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(大阪府の道の駅 no.04)

道の駅 かなん


大阪府河南町にある「道の駅 かなん」は農作物販売が中心となる地域密着型の道の駅。 一般的な野菜と共に「なにわの伝統野菜」と呼ばれる大阪ならではの野菜も販売している。 以下、現地調査に基づいた利用者目線のレポートをお届けします。



「道の駅 かなん」施設情報

駅名 かなん
住所 大阪府南河内郡河南町大字神山523-1
コード 10 539 011*15
駅名の由来 町名の河南町より
施設 物産館、農作物直売所、花卉販売コーナー
休館日 12/31~1/4
営業時間 9:00~17:00[土日祝は8:30から]
道の駅の特産品 なにわの伝統野菜(勝間南瓜/大阪しろな/毛馬胡瓜/鳥飼茄子/黒皮大根/紅芯大根/等)、 いちじく、かなんソース、河内のみかんポン酢、金剛山麓ハム、えがおのカステラ、手作りジャム、 大浦ファームのポン菓子、うら田の手打ち蕎麦
公式ページ 道の駅 かなん 公式ページ

どうしちゃったの…?! 「かなん」

 南阪奈自動車道の羽曳野ICから国道170号線→国道309号線を通って南に8km、 大阪府南東部の河南町に「道の駅 かなん」はある。
 羽曳野ICを降りた辺りでは凄い車列だった道路も国道309号線に入ると車はまばら。 道路の整備状況も良く、ストレスを感じること無く本駅まで辿り着くことが出来るだろう。
 ただ、ひとたび主要道から外れると道路の整備状況が悪いのが河内地区の特徴。 例えば近隣の道の駅「近つ飛鳥の里・太子」から本駅に向かう場合、 ショートカットして府道/一般道のルートを選択すると、 すれ違い困難な極狭道路の洗礼を受けることになる。 安全・安心なドライブを求める方はちょっと遠回りになっても広い国道を通るルートを選択する方が良いかも知れない。

「道の駅 かなん」の道の駅看板の写真
道の駅看板
 私にとって本駅は10年ぶり3度目の訪問。この10年の間に国土交通省が指定する重点道の駅に選定されたり、 建物が増設されたり、リニューアルオープンされたりと、 本駅を取り巻く状況に色々と良い意味での変化があった。

 「どんな道の駅に生まれ変わったのだろう」と今回、私はワクワクしながら訪れたのだが…。 到着して愕然。忖度なしにはっきり書くが、活気というものが感じられない
 確かに新しい建物が建設された。 ただ、新しい建物の壁沿いに野菜/特産品が並んでいるだけで、中央は何もない状態。 子どもが鬼ごっこできそうなスペースがポカンと空いている。

 かつては年間利用客80万人と言われた「道の駅かなん」。 狭い建物ながら、その中に野菜を数多く販売。その野菜を求めて多くの客が集まっていた「道の駅かなん」はどこへ行ってしまったのだろうか。
 もしかしたら商品や客数が減ったという感覚は、建物が広くなったことで生じる私の錯覚なのかも知れない。 ただ、重点道の駅選定の際の計画書に書かれていた「新商品の開発、生産、普及」や「なにわの伝統野菜や地元特産品のPR」は程遠い状況に見える。 「余計なお世話」と言われてしまうかも知れないが、もう少し奮起して活性化に取り組んで頂ければよいのに…と思ってしまう。

「道の駅 かなん」の駅施設(旧棟)の写真
駅施設。こちらは昔から存在する旧棟。
「道の駅 かなん」の駅施設(新棟)の写真
駅施設。こちらは2019年に建設された新棟。
活気に溢れていた頃の「道の駅 かなん」の写真
活気に溢れていた頃の「道の駅 かなん」(2015年11月撮影)。 仮設の農作物販売エリアにはたくさんの野菜が並んでいた。訪れる客もかなり多かった。
現在の「道の駅 かなん」の写真
今回訪問時の「道の駅 かなん」の新棟(2025年10月撮影)。 売り場は広くなったが、商品は10年前と比べてかなり減った感じがする。

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見たことも無い「なにわ野菜」を販売

 本駅の商業施設について紹介したい。旧棟と新棟の2つの建物(中で繋がっている)で特産品農作物を販売。 また、屋外のテントでは植木、切り花等の花卉類を販売している。 割合としては農作物が約6割、特産品と花卉類は約2割ずつ。農作物直売が中心となる道の駅と言えるだろう。

 道の駅巡り的には珍しい「なにわ野菜」に目が行くが、 実用的…という言葉が正しいかどうかは分からないが、多くの利用客のお目当てになっているのは河南町産の「いちじく」。 実は河南町は毎年「いちじく品評会」が行われるくらいのいちじく生産が盛んな町。 7月から10月にかけて、本駅でも河南町産の新鮮ないちじくが店頭に並ぶそうだ。
 いちじく以外にもピーマン、オクラ、ししとう、さつまいも、ナス等、河南町産の農作物が比較的安価で販売されている。

 ただ、道の駅巡りを楽しんでいる方は、やっぱり大阪伝統の「なにわ野菜」に興味が湧くことだろう。 野菜だけに旬の季節に訪れなければ出会うことが出来ないが、 私が過去を含めて本駅で出会ったなにわ野菜は「勝間南瓜」「大阪しろな」「毛馬胡瓜」「鳥飼茄子」 「黒皮大根」「紅芯大根」「青長大根」「玉造黒門越瓜」の8種類。 その他にも「高山真菜」「守口大根」「堺鷹の爪」「芽柴蘇」「吹田くわい」「服部白瓜」等があるそうだ。 私には調理方法が分からなかったので購入は断念したが、料理が得意な方は購入してみるのは如何だろうか。

「道の駅 かなん」で販売されている「なにわの伝統野菜」の写真
館内では「なにわの伝統野菜」をアピール
「道の駅 かなん」で販売されている「勝間南瓜」の写真
2025年10月の訪問時に見つけた、なにわ野菜の「勝間南瓜」
「道の駅 かなん」で販売されている「黒皮大根」の写真
2015年11月の訪問時に出会った「黒皮大根」
「道の駅 かなん」で販売されている「紅芯大根」の写真
同じく2015年11月の訪問時に出会った「紅芯大根」
 特産品では「道の駅かなん」開発商品の手作りジャムが注目の商品。 河南町産のいちじく、みかん、いちご、梅を使った4種類、いずれも380円で販売されている。 河南町産のいちじくを使った「かなんソース」も本駅自慢の商品。 同じく河南町産のみかんを使った「河南のみかんポン酢」もある。
 その他、自家栽培米を使った「えがおのカステラ」「米粉ロールケーキ」も本駅ならではの商品。 河南町の大浦ファームが提供する「ポン菓子」も販売されている。

 近隣市町村の商品では富田林市のそば処「うら田」が提供する「二八そば」「十割そば」が人気。 同じく富田林市の谷川養鶏が提供する「初たまご」、隣村の千早赤阪村で生産されている「金剛山麓ハム」も販売されている。

「道の駅 かなん」で販売されている「なにわ伝統野菜アクリルキーホルダー」の写真
「なにわ伝統野菜アクリルキーホルダー」のガチャガチャは本駅限定
「道の駅 かなん」の花卉類販売コーナーの写真
花卉類の販売コーナーもある

・道の駅「かなん」近隣の入浴施設

【その他の道の駅はこちらから】

 大阪府の道の駅
 全国の道の駅



「道の駅 かなん」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①グランドホテル二葉
 [MAPCODE] 10 506 736*26
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に3km
 - 料金(1人6,900円、2人計17,000円+[宿泊税200円/人]~)
 - 食事付きプランもあり
 - 南河内平野を一望する景観が自慢
 - 【注】最終チェックインは22時

   

■②料亭 門前屋
 [MAPCODE] 10 506 653*20
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に3km
 - 料金(1人6,050円、2人計12,100円+[宿泊税200円/人]~)
 - 食事付きプランもあり
 - 創業100年以上の料理旅館

 

■③ふたば別館
 [MAPCODE] 10 506 727*55
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に3km
 - 料金(1人4,500円、2人計8,000円~)
 - 安心価格の素泊まり専門の宿

   

■④ビジネス inn 翠月
 [MAPCODE] 10 506 733*04
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に3km
 - 料金(1人5,400円、2人計10,400円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■⑤亀の井ホテル 富田林
 [MAPCODE] 10 476 384*07
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に6km
 - 料金(朝食付き2人計19,110円+[入湯税150円/人]+[宿泊税200円/人]~)
 - 温泉あり/2食付きプランもあり
 - 高台にある宿、展望温泉から見る夜景が自慢

   

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■①グランドホテル二葉

都市部の堺市に行けば数多くの宿があるが、車を使って道の駅巡りをされる方には渋滞が少ない南河内の宿がお勧め。 本宿は南河内平野を一望する景色と大きな窓の展望風呂が快適。

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)