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(大阪府の道の駅 no.01)

道の駅 ちはやあかさか


大阪府千早赤阪村にある「道の駅 ちはやあかさか」は1993年登録の大阪府第一号となる道の駅。 「日本一かわいい道の駅」と自称しており、小さな建物の中で村の特産品や食事の提供を行っている。 以下、現地調査に基づいた利用者目線のレポートをお届けします。



「道の駅 ちはやあかさか」施設情報

駅名 ちはやあかさか
住所 大阪府南河内郡千早赤阪村二河原邊7
コード 36 450 283*02
駅名の由来 村名の千早赤阪村より
施設 物産館、軽食コーナー、郷土資料館
休館日 火曜日[祝日と重なる場合は翌日]、年末年始
(郷土資料館 月曜日[祝日と重なる場合は翌日、年末年始])
営業時間 9:00~17:00
※施設毎 → 施設毎の営業時間
道の駅の特産品 いちじくの蒸しパン、村の実りドライフルーツ(いちじく/トマト)、自家焙煎珈琲、まつまさの寿司
道の駅グルメ 棚田カレー、究極のたまごかけごはん、おむすびランチ
公式ページ 道の駅 ちはやあかさか 公式ページ

自称「日本一かわいい道の駅」

 南阪奈自動車道の羽曳野ICから国道170号線→国道309号線→府道705号線→一般道を通って南に10km、 大阪府南東部の府内唯一の村、千早赤阪村に「道の駅 ちはやあかさか」はある。

 まず、アクセス上の注意点だが府道705号線までは全く問題の無い普通の道だが、 最後の一般道はすれ違いが困難なくらいの細い道。 かなりきついカーブもあるので、たとえ対向車が来なくても大型車の通行は難しいだろう。
 府道705号線の途中の「森屋」という交差点から村道に入って迂回するルートならある程度の道幅が確保されているが、 そもそも本駅には大型車用の駐車スペースが存在しない。 トラック等の大型車のドライバーの方は本駅ではなく、近隣の道の駅「かなん」を利用することをお勧めする。

「道の駅 ちはやあかさか」の道の駅の看板
道の駅看板
 本駅は自称「日本一かわいい道の駅」。 「ちいさい」をポジティブに言い換えた愛称だが確かに小さい。驚くくらいに小さい。
 ただ、この小さい建物の中で特産品販売だけでなく食事の提供までしているのだから恐れ入る。 必然的に販売されている商品の種類、数は少ないが、千早赤阪村ならではの特産品が販売されている。

「道の駅 ちはやあかさか」に掲げられている「日本一かわいい道の駅」の看板
「道の駅 ちはやあかさか」は自称「日本一かわいい道の駅」
「道の駅 ちはやあかさか」の駅施設の写真
駅施設のとても小さな建物。物産品販売コーナーと軽食堂(調理場)が1階にある。 食事は1階で受け取った後、2階に運んでゆったりと味わうことが出来る(階段の昇降が不要な1階テラス席もある)。

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千早赤阪村を表現した「棚田カレー」

 それでは簡単に「道の駅 ちはやあかさか」の特産品、名物メニューを紹介したい。

 まず物産館だが、販売されている商品は約100種類。品数は多くないが、千早赤阪村の特産品が幾つか販売されている。 なかでも目に付くのは「いちじく」。 特に村内の「そらファーム」で生産されたいちじくを使った「いちじくの蒸しパン(240円)」が人気になっている。
 私も実際に味わってみたが、しっとりとした蒸しパンの中にいちじくの粒がたくさん。 完熟いちじくから放たれる甘酸っぱい味は蒸しパンとの相性が抜群。 夢中になって、あっという間に完食してしまった。

 同じく「そらファーム」提供の「村の実りドライフルーツ」も本駅の人気商品。 「いちじく」と「トマト」、2つのドライフルーツが提供されている。
 自家焙煎のコーヒー豆も本駅自慢の商品。 村内に店舗を構える食事処「まつまさ」が提供する「まつまさの寿司」も販売されている。

「道の駅 ちはやあかさか」の人気商品「いちじくの蒸しパン」の写真
千早赤阪村の名物は「いちじく」。 千早赤阪村産のいちじくを使った「いちじく蒸しパン(280円)」が人気になっている。
 店舗の奥の方には軽食堂がある。 「この小さな建物の中に軽食堂まであるのか」と少し驚いたが、さすがに1階にあるのは厨房のみ。 1階で注文して料理を受け取り、2階にある飲食スペースに自力で運んで味わうという方式になっている。

 やや問題となるのは2階に上るエレベーターが設置されていない点。 ただ、屋外のテラス席も用意されているので、足腰が弱い方はテラス席を利用すれば問題は無さそう(天気が良ければ)。 天気の悪い日は足腰の弱い方は残念だが食事の利用は避けた方が良いかも知れない。

 軽食堂で人気になっているのは「棚田カレー(1100円)」。 千早赤阪村の観光名所である下赤坂の棚田を冠したカレーである。

 私は全国で提供されている「ダムカレー」から推察して、 「棚田カレー」もカレーとライスで棚田のフォルムを再現しているのかと思っていたが、 実際に目にした「棚田カレー」を見て、やや戸惑ってしまった。 「いったい、どこが棚田なのだろう…」。

 店員にその点を質問したら丁寧に答えて頂いた。 それによると、実は「棚田カレー」と名付けているものの、このカレーは千早赤阪村の全体像をイメージしているもの。 下に掲載した写真も見て頂きたいのだが、山のように盛られたライスは大阪府の最高峰で千早赤阪村のシンボルでもある金剛山を表している。 ライスの右側に盛られたリーフレタスは千早赤阪村に広がる森林をイメージ。 ライスの手前左側にある3つ並んだゴーヤの酢漬けが下赤坂の棚田を表しているらしい。
 食材についてもほぼ100%、千早赤阪村産のものを使用。 村のお米、野菜、甘酒、独自ブレンドの10種類のスパイスが使われている。 特にひっそりと添えられた玉葱の甘酢漬けは村の自慢の商品にもなっている。
「道の駅 ちはやあかさか」の人気メニュー「棚田カレー」の写真
本駅名物の「棚田カレー」。 「棚田カレー」と名付けているが、棚田だけではなく千早赤阪村全体をイメージしたフォルムになっている。
 「棚田カレー」以外のメニューもチェックすると、気になるメニューは「究極のたまごかけごはん(750円)」。 千早赤阪村のタナカファームが提供する卵「きみのとりこ」を使っている。
 ドリンク類では「自家焙煎ハンドドリップ珈琲(ホット450円/アイス500円)」が自慢。 北海道の牧場から取り寄せたミルクを使った「究極のソフトクリーム(500円)」もある。 究極のソフトと自家焙煎水出しコーヒーを使った「コーヒーフロート(800円)」も味わうことが出来る。

「道の駅 ちはやあかさか」の2階の飲食スペースの写真
建物の2階は飲食スペース。1階で受け取った料理は2階で味わうことが出来る。

郷土資料館、下赤坂の棚田も見所

 本駅を訪れたならば是非、近隣の観光名所も見学したい。 まず、道の駅のすぐ隣に隣接しているのは郷土資料館。 大人200円、小人100円の有料施設だが、ここでは千早赤阪村に深くかかわった楠木 正成公(通称「楠公」)に関する資料を展示。 楠公は鎌倉時代から南北朝時代を生きた武将であり、歴史の興味のある方には必見となる貴重な資料が展示されている。
 特に楠木正成・正行親子の生涯を描いた江戸時代の書物「絵本楠公記」の展示は貴重な歴史遺産。 楠公の戦の歴史に関するパネル説明も行われており、歴史に詳しくない方にも理解できるようになっている。
 村北部の古墳から発掘された出土品、楠公ゆかりの建水分神社の狛犬、 かつて村の特産品だった千早凍豆腐の歴史や豆腐の製造用具も展示されている。

「道の駅 ちはやあかさか」に隣接する郷土資料館の写真
道の駅に隣接する郷土資料館。楠公に関する資料やパネルを展示。 かつての村の名物だった千早凍豆腐の歴史に関する展示もある。
楠公産湯の井戸の写真
楠公産湯の井戸もある
 道の駅からは1キロ程離れているが「下赤坂の棚田」も訪れたい観光スポット。 棚田のすぐ近くに無料の駐車場があるので、車で移動する方が便利である。
 道の駅から府道705号線を南に進み約3キロ。下赤坂棚田入り口の看板が見えてくるので右折して小さな路地を進む。 路地の先は千早赤阪中学校の校庭になっており「ここ、入っていいの?」と思わず躊躇してしまうが、中学校の生徒も慣れたもの。 ちょうど休み時間だったためか、校庭では生徒が遊んでいたが、「こっちこっち」と指さしで案内してくれた。 本当にありがとう。

 下赤坂の棚田は地形に合わせて曲線状にうねるように田んぼが配置されているのが特徴。 何となく女性的な美しさを感じる。 棚田の規模もとても大きい。見渡す限り棚田がずっと広がっている。 駐車場に車を停めて棚田の合間を縫うように、散策するのも楽しいだろう。

道の駅から約1キロ、下赤坂の棚田の写真
道の駅から約1キロの場所にある下赤坂の棚田。 地形に合わせて曲線的にうねるように田んぼが配置されているのが特徴。

・施設別営業時間

・道の駅「ちはやあかさか」近隣の入浴施設

【その他の道の駅はこちらから】

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「道の駅 ちはやあかさか」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。道の駅から近い順に番号を付けています。)

■①グランドホテル二葉
 [MAPCODE] 10 506 736*26
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(1人6,900円、2人計17,000円+[宿泊税200円/人]~)
 - 食事付きプランもあり
 - 南河内平野を一望する景観が自慢
 - 【注】最終チェックインは22時

   

■②料亭 門前屋
 [MAPCODE] 10 506 653*20
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(1人6,050円、2人計12,100円+[宿泊税200円/人]~)
 - 食事付きプランもあり
 - 創業100年以上の料理旅館

 

■③ふたば別館
 [MAPCODE] 10 506 727*55
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(1人4,500円、2人計8,000円~)
 - 安心価格の素泊まり専門の宿

   

■④ビジネス inn 翠月
 [MAPCODE] 10 506 733*04
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(1人5,400円、2人計10,400円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■⑤亀の井ホテル 富田林
 [MAPCODE] 10 476 384*07
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に7km
 - 料金(朝食付き2人計19,110円+[入湯税150円/人]+[宿泊税200円/人]~)
 - 温泉あり/2食付きプランもあり
 - 高台にある宿、展望温泉から見る夜景が自慢

   

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■①グランドホテル二葉

都市部の堺市に行けば数多くの宿があるが、車を使って道の駅巡りをされる方には渋滞が少ない南河内の宿がお勧め。 本宿は南河内平野を一望する景色と大きな窓の展望風呂が快適。

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)