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(大阪府の道の駅 no.10)

道の駅 奥河内くろまろの郷


「道の駅 奥河内くろまろの郷」は大阪府南東部の河内長野市にある道の駅。 大阪で人気のJA直売所「あすかてくるで」を中心に据えた地域の買い物の拠点になる道の駅です。 ペット同伴可能なバイキング形式のレストラン、グランプリで金賞に輝いたカレーパン。食事の面でも楽しみがいっぱいです。 以下、現地調査に基づいた利用者目線のレポートをお届けします。



「道の駅 奥河内くろまろの郷」施設情報

駅名 奥河内くろまろの郷(おくかわちくろまろのさと)
住所 大阪府河内長野市高向1218-1
コード 10 351 852*52
駅名の由来 「奥河内」は大阪南東部の山麓エリアの総称。「くろまろの郷」は河内長野市高向地区出身の高向玄理(たかむろのくろまろ)より。 西暦608年に日本初となる国費留学生に選ばれ隋(中国)に渡り、帰国後に国博士に任命された。なお、駅名は公募により決定された。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、フードコート、パン工房、【隣接施設】花の文化園
休館日 12/31、(農作物直売所のみ木曜定休)
営業時間 9:00~17:00
※施設毎 → 施設毎の営業時間
道の駅の特産品 「豆の蔵元」の豆菓子、玉ねぎドレッシング、玉ねぎポン酢、河内長野の新玉ねぎスナック、みかんパウンドケーキ、 いちごグミ、ジャム各種、奥河内ハニー、柿渋染め
道の駅グルメ ゴロっとタンドリーチキンの本格自家製スパイスカレーフランス、野菜天ぷら、河内野菜の田舎料理
公式ページ 道の駅 奥河内くろまろの郷 公式ページ

「あすかてくるで」の2号店

 高規格道路の南阪奈道路の羽曳野ICから国道170号線を南に13km、 或いは阪和自動車道の岸和田和泉ICから府道40号線→国道170号線を通って西に16km、 大阪府南東部の河内長野市に「道の駅 奥河内くろまろの郷」はある。

 河内長野市と言えば大阪府の奥座敷的な存在の街。 中心市街地はそこそこ都会の風景だが、本駅は市街地から3キロ程南西に進んだ先に位置。 緑に包まれた長閑な雰囲気の中に道の駅は位置している。

 アクセス上の注意点を挙げると、国道にある道の駅看板に従って「文化園口」交差点を南東方向に進んでも、中々駅施設が見えてこない点。 500m進むと道路は緩やかな右カーブになるが、カーブの途中にある小さな「道の駅入り口」の看板を見逃さないように注意したい。 看板に従い、左に鋭角に横道に入ると、やがて道の駅の大きな駐車場が見えてくる。

「道の駅 奥河内くろまろの郷」の道の駅看板の写真
道の駅看板
 本駅はJA大阪南が経営する農作物直売所「あすかてくるで」を中心とした道の駅。 本駅は「あすかてくるで」の2号店の位置付けになる。

 大阪在住の方はご存知と思うが「あすかてくるで」の1号店は2006年8月開業の「道の駅 しらとりの郷・羽曳野」。 「道の駅 しらとりの郷・羽曳野」は近畿地方で最も成功したと言われる道の駅。 本駅の関係者は誰も口にはしないが、「二匹目のどじょう」を狙ったのは間違いの無いところだろう。

 周辺の人口規模の違いから、1号店ほどの大成功は収めていない本駅だが、それでも本駅はまあまあの実績は残している模様。 1号店ほどの大混雑にならないから利用者側から見ても非常に使い勝手が良い。 すぐ近くには四季の花々とコスプレを楽しむ「花の文化園」もあり。 老若男女、幅広い世代の利用客を集める人気スポットになっている。

「道の駅 奥河内くろまろの郷」の中にある「くろまろの像」の写真
駅名の一部にも採用されている高向玄理(たかむろのくろまろ)の像

(広告の下に記事が続きます。本サイトは広告収入のみで運営しています。ご容赦願います)


地元銘菓の「豆の蔵元」が人気

 「道の駅 奥河内くろまろの郷」はJA農作物直売所「あすかてくるで」を中心に、 物産館レストランパン工房から成る道の駅。 隣接施設の扱いにはなるが、すぐ近くには大阪府立の「花の文化園」があり、 この園内にもレストラン、カフェ、物産館がある。 以下、順に施設を紹介していきたい。

 まず、JA農作物直売所「あすかてくるで」だが、ここは特に追記のいらない普通の農作物直売所。 1号店の羽曳野店に比べると規模はやや小さいが、南大阪産の果物、野菜を100種類ほど販売している。 店内には精肉コーナーと総菜コーナーもある。 道の駅に定休日は設置されていないが、農作物直売所に関しては木曜日が定休日。 野菜がお目当ての方はくれぐれも定休日に注意されたい。

「道の駅 奥河内くろまろの郷」の中心施設の農作物直売所の写真
JA大阪南の農作物直売所「あすかてくるで」。河内弁で「明日も来るよ」の意味。
 続いて物産館だが、農作物直売所から10mほど奥に入ったビジターセンター内にある。 販売されている商品は300種類位で全国の道の駅と比べるとやや小規模。 ただ、商品の殆どは地元の河内長野市産のもの。本駅ならではの商品が勢揃いしている。

 目に付く商品は地元の河内長野市に本拠を置く「豆の蔵元」の豆菓子各種。 その種類は実に40種類。人気ランキング形式で販売されているのもなかなか面白い。 ちなみに1位は「よりどりみどり」、2位は「紫四季部」、3位は「味さんぽ」。 上位3つはいずれも複数の豆菓子の詰め合わせ商品。「色々な味を楽しみたい」という方が多いようだ。

 河内長野市は玉ねぎの産地としても有名。本駅オリジナル商品の「玉ねぎドレッシング(500円)」 「玉ねぎポン酢(650円)」「河内長野の新玉ねぎスナック(500円)」も大々的に販売されている。 その他、南河内地区のみかんを使用した「みかんパウンドケーキ」、南河内地区のイチゴを使った「いちごグミ」、 河内長野の食材を使ったジャム各種、珍しいところでは柿渋染めを使った伝統工芸品も販売されている。
 酒類では河内長野の地酒「天野酒」を販売。天野酒の酒粕から作った「古代米あま酒」も販売されている。

奥河内ビジターセンターの写真
農作物直売所から10mほど奥に入った場所にある「奥河内ビジターセンター」。この中に観光案内所、物産館、パン工房がある。

金賞獲得の「焼きカレーパン」を販売

 道の駅「奥河内くろまろの郷」の「食」の施設は「レストラン奥河内」とベーカリー喫茶「むささびパン工房」の2つ。 どちらも一般的な食事処とは少し異なる特徴的な施設になっている。

 まず「レストラン奥河内」だが、こちらはビュッフェ形式のレストラン。 90分の時間制限があり(休日は60分)、大人1650円、小人930円で天ぷらと河内野菜を使った田舎料理を満喫できる。 料理の種類はおよそ30種類。特に天ぷらは揚げたてのサクサクで人気になっている。

 このレストランのユニークなところはワンちゃんのおやつも販売している点。 ワンちゃん用のカステラは572円、さくさくぼーろは726円、DogTreeは1012円。 テラス席限定にはなるが、愛犬と共に食事を楽しむことが出来る。
 付け加えると本駅にはドッグランも完備(無料)。愛犬と一緒に遊ぶことが出来る道の駅でもある。

「道の駅 奥河内くろまろの郷」にある「レストラン奥河内」の写真
ビュッフェ形式のレストラン「奥河内」。テラス席では愛犬を連れての食事も可能。
 上述の物産館が入るビジターセンターだが、ビジターセンター内にはパン工房「むささびパン工房」も入っている。 パン工房ではイートインスペースが設けられており、焼きたてのパンをドリンクと共に味わうことも可能になっている。

 パン工房で注目の商品は「カレーパン(380円)」。 このカレーパンは「カレーパングランプリ2024」で金賞を受賞。パン工房の人気No.1商品になっている。
 誇大宣伝を避けるために予め「カレーパングランプリ2024」のレギュレーションを説明すると、参加したのは125種類のカレーパン。 11の部門に分かれており、それぞれの部門で投票により順位を決めている。 ちなみに最高位は「最高金賞」。「金賞」は各部門の2位タイに当たる。 最高金賞と金賞を合わせた受賞数は51のパン。 本パン工房のカレーパンは「西日本焼きカレーパン部門」の「金賞」を受賞している。
 125種のカレーパンのうち51種が受賞していると「な~んだ」と思いがちだが、 錚々たるメンバーの中での51種なのだから大したもの。 ちなみに道の駅のパン工房で受賞したのは本駅のみ。道の駅に限定すればカレーパンNo.1と言えるかも知れない。

 このカレーパン、一晩漬けこんだタンドリーチキン、じっくり炒めた飴色玉ねぎ30種類のスパイスを配合したカレールーが特徴。 河内産のナスが食感にアクセントを加え、天然酵母のフランスパンが辛味を包み込んでいる。 「さすが金賞受賞」と思わずうなってしまうような味。 ちなみにカレーパン以外にも「フランクロール(238円)」「メロンパン(230円)」「チキン南蛮バーガー(432円)」 「森の食パン(700円)」等を販売。どれも人気になっている。

パン工房で販売されている金賞受賞のカレーパンの写真
「カレーパングランプリ2024」で金賞受賞のカレーパン。正式名称は「ゴロっとタンドリーチキンの本格自家製スパイスカレーフランス」。

季節の花々が咲く「花の文化園」

 本駅の近隣施設の「花の文化園」についても簡単に触れておきたい。
 まず場所だが道の駅からはおよそ200m。 花の文化園の入り口近くにも駐車場はあるが、道の駅から駐車場までは大回りしなければならず、その距離は約2km。 更に駐車料金が500円掛かるので、200mを歩くことが苦にならない方は道の駅に車を停めて徒歩で向かう方が良いだろう。 なお、花の文化園前の駐車場を利用される方は花の文化園駐車場までのアクセス動画(YouTube)を参照されたい。

 花の文化園は四季の様々な花々を鑑賞できる施設。 梅園、アジサイ園、ボタン・シャクヤク園や大温室があり、年間を通して美しい花を見ることが出来る。 最近になって「動物のおへや」もオープン。フクロウ、モルモット、ヤギを見ることが可能。ヤギには餌やりも可能になっている。

 園内には物産館、レストラン、カフェもある。 物産館「はなぶんSHOP」では花苗はもちろん、ジャム、蜂蜜、バジル茶、飴玉なども販売している。
 レストラン「HONEYSUCKLE」では「和風ハンバーグ定食(1400円)」「ハーブ焼きチキン定食(1400円)」「薬膳精進カレー(1800円)」等を提供。 ドリンク類も提供されている。
 喫茶店「はなぶんカフェ」では「薔薇のパンケーキ(650円)」が名物。 「アップルパイ」「たっぷりベリーの濃厚チーズケーキ」等もある。 もちろん各種ドリンク類も充実している。

 そして、花の文化園のもう一つの特徴…それはコスプレを楽しむことが出来ること。 年に一度、コスプレの日を開催。それ以外の日もコスプレを楽しむことが出来る。 コスプレを楽しむときに便利な更衣室もあり。 動画で撮影してSNS投稿することも許可(むしろ推奨)されている。 コスプレを趣味にしている方はここで堂々と楽しむのは如何だろうか。
※→ 花の文化園公式ページのコスプレについて

「道の駅 奥河内くろまろの郷」から徒歩で200mのところにある「花の文化園」の写真
少し歩いて花の文化園へ。入り口正面にある装飾花壇。
花の文化園で咲くマドンナリリーの写真
花の文化園の大温室では様々な花が咲いている。写真は幻のマドンナリリー。
花の文化園クレマンチスの花壇の写真
こちらは可憐な薄紫色のクレマンチスの花

・施設別営業時間

・【隣接施設】「花の文化園」の施設別営業時間

・道の駅「奥河内くろまろの郷」近隣の入浴施設

【その他の道の駅はこちらから】

 大阪府の道の駅
 全国の道の駅


「道の駅 奥河内くろまろの郷」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。道の駅から近い順に番号を付けています。)

■①天然温泉 河内長野荘
 [MAPCODE] 10 414 517*10
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に4km
 - 料金(2食付き2人計29,600円+[宿泊税200円~500円/人]+[入湯税150円/人]~)
 - 温泉あり

   

■②おばな旅館 富貴亭
 [MAPCODE] 10 414 574*00
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北東に4km
 - 料金(1人7,190円、2人計12,400円+[宿泊税200円~500円/人]~)
 - 食事付きプランもあり

   

■③河内の宿
 [MAPCODE] 10 413 237*68
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に4km
 - 料金(1人15,675円、2人計15,676円~)
 - 一軒家貸切の宿

   

■④亀の井ホテル 富田林
 [MAPCODE] 10 476 384*07
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北東に8km
 - 料金(1人12,495円、2人計14,490円+[宿泊税200円~500円/人]+[入湯税150円/人]~)
 - 食事付きプランもあり/温泉あり
 - 高台にある宿、展望温泉から見る夜景が自慢

   

■⑤天見(あまみ)温泉 南天苑
 [MAPCODE] 10 236 260*30
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に9km
 - 料金(2食付き1人28,600円、2人計48,400円+[宿泊税500円/人]+[入湯税150円/人]~)
 - 温泉あり
 - 2人以上は朝食付きプランもあり(2人計33,000円~)  - 有形文化財の建物&日本庭園が自慢

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)