AROUND JAPAN

(島根県の道の駅 no.13)

道の駅 キララ多伎

駅基本情報
駅名 キララ多伎(キララたき)
住所 島根県出雲市多伎町多岐135-1
コード 258 436 456*88
駅名の由来 「キララ」は駅横の「キララ海岸」より。キラキラと輝く海岸の様子から「キララ海岸」と名付けられた。 「多伎」は市町村合併前の旧町名の多伎町より。
施設 物産館、レストラン、パン工房、ソフトクリーム売店、ラーメン店
休館日 無休
営業時間 9:00~18:30[スタンプは24時間]
(レストラン 11:00~17:30[水曜日のみ14:30まで])
(パン工房 7:30~18:00)
(ラーメン店 平日 11:00~17:30、土日祝 11:00~14:30、17:00~19:30)
特産品 干しいちじく、いちじくフィナンシェ、いちじくロールケーキ、いちじくリーフパイ、いちじくゼリー、 いちじくジャム、いちじくドレッシング、いちじくソフトクリーム、焼きノドグロ、焼きハタハタ、 焼きカサゴ、ふぐ雑炊スープ、奥出雲そば、一福の名物そば

キララ海岸といちじくに感動

 山陰自動車道の出雲多伎ICから県道340号線を北西に1km。 鬱蒼とした山林の風景の中、前方にキラキラと輝く海岸の景色が見え始める頃、本駅「キララ多伎」に到着する。 高速道路からのアクセスもなかなか良いが、一般道を使ったアクセスは更にロマンチック。 東隣の道の駅「大社ご縁広場」から本駅に向かう一般道(くにびき海岸道路)、 西隣の道の駅「ロード銀山」から本駅に向かう国道9号線は共に波の音が聞こえるロマンチックな海岸道路。 日没の時間帯には周辺が真っ赤に染まり、「ここに来て本当によかった」と誰もが感動することだろう。
 絶好のロケーションにある本駅だが、施設内容もなかなか秀逸。 特に物産館で販売されている旧多伎町(現出雲市多伎町)名物の「いちじく」関連商品のラインナップが素晴らしい。 近年の道の駅は自分の市町村だけでなく近隣の市町村の特産品も入荷し商品数を増やす傾向が強い。 利用者にとっては便利になる一方で、「どこの道の駅でも同じ商品」といった個性の埋没が起こり、 道の駅巡りの楽しさが半減するというデメリットもある。 しかし本駅に関しては心配無用。 他の道の駅では絶対に見ることが出来ない、「いちじくだらけ」の商品を見ることが出来る。 個人的には本駅は「全国道の駅10選」の一つに入れたいくらい大好きな道の駅である。

いちじく商品のラインナップ

 本駅の目玉は何といってもいちじく関連商品のラインナップ。 いちじく関連商品を全てメモしてきたので、少し長くなるがお付き合い願いたい。 まずは売り上げ1位の「干しいちじく」。2位は「いちじくフィナンシェ」、 3位は飛ばして4位と5位は「いちじくロールケーキ」と「いちじくリーフパイ」。 その他にも(以下「いちじく」は省略)「ゼリー」「ジャム」「ドレッシング」「クリームゼリー」「ブッセ」「どら焼き」 「生シュー」「生大福」「ソフトクリーム」がある。 私は前回の訪問時に「ブッセ」と「ジャム」、今回の訪問では「干しいちじく」と「ソフトクリーム」を購入。 どれもいちじく独特の甘酸っぱさを感じる美味しい商品に仕上がっているが、 特に売上1位になっている「干しいちじく」に関しては印象に残っているのでもう少し詳しく説明したい。
 「干しいちじく」は文字通り多伎町産のいちじくを干し柿のように数週間干したもの。 味はいちじく独特の甘味と酸味が残っているが、甘味と酸味が中和された味ではない。 甘い部分と酸っぱい部分が残ってそれが凝縮されたような感じ。 口の中に入れると短いサイクルで甘味と酸味が入れ替わり舌の味覚を刺激してくれる。 その結果、酸味が隠し味となって甘味を強調する感じ。 結果的にどんなスイーツにも負けないくらい甘い味に仕上がっている。 甘党の方には是非、味わって頂きたい。
 いちじく以外の商品では日本海で獲れた海産物の加工品が人気。 本駅の売上第3位の「焼きノドグロ」を始めとして、「焼きハタハタ」「焼きカサゴ」「ふぐ一夜干し」等が並んでいる。 蕎麦のラインナップも豊富で約20種類を販売。 「奥出雲そば」「一福の名物そば」「風呂敷出雲そば」等が販売されている。

レストランでは「山陰味わい海鮮丼」

 続いて本駅のレストランの紹介だが、レストランの名物は「山陰の味わい海鮮丼」シリーズ。 一番人気はエビ、イカ、タコ、イクラ、マグロ、サーモン等、日本海の幸が10種以上も盛られた「ご当地海鮮丼(1650円)」。 イカに特化した「イカ丼(1500円)」、やさしい味わいの「月見しらす丼(1200円)」、 サーモン/フレーク/いくらの3つがたっぷり盛られた「海鮮親子丼(1600円)」、 その他にも「ねぎトロ丼」「ねばトロ丼」「海鮮スタミナ丼」などラインナップは10種類。 出来れば10度訪れ、全ての海鮮丼をコンプリートしたいと思うくらいである。
 気になるメニューはご当地カレーの「名物いちじくチキンカレー(800円)」。 いちじくと鶏肉を赤ワインでじっくりと煮込んだカレー。 私はまだ食べたことが無いので味に関するコメントは出来ないが、 甘酸っぱいいちじくと辛いカレーの相性は良さそう。いつか再訪して食べてみたいと思っている。 蕎麦とうどんはミニ鉄火丼/小鉢/漬物付き。「割子そばセット」は1150円、「天ぷらそばセット」は1650円。 蕎麦も多伎町の名物なので、名物を少しずつ多くの種類を味わいたいという方に向いている。

いちじくの果実が入った「いちじく温泉」

 最後に道の駅からは少し離れるが、約2km東にある「いちじく温泉」についても簡単に紹介したい。 「いちじく温泉」といっても源泉は普通の塩化物硫酸泉。もちろんいちじくの成分は入っていない。 等張性中性温泉で色は薄い茶褐色。湯を手に掬って少し舐めてみると中性温泉の割には少し塩辛い。 特徴は温泉成分の濃さ。温泉成分が濃いため長時間湯に浸かっていると湯あたりするので注意。 カラスの行水のようにパッと入ってパッと出る、せっかちな人に向いた温泉と言えるだろう。
 注目したいのは温泉にイチジクの実を入れた「いちじく薬用湯」。 いちじくにどんな効用があるのか説明書きが無かったため不明だが、甘酸っぱい匂いがしてとてもいい気持ち。 少なくともリラックス効果はあると言えるだろう。 サウナは無く、料金は600円。65歳以上の方は400円となるサービスもある。 食事処も併設されているのでこちらで夕食をすますというのも一つの手であろう。



道の駅看板

道の駅看板

オリジナル看板

国土交通省の道の駅看板よりも断然目立つ本駅のオリジナル看板

駅施設

駅施設。左はレストラン、右は物産館。

キララベーカリー

少し離れた所にキララベーカリー

らーめん海

更に離れた所に「らーめん海」。塩ラーメン、レモンラーメンが人気。

いちじくブッセといちじくジャム

いちじく製品(その①)。「いちじくブッセ」と「いちじくジャム」。

干しいちじく

いちじく製品(その②)。売上No.1の「干しいちじく」。1つ182円。

いちじくソフトクリーム

いちじく製品(その③)。売店で販売されている「いちじくソフトクリーム(300円)」。 こちらはソフトの割には酸味が強い。

キララ海岸に沈む夕日

キララ海岸に沈む夕日

キララ海岸から見る駅施設

キララ海岸から見た駅施設

いちじく温泉

本駅から東に2kmのところにある「いちじく温泉」

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①マリンタラソ出雲
 [MAPCODE] 258 435 079*61
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に600m
 - 料金(1人5,455円、2人計9,092円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 海をながめるバルコニー全室完備
 - 身体にやさしい温海水のプール有[有料]

   

■②キララコテージ
 [MAPCODE] 258 436 863*86
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に800m
 - 料金(1人6,272円、2人計8,909円~)
 - 4人以上は食事付きプランもあり
 - 丘の上から海を見下ろすコテージ
 - BBQ可(要予約)

 

■③出雲・はたご小田温泉
 [MAPCODE] 258 405 242*45
 (口コミ平均4.9点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から南西に2km
 - 料金(2食付き2人計38,000円~)
 - 温泉あり
 - 川のほとりに佇む一軒宿
 - 季節の食材を生かした料理長の手作り料理が人気

   

■④OCEAN BASE HAGANE/鋼
 [MAPCODE] 258 497 020*67
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に2km
 - 料金(1室27,273円~[4人まで宿泊可])
 - 日本初のグランピングホテル
 - 全部屋オーシャンビュー
 - 6人用、8人用の部屋もあり
 - BBQ可(有料)
 - 🐶ペット可のプランあり

   

大きな地図で見る(パソコン閲覧時のみ有効)


近隣の宿をじゃらんnetでもっと調べる
近隣の宿を楽天トラベルでもっと調べる

(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)