。市南部の山間部に世界遺産の石見銀山があり、観光面でも注目を浴びている街。
本駅「ロード銀山」は石見銀山遺跡の北側の玄関口という位置付けで、2010年3月に登録、同年5月にオープンした道の駅である。
大田市街地からは約1km、石見銀山からは約13km、市民の憩いの場として、
また石見銀山の観光拠点として絶好の立地と思われる本駅だが、本駅に到着してみるとおそらく誰もがこう思うに違いない。
「あれ、意外と空いている」。
週末の昼間はそれなりに客を集めるが、それ以外はほぼガラガラ。
駐車場は51台分と広くは無いが、満車になることは殆ど無い。
本駅の年間利用客は約6万1千人と少なく(独自調査のため誤差大の可能性あり)、
平日の夕刻だと客の数よりも店員の数が多いこともしばしば。
「余計なお世話」と言われてしまうかもしれないが、経営的にちょっと心配になってしまう。
ただ、個人的な感想を言えば本駅はなかなか魅力的。
逆に何でこんなに客が少ないのか分からない。
建物はまだまだ綺麗で、販売されている商品も多種多様、レストランでは名物郷土料理を味わうことが出来る。
ゆっくりと買い物や食事をしたい方にはむしろ絶好の道の駅と言えるくらい。
もちろん経営的にこのままで良いはずがないので、今後、管理責任元の大田市側で何らかのテコ入れが行われると思われるが、
暫くは「穴場の道の駅」として楽しむことが出来そうだ。
「三瓶そば」が人気No.1
本駅は物産館、レストランから成る施設構成。
以前は農作物直売所「ぎんざん市場」というものが存在したが、今回、私が訪れた時は休止中。
ただ、本駅の公式ホームページには「ぎんざん市場」の文字があるので、今後、復活する可能性もゼロではなさそうだ。
さて、まず道の駅の物産館だが大田市の特産品がズラリ。
売り上げNo.1の商品は「三瓶そば」。大田市の三瓶山の麓で育ったそば粉を大田市内の製麺所で打ったもの。
正真正銘の大田市の特産品である。麺160gとつゆ40g×2が付いて700円。のど越しの良い食感が人気になっている。
同じく三瓶山の麓で栽培した「三瓶高原茶」も人気の商品。
大田の食材を使ったジャム(いちご/ブルーベリー/等)、大田市の夕日の名所でもある百済浦で採れた「百済浦の藻塩」、
大田市の米「石見銀山米」も販売されている。
面白いところでは大田市の郷土料理である「箱寿司」を作るための機材(箱寿司の箱)。
これがあればいつでも「箱寿司」を作ることが出来る。
石見銀山の観光拠点として機能する本駅はもちろん石見銀山関連の土産品も販売。
島根県全般の土産品も豊富で、特に「宍道湖のしじみ」「しじみ佃煮」
「のどぐろふりかけ」「のどぐろ炊き込みごはんの素」「炙りワカメ」「ふぐ茶漬け」
「ふぐ雑炊スープ」は数多く販売されている。
道の駅レストランでは名物「箱寿司」など
本駅のレストランもかなり魅力的。何といっても大田市の郷土料理を味わうことが出来るところが嬉しい。
注目のメニューは「箱寿司」。大田市の郷土料理で、祭りや祝い事には欠かせない押し寿司。
酢飯の間に入った甘辛く味付けした干瓢と椎茸の味が絶妙。
専用の木箱を使って形成した立方体に近い形状、トッピングされた黄色い錦糸卵は見た目もなかなか可愛らしい。
「箱寿司定食」は880円、持ち帰り用の箱寿司の単品も500円で販売されている。
また、大田の名産と言えば「三瓶そば」。手打ちの三瓶そばも本レストランの人気メニュー。
「ざるそば(800円)」「割子そば(850円)」「山かけそば(1000円)」等、全部で5つの蕎麦メニューがある。
大田の海の幸の地魚を使った「地魚コロッケ」も人気のメニュー。「地魚コロッケ定食」は1050円で味わうことが出来る。
ただ、これだけ名物メニューが揃っていると、何を注文しようか迷ってしまいそう。でも大丈夫。
本レストランでは大田の名物を一度に全てまとめて味わう「おおだ名物御膳」が用意されている。
箱寿司、三瓶そば、地魚コロッケはもちろん、蒲鉾、から揚げ等の隠れた太田の名物も入っており、まさに「大田尽くし」。
ボリューム満点で値段は1350円とお手頃。もちろん、本レストランの1番人気のメニューになっている。
世界遺産の石見銀山へ
さて、本駅を訪れたならば世界遺産の石見銀山も訪れたいという人も多いだろう。
石見銀山は本駅から南に約13km。「石見銀山資料館」という建物の横に駐車場があるので、
ここに車を泊めて、ここから南へ「龍源寺間歩」までの片道5kmが観光のメインコースとなる(ちなみに世界遺産区域内は車の乗り入れは禁止)。
歩き始めて1~2kmは石見銀山に関わった旧商家や宿屋跡、旧市街地が観光の中心。
一応、この旧市街地も世界遺産の構成要素になっている。
中には古長銀の表札の民家もあり、なかなか興味深い。
そして5km先には石見銀山観光のメインスポットの「龍源寺間歩」。
間歩(まぶ)とは簡単に言えば鉱山の中の通路。
間歩のメインストリートはまあまあ普通に歩くことが出来るスペースがあるが、脇道の間歩は本当に狭い。
背の高い人、太った人は物理的に通ることが出来ない位の狭さ。
こんな狭いスペースで長時間の労働はどれほど大変だったかということが分かる気がする。
ちなみに現在、立ち入り可能な区域は間歩の広い通路のみなので、背の高い人でも少しかがめば大丈夫である。
個人的な印象を言わせていただければ「見るべきものが少ない」という印象。
龍源寺間歩の散策はまあまあ面白いが、手掘りの単調な暗い通路が続くだけ。
旧市街地の古民家は興味をそそられるが、旧市街地を出て龍源寺間歩までのおよそ3kmは特に印象に残るものは無く、ただ歩くだけ。
反省点としては、事前にもっと勉強しておけば良かったと思う。
例えば、後で知ったのだが坑内にある排水抗。この排水抗は坑内に溜まる水を効率的に排出する世界的に見ても珍しい立坑。
訪れた当時は「ふーん」という感じで見ただけだったが、実はこの立坑が世界遺産登録の決め手になったとか。
もう少し事前調査をしてから石見銀山を訪れれば興味の持ち方も変わっていたと思う。
皆様が訪れる際には「なぜ石見銀山が素晴らしいのか」を事前に調査されれば、面白味も変わってくると思う。
最後に石見銀山資料館から龍源寺間歩までの往復10kmの道のりは結構長い。
石見銀山資料館にレンタサイクルのサービス(有料)があるので、これを利用すればよかったと深く反省した次第である。
「道の駅 ロード銀山」近隣の宿泊施設
(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)■①スカイホテル大田
[MAPCODE] 258 090 295*70
(口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)
- 道の駅から南西に2km
- 料金(1人5,000円~)
- 朝食付きプランもあり[+636円/人]
- シングルルームのみ
■②海の見える小さなお宿 金子旅館
[MAPCODE] 258 243 557*46
(口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から北東に4km
- 料金(2食付き1人9,090円、2人計18,181円~)
- 日本海を眺めながら新鮮な海の幸を味わう宿
- 運が良ければイルカに遭遇も
■③ちいさなお宿 泉弘坊
[MAPCODE] 430 841 008*43
(口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南に8km
- 料金(朝食付き2人計16,546円~)
- 温泉あり/2食付きプランもあり
- 喧噪を離れて過ごす癒しの温泉宿
■④出雲・はたご小田温泉
[MAPCODE] 258 405 242*45
(口コミ平均4.9点/5点満点、お勧め度★★★)
- 道の駅から北東に14km
- 料金(2食付き2人計38,000円~)
- 温泉あり
- 川のほとりに佇む一軒宿
- 季節の食材を生かした料理長の手作り料理が人気
🐶ペット旅
■⑤OCEAN BASE HAGANE/鋼
[MAPCODE] 258 497 020*67
(口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から北東に16km
- 料金(1室27,273円~[4人まで宿泊可])
- 日本初のグランピングホテル
- 全部屋オーシャンビュー
- 6人用、8人用の部屋もあり
- BBQ可(有料)
- 🐶ペット可のプランあり
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)