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(奈良県の道の駅 no.07)

道の駅 十津川郷

駅基本情報
駅名 十津川郷(とつかわごう)
住所 奈良県吉野郡十津川村小原225-1
駅名の由来 「十津川郷」は現在の十津川村域を表す地域名。坂本龍馬暗殺に暗躍したと言われる謎多き集団「十津川郷士」のふる里である。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、歴史民族館、足湯施設
特産品 ゆうべし、郷士くん煎餅、十津川まんじゅう、茶粥セット、鮎のうるか味噌、鮎炙り、鮎甘露煮、 梅干し、天然梅ジュース、柚子ポン醤油、黒にんにく、日本はちみつ、手作りお刺身蒟蒻、新十津川村の「とうきびチョコ」、 工芸品各種(まな板/吉野杉割り箸/鹿の角のキーホルダー)

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日本最大の村にある道の駅

紀伊山地のど真ん中、奈良県南部の日本一広い村(北方領土内の村を除く)の十津川村に本駅「十津川郷」はある。 周囲には鉄道や高速道路は通っておらず、公共の交通機関は日本一長いと話題の路線バス(奈良交通八木新宮線)のみ。 最寄りの高速インターからは西名阪自動車道の香芝ICから国道168号線を南に92kmも進む必要がある。 村は山々に取り囲まれており、どの方向から向かっても峠道を通る必要があり、 本州の中では最もアクセスが難しい道の駅と言っても過言ではないだろう。 ただ、この山深い環境が十津川村独自の文化を編み出したとも言える。 村を取り囲む山々のため、かつては周囲の市町村との交流が少なく、十津川村独自の文化が生まれた。 今も特に食品に関しては村独自のものが残っている。 本駅を訪れた際には、十津川村ならではの商品を堪能して頂きたい。

「ゆうべし」等の特産品を販売

本駅は物産館、農作物直売所、レストラン、足湯から成る施設構成。 道の駅施設に入るかどうかは微妙だが、50mくらい離れた場所に十津川郷士に関する資料を展示する歴史民族館もある。 まずは物産館たが、上述の通り十津川村ならではの商品が多数。 まず取り上げたい商品は「ゆうべし」。柚子の実をくり抜いて、その中にそば粉・もち米・鰹節・椎茸・大豆を詰め込み乾燥させたもの。 十津川村に古くから伝わる保存食で、秋から冬にかけて軒下にゆうべしを吊り下げ乾燥させる風景は十津川の風物詩になっている。 実際に食べてみると柚子の酸味が残り、スッキリとした食感。個人的な印象ではワインに合いそうな気がする。 「茶粥」も十津川に古くから伝わる郷土料理。 粥に茶の粉末を加えたシンプルな商品だが、十津川村ならではの味付けをした「茶粥セット」が販売されている。 清流に恵まれた十津川村は鮎も村を代表する特産品。 鮎を豪快に炙った「鮎炙り」、鮎の内臓を1年以上発酵させて地産の味噌とブレンドした珍味「鮎のうるか味噌」、 そして鮎料理の定番の「鮎の甘露煮」が販売されている。 その他にも「日本はちみつ」「黒にんにく」「梅干し」「お刺身蒟蒻」等、十津川村の特産品が多数。 変わり種では水害により十津川村から移植した北海道の新十津川町の特産品「とうきびチョコレート」、 パイまんじゅう「新十津川物語」が販売されている。

石臼挽きの「おろしそば」を味わう

続いて建物の2階にあるレストランの紹介を。 ここでは石臼挽きの手打ち二八そばが自慢。 特につゆ汁に大根おろしを入れて蕎麦を味わう「おろしそば(850円)」は店の人気メニューになっている。 麺の特徴は「細くてコシが強い」ところ。 麺の一本一本に重厚感があり、「これぞ蕎麦」という感覚を味わうことが出来る。 ピリリと辛い大根おろしも特徴的。実は辛味の強い大根を厳選して使っているそうだ。 不満な点はちょっと量が少ないこと。成人男性はもちろん、この量だと女性でも物足りないと感じるかも知れない。 プラス350円で大盛りにできるので、お腹が空いている方は大盛りにする方が良いと思う。 そば関連メニューではその他にも「ざるそば(800円)」「冷とろろそば(900円)」「梅おろしそば(950円)」等を味わうことが出来る。 ご飯物では「卵かけご飯(400円)」「日替り丼(800円)」等を味わうことが出来る。 うどんのメニューもあるので、そばアレルギーがある方も食事を楽しむことが出来る。

日本一の吊り橋「谷瀬の吊り橋」へ

本駅の紹介は以上になるが、やはり十津川村に来たならば「谷瀬(たにぜ)の吊り橋」は絶対に外せないスポット。 本駅からは22kmも離れているが、本駅に来る途中、あるいは帰る途中に是非立ち寄りたい。 谷瀬の吊り橋は昭和29年に800余万円を投じて架設したもので、長さは297.7m、高さは54m。 生活用(村道)の吊り橋としては日本一と言われている。 実際に橋を歩いていると結構揺れる。自分一人が歩いていても揺れを感じるが、人が増えるとどんどん揺れが大きくなる。 ちなみに大勢の人が一度に渡ると揺れが大きくなりすぎるため、一度に渡る人数は20人までに制限されている。 橋の中央付近で立ち止まって周囲を見渡すと本当に綺麗。遥か下に川が流れ、美しい木々に囲まれ自然と一体化しているような感覚を覚える。 高所恐怖症の人も多分大丈夫。歩く部分は頑丈な4枚の板が敷き詰められているので、私はそれほど怖さを感じなかった。 ただし、この吊り橋は一般村道。地元村民は自転車でこの橋を渡る。 自転車とすれ違う際、歩行者は橋の端によけることになるが、この時はさすがに怖かった。 高所恐怖症の人は自転車とのすれ違いには注意したい。


道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。1階に物産館と農作物直売所、2階にレストランがある。

足湯

無料の足湯施設。1450年に開湯した歴史のある温泉。道の駅近くには日帰り入浴可能な温泉施設がある。

ゆうべし

十津川に古くから伝わる保存食「ゆうべし」

おろしそば

2階レストランで味わう「おろしそば」。石臼挽き手打ちの二八そば。辛味大根を使用している。

歴史民俗資料館

50mほど北にある歴史民俗資料館。十津川郷士に関する資料が展示されている。

駅から見える風景

駅近くの橋から見える風景。清流の十津川が流れている。

谷瀬の吊り橋

駅から22km北にある「谷瀬の吊り橋」。通行料は無料だが、橋の近くの駐車場料金は500円。 1km離れた第2駐車場は無料らしい。

谷瀬の吊り橋2

谷瀬の吊り橋は20人以上は渡れない。でも20人以上いるような気がする。

谷瀬の吊り橋3

谷瀬の吊り橋の横幅(歩く部分)は60cmくらい。かなり揺れを感じる。しかし地元の住民はここを自転車で渡る。

谷瀬の吊り橋の中央で

谷瀬の吊り橋の中央で見る景色。自然と一体化した風景を味わうことが出来る。