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(兵庫県の道の駅 no.06)

道の駅 村岡ファームガーデン

駅基本情報
駅名 村岡ファームガーデン(むらおかファームガーデン)
住所 兵庫県美方郡香美町村岡区大糠32-1
コード 365 177 050*86
駅名の由来 「村岡」は市町村合併前の旧町名の村岡町より。「ファームガーデン」は施設名称。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、但馬牛肉販売店
休館日 無休
営業時間 平日 9:00~17:00、土日祝 9:00~18:00
(レストラン 平日 11:00~14:45、土日祝 11:00~17:45)
特産品 但馬牛肉(サーロインステーキ/ヒレステーキ/カルビ焼き肉/等)、但馬牛コロッケ(冷凍)、牛しぐれ煮、すごまん、燻製牛肉、 但馬牛寿し「お香美さん」、但馬牛カレー、但馬牛めしの素、但馬牛醤油ラーメン、但馬牛ポテトチップス、但馬牛せんべい、 七美のきんつば、美方ルビークリーム大福、美方大納言ミルクジャム、よしばーちゃんの梅干し

松阪牛と神戸牛の素、「但馬牛」の郷

 北近畿豊岡自動車道の八鹿氷ノ山ICから国道9号線を西に23km、 兵庫県北西部の旧村岡町(現香美町村岡区)に本駅「村岡ファームガーデン」はある。 旧村岡町は町の四方を山々に囲また交通の便の悪い場所。 近年は交通網が整備されたとはいえ、本駅は兵庫県内でもアクセスの難しい道の駅の一つになっている。 ただ、その山々に囲まれた環境が、和牛の歴史を築いた「但馬牛」を誕生させたのだから面白い。
 但馬牛は松阪牛や神戸牛などの近畿圏のブランド牛の素となる品種。 100年以上前から牛籍台帳による個体管理が行われ、黒毛和牛の中では全国で唯一、異なる血統が混入していないという純血性が証明されている。 その希少性が評価され、2019年2月に畜産部門では日本初となる日本農業遺産に認定されている。 古い文献によると1670年代に西日本を中心に発生した疫病により殆どの牛が死に絶えたが、 但馬牛は山間の環境が幸いして疫病が入らず、現在まで血統を守ることが出来たらしい。
 本駅はその但馬牛を満喫できる道の駅。最高級の但馬牛肉を購入したり、レストランで味わったりすることが出来る。 ただ、但馬牛はやっぱり高い。本気で満喫しようとすれば1人で1~2万円、家族4人だと5万円近く必要だろう。 でも少しだけ味わうなら千円以下でも大丈夫。 本駅には予算に応じた様々な楽しみ方が用意されている。

ロースは1万円、ヒレは1万4千円

 さて、本駅の施設紹介だが、まずはハイグレードな楽しみ方から。 ちなみに私の経済力ではハイグレードな楽しみ方は無理なので 「こんなメニューがありました」「こんな商品がありました」程度のご報告でご勘弁を。
 本駅のレストランでは但馬牛の高級ステーキを味わうことが出来る。 人気メニューは但馬牛を食肉用に肥育した「肥育牛のロースステーキ」。値段は150gで1万円、180gだと1万2千円である。 「肥育牛のヒレステーキ」は更に高価で140gで1万4千円。 味に関してはインターネット上の評価によると、「赤身と脂の旨さのバランスが絶妙」 「良質な脂肪が生むサシは、とろけるような味わい」など絶賛の嵐。 私も「一生のうちに一度は味わってみたい」と真剣に考えてしまうメニューである。 もう少し予算を抑えるならば、肥育牛ではなく、繁殖用に育てた「母さん牛のヒレステーキセット」。 こちらは140gで7700円。但馬牛サイコロステーキセットは5800円。 この価格なら、給料日、賭け事に勝った日、気分の良い日…等に味わうことが出来そうだ(…出来るかな?)。
 お土産に但馬牛肉を購入される方は、本駅の精肉販売コーナー「牛将」へ立ち寄りたい。 ここでも高級牛肉がズラリ。 肥育牛のヒレステーキは150g×4枚で27,220円、サーロインステーキは150g×4枚で21,390円。 母さん牛(経産牛)のヒレステーキは150g×4枚で20,420円、サーロインステーキは150g×5枚で17,010円で販売している。

コロッケは190円、すごまんは312円

 続いて但馬牛肉を安価で雰囲気だけでも味わう楽しみ方の紹介を。 こちらは私の出番もありそうだ(笑)。
 まずは物産館で人気No.1商品の但馬牛コロッケ。冷凍された状態で6個入り1020円で販売されている。 またレストランではホクホクの状態で1個210円で味わうことも出来る。 但馬牛肉を使った肉まん、その名も「すごまん」は1個312円で販売。こちらも物産館の売り上げ第5位の人気商品である。 「但馬牛コロッケ」と「すごまん」に共通するのは、やっぱり但馬牛肉の味を満喫するのは難しいこと。 もし但馬牛コロッケと普通の牛肉コロッケの食べ比べを行っても、一般人にはどちらが但馬牛か、おそらく分からないだろう。 ただ、高級食材は「雰囲気」が大事。コロッケでも「すごまん」でも「但馬牛を食べた!」という気分は味わうことが出来るだろう。 味も十分に満足できるもので、食べて損することはまずないと言えるだろう。
 レストランでも但馬牛を使った千円台のメニューがたくさん。 「但馬牛丼」は1100円、「但馬牛スタミナ丼」は1450円、「但馬牛ホルモン焼うどん定食」は1700円、 「但馬牛皿定食」は1750円、「但馬牛ビーフカレー」は千円切りの900円で味わうことが出来る。 これらのメニューは「但馬牛コロッケ」「すごまん」とは違ってはっきりと但馬牛肉の味、食感を感じることが可能である。

但馬牛肉以外の特産品もあり

 但馬牛関連商品にスポットが当たりがちな本駅だが、実は但馬牛以外の商品も豊富。 本駅の物産館の売り上げ第2位になっているのは「七美(ひつみ)のきんつば」。地産の美方大納言小豆を使ったきんつばで、 さっぱりとした甘さが特徴。1個130円、10個入り1300円、道の駅では本駅限定の商品である。 売り上げ第3位は「美方ルビークリーム大福」。この商品も美方大納言小豆を使用した大福で、ふんわりとしたクリームとしっかりとした小豆餡が特徴。 こちらは1個200円、5個入り1200円で販売されている。 その他にも「美方大納言ミルクジャム」「かりんとうまんじゅう」「栃の実ゆべし」等を販売している。
 もちろん但馬牛肉を用いた加工品も数多く販売。 「但馬牛そぼろ」「但馬牛モツ煮込み」「但馬牛カレー」「但馬牛めしの素」「但馬牛醤油ラーメン」 「但馬牛ちりめん佃煮」「但馬牛肉みそ」「但馬牛肉ポテトチップス」「但馬牛せんべい」など挙げればきりがない程。 単体の但馬牛肉は高いが、但馬牛肉の加工品はそれ程でもないので、家族や職場へのお土産に最適である。



道の駅看板

道の駅看板

但馬牛原産地の看板

但馬牛原産地の看板

但馬牛のモニュメント

但馬牛のモニュメント

駅施設(本館)

駅施設の本館。入り口から向かって左側にあるこの施設はレストランと物産館の一部が入る。

物産館(新館)

2018年3月にオープンした新館。物産館の一部と但馬牛肉の販売店が入る。

すごまん

但馬牛肉入りの「すごまん(312円)」。但馬牛肉の味を実感できるかどうかは微妙だが、美味しいことは間違いなし。

すごまん

「すごまん」の中身。但馬牛肉などの具材がたっぷり。

但馬牛肉販売店

但馬牛肉を販売する店「牛将」(2016年4月撮影)。現在は新館に場所を移して営業中。

但馬牛乾燥牛肉

但馬牛肉は私には高価過ぎたため「但馬牛の乾燥牛肉(ビーフジャーキー)」を購入。こちらは700円前後でそれほど高くない。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①リゾートヴィラハチ北
 [MAPCODE] 365 025 448*25
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に7km
 - 料金(2食付き2人計21,000円~)
 - 温泉あり
 - 🐶ペットハウスあり[要問合せ]

   

■②SASAYA
 [MAPCODE] 532 547 201*16
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に9km
 - 料金(1人6,090円、2人計10,363円~)
 - (ハチ北)温泉あり/食事付きプランもあり
 - 冬期のみ駐車料金が必要[平日1,000円、土日祝1,500円]

   

■③ペンションスノーランド
 [MAPCODE] 428 304 218*74
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から北東に10km
 - 料金(2食付き2人計21,000円~)
 - 自家製野菜、但馬牛、八鹿豚を使った創作コース料理が自慢

   

■④宙の森ホテル 花郷里
 [MAPCODE] 365 109 730*03
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に12km
 - 料金(1人9,900円、2人計16,510円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 満天の星空のもとで過ごすホテル

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)