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(島根県の道の駅 no.01)

道の駅 掛合の里

駅基本情報
駅名 掛合の里(かけやのさと)
住所 島根県雲南市掛合町掛合1800-2
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の掛合町より
施設 物産館、農作物直売所、軽食堂
特産品 雲南山椒じゃこ海苔、梅ビリサルサ、吉田の唐辛子「おろちの爪」、吉田のニンニク、吉田くんラーメン、吉田のパスタ、 おろちの爪ラーメン、甘露刺身しょうゆ、舞茸麺つゆ、舞茸出汁しょうゆ、吉原亀栄堂の饅頭各種(たまご/みそ/プリン)、 荏胡麻ようかん、桜ようかん、しそようかん、奥出雲正直そば、奥出雲一福の「名物そば」

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道の駅発祥の地

 松江自動車道(無料区間)の吉田掛合ICから県道38号線/国道54号線を使って北東に7km、 島根県南東部の旧掛合町(現雲南市掛合町)に本駅「掛合の里」はある。 掛合町は一般的に長閑と言われる島根県の中でも特に長閑な場所。 Wikipediaの情報によると市町村合併前の2004年時点で旧掛合町の人口は3,700人だが、 実際に現地に行ってみると「本当にそんなに人が暮らしているの?」と思ってしまうような自然豊かな環境。 本駅より南側の国道54号線沿いにちょっとした集落が見られるが、そこを除けば殆ど山林の中のドライブで、 行き交う車もとても少ない。利用客も年間6万2千人で県内の道の駅では下から数えて5番目と低迷。 ただ、この数字は「経営努力の不足」ではなく、単に「立地の問題」と言えるだろう。
 さて、本駅「掛合の里」は1993年4月22日に登録された日本で第1号となる道の駅。 まあ、同じ日に全国で103の道の駅が同時登録されているので、103の道の駅全てが「第1号」を名乗る資格はあるのだが、 特に本駅は道の駅登録の3年前にドライブインとして先行してオープン、 その後の道の駅の見本となったことから「道の駅発祥の地」と呼ばれている。 実は「道の駅発祥の地」を名乗る道の駅は本駅の他に「豊栄(新潟県)」、「阿武町(山口県)」があり、 両駅には「道の駅発祥の地」の石碑やモニュメントが設置されているが、本駅にはそのようなものが見当たらない。 ガツガツとアピールしない「奥ゆかしさ」があり好感が持てるのだが、 利用客を増やすには「道の駅発祥の地」をアピールするのも一つの手。 「道の駅発祥の地」として全国的に発信し、 「道の駅のメッカ」として観光アピールをすれば、本駅の活性化にもつながると思うのだが。 (雲南市の道の駅担当の皆様、如何でしょうか?)

山椒や唐辛子を使ったオリジナルの特産品

 本駅は物産館、農作物直売所、軽食堂から成る施設構成。 ちなみに2011年に私が本駅を訪れた時にはレストラン「みち」が存在し、それなりに繁盛していたが、 残念ながらレストランは閉店してしまったようだ。
 まず物産館の紹介だが、客数が少ない割には商品の種類や数は充実。 島根県全般の土産品、市町村合併後の雲南市全般の特産品、更に旧掛合町地区の特産品も販売されている。 島根県全般の特産品には銘菓「大風呂敷」「どじょう掬いまんじゅう」「因幡の白うさぎ」など約30種類の菓子を販売。 雲南市全般の特産品には「さくら麺(木次町の桜を配合)」「吉田のパスタ(旧吉田村)」「紅梅しょうゆ」 「竹下しょうゆ」など約20種類の商品を販売。 掛合地区の商品では地元の和菓子店「吉原亀栄堂」の饅頭各種(たまご饅頭/プリン饅頭/味噌饅頭)や、 「荏胡麻ようかん」「桜ようかん」「しそようかん」が販売されている。
 注目したいのは本駅オリジナルの商品。オリジナル商品の「雲南山椒じゃこのり」と「梅ビリサルサ」は店の一押し商品になっている。 「雲南山椒じゃこのり」は雲南市産の山椒にジャコと海苔を加えた佃煮。 海の香りと山椒の辛みの組み合わせが絶妙である。 「梅ビリサルサ」は雲南市の名物として市の生産者や観光協会が一丸となって開発した新商品。 雲南市を代表する農作物「おろちの爪(唐辛子)」に雲南市産の「梅肉」と「ニンニク」を配合したもの。 雲南市の味が丸ごと詰まっている。味は辛いのか、酸っぱいのかよく分からない不思議な味。 でも、この不思議な味の組み合わせがなぜかクセになってしまう。
 続いて農作物直売所の紹介だが、掛合地区の新鮮野菜/果物を約30種類販売。 やはりここでも目立つのは「おろちの爪」。 農家が作った特産品もあり、掛合名物の「杵つき餅」「たたらせんべい」等が販売されている。
 軽食コーナーは残念ながら私が訪れた時には既に閉店。 簡単にメニューを紹介すると、一番人気は「八重滝定食(1250円)」。地産の野菜、山菜をふんだんに使った体に優しいメニューである。 ちなみに八重滝は本駅の近くにある滝で日本名瀑百選の一つに選定されている。 その他にも「おまかせランチ(1300円)」「ハンバーグ定食(1450円)」「掛合の里ラーメン(850円)」 「出雲割子そば(800円)」等も味わうことが出来る。

水琴窟にイルミネーションも

 本駅には物産施設以外にも見どころがある。 一つは道の駅構内にある「水琴窟(すいきんくつ)」。 水琴窟は江戸時代に作られた音を楽しむための仕掛け。 水瓶からポタリ、ポタリと落ちる水滴を増幅、反響させて妙音を楽しむ。 仕掛けは比較的簡単。釣鐘状の「かめ」に水を通し、一滴ずつ水が滴るようにする。 「かめ」の下に御影石の割石を置くと、一滴一滴が「キーン」という金属音になる。 「昔の人は音楽の代わりにこんな音を楽しんでいたのか」と考えると、なかなか興味深い。
 もう一つの見どころは毎年10月から11月に掛けて毎日開催されているイルミネーション。通称「かけイルミ」と呼ばれている。 開催場所は道の駅の奥にある「掛合の里緑地公園」。 直感的に「こんな田舎で?」「人は集まるの?」と思ってしまったが、意外と多くの人が集まるようだ。 私は残念ながら時間の都合上「かけイルミ」を見ることは出来なかったが、 インターネット上の写真を見るとかなり盛大。 開催期間中の夕方から夜に本駅を訪れる方は「かけイルミ」を鑑賞されるのは如何だろうか。 なお、点灯時間は18時から22時の間である。


道の駅看板

道の駅看板

オリジナルの看板

道の駅看板よりも目立つ本駅オリジナルの看板

駅施設

物産館と軽食堂が入る駅施設。道の駅発祥の地だけあって、さすがに老朽化が目立つ。

農作物直売所

農作物直売所。地産の唐辛子「おろちの爪」や掛合町伝統の「杵つき餅」が人気。

レストラン「みち」

休業中のレストラン「みち」。外観は綺麗で、いつ復活しても不思議は無さそう。

休憩所

24時間利用可能なトイレと休憩所

水琴窟

妙音を楽しむ「水琴窟(すいきんくつ)」。竹筒(写真の右側)に耳を当て、雫の落ちる音を楽しむ。 「キーーーン(長く響き渡る)」という音がする。

掛合の里緑地公園

道の駅の奥にある「掛合の里緑地公園」。イルミネーションの会場はここ。

かけイルミ

イルミネーション「かけイルミ」の案内板。写真で見る限り、イルミネーションはかなりの大規模。