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(三重県の道の駅 no.18)

道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里

駅基本情報
駅名 熊野・板屋九郎兵衛の里(くまの・いたやくろべえのさと)
住所 三重県熊野市紀和町板屋82
駅名の由来 「熊野」は市名より。「板屋九郎兵衛」は駅が位置する紀和町に残る民話の登場人物。 勘違いで妻を殺してしまった男の悲しい物語である。
施設 物産館、フードコーナー
特産品 新姫ドリンク、新姫サイダー、新姫キャンディー、新姫果汁、新姫塩ポン酢、新姫ドレッシング、新姫葛餅、 新姫アイスクリーム、じゃばらドリンク、じゃばら飴、じゃばらゼリー「熊野の雫」、じゃばらポン酢「じゃポン」、 夢工房くまののパウチゼリー(なるみ/なつみ/新姫ちゃん)、Monimage(モンイマージュ)のドーナッツ

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勝運伝説が残る町

 紀勢自動車道(無料区間)の熊野大泊ICから国道311号線を西に25km、 三重県南西端の旧紀和町(現熊野市紀和町)に本駅「熊野・板屋九郎兵衛の里」はある。 インターを降りて海沿いの国道42号線と供用区間を走っている間は民家が立ち並ぶ都会の風景だが、 途中、山沿いの国道311号線単独区間に入ると民家は疎ら。 更にどんどんと山深い風景になり、この先、道の駅が本当にあるのか、心配になってくるが、 やがて20軒ほどが連なる集落が見えてきて、その中心に本駅を示す道の駅看板が現れる。
 本駅が位置する旧紀和町は「勝運伝説」が残る町。かつて紀和町が鉱山で栄えていた頃、 板屋九郎兵衛という博打(ばくち)打ちがいたらしい。ある日、九郎兵衛が博打から帰った時、妻のお菊がいないことに気付き、 駆け落ちしたのではないかと思って鉄砲を持って探し回った。 九郎兵衛は暗闇の暇屋の中で、お菊が誰かと一つ布団の中で寝ているのを発見。 鉄砲を撃ち放してお菊は死んでしまうが、一緒に寝ていたのは九郎兵衛の息子の彦八だと気付く。 懺悔した九郎兵衛は頭を丸め即身仏になることを決意。 死ぬ間際に村人に「つらい時は頼みに来い。一度は必ず願いを叶えてやる」と言い残す。
 これが紀和町に残る「勝運伝説」。個人的には九郎兵衛のあまりに身勝手な行動に共感できないのだが、 九郎兵衛の墓に触ると願い事が叶い、お菊の墓に触ると勝負事にご利益があると言われているらしい。 九郎兵衛とお菊の墓は道の駅のすぐ近く。願いを叶えたい方、 勝負事に勝ちたい方は九郎兵衛とお菊の墓に立ち寄ってみるのは如何だろうか。

じゃばらvs新姫、センターを巡る争い

 本駅は物産館とフードコーナーから成る小さな道の駅。 木造の建物の入り口付近に物産館、少し奥にフードコーナーがある。 訪れる客は少なく、長閑な雰囲気が漂う道の駅である。 さて、道の駅に限らず「物産館のセンター」、つまり入り口正面付近の最も目立つ商品陳列棚には店の看板商品を配置するものだが、 現在、この物産館のセンターに置かれているのは県境を跨いだ隣村、「北山村」の特産品の「じゃばら」関連の商品群。 「じゃばら」は柚子、紀州みかん等が自然交配した柑橘系果物だが、近年、花粉症に効果があることが報じられて、 全国的に大ブームが起きている商品である。
 一方、密かにセンターの座を狙うのは熊野市特産の「新姫(にいひめ)」という柑橘系の果物。 こちらは癌の予防や血糖値の上昇を抑える効果があり、「じゃばら」に負けない健康効果があるようだが、 現時点では売れ行きは「じゃばら」が優っているようで、新姫関連商品はじゃばら関連商品の奥の棚で販売されている。 私は店員の推薦もあり、本駅では「じゃばら」ではなく「新姫」関連の商品を購入(やはり店の方は熊野市の特産品を推したいようだ)。 「新姫ドリンク」と「新姫キャンディー」を購入したが、私の感覚では新姫は昔懐かしいグレープフルーツの味にそっくり。 レモンとみかんの間くらいの酸っぱさと甘さが同居する味になっている。 「新姫」関連商品はその他にも「新姫サイダー」「新姫ドレッシング」「新姫塩ポン酢」「新姫葛餅」など多数。 一方、「じゃばら」関連商品も「じゃばらドリンク」「じゃばら飴」「じゃばらゼリー」 「じゃポン(じゃばらポン酢)」「じゃばらドレッシング」など、多数並んでいる。
 地元の菓子店や工房の商品も多数。「夢工房くまの」のパウチゼリー各種、 ドーナッツ工房「Monimage(モンイマージュ)」の「もんちゃんリングドーナッツ各種(マロン/チーズ/キャラメル/抹茶)」、 清水製菓の「七味あられ」等が販売されている。

フードコーナーでは熊野地鶏メニュー

 続いてフードコーナーの紹介、と行きたいところだが、残念ながら私が訪れた15時の時間には既にフードコーナーはクローズ。 営業時間は11時から14時までと短いので、フードコーナー利用の方は昼の時間帯に訪れたい。 今回はパンフレット、及び店員から聞いた情報で勘弁して頂きたい。 フードコーナーの自慢は「熊野地鶏」を味わうことが可能なこと。 人気No.1メニューは「熊野地鶏ラーメン(700円)」で、 白湯スープをベースにじっくりと仕込んだスープと柔らかい熊野地鶏が自慢ということらしい。 同じく熊野地鶏を使ったメニューには「熊野地鶏の親子丼(780円)」もある。 新姫が入った「新姫うどん/そば(600円)」は本駅ならではのメニュー。 その他「気まぐれ牛カレー(600円)」や「豚生姜焼き丼(780円)」というメニューもある。 次回、本駅を訪れた際にはフードコーナーを利用し、ここで紹介できるようにしたい。

一足延ばして丸山千枚田

 本駅の近くには観光地も多数。車で15分の場所に「丸山千枚田」「赤木城跡」「瀞峡ジェット船」 「熊野古道通り峠」がある。本駅には観光パンフレットも置いてあるので、これらの観光地の情報入手に本駅を利用したい。


道の駅看板

道の駅看板。九郎兵衛とお菊のイラスト入り。

駅施設

物産館とフードコーナーが入る駅施設

北山砲

北山砲のモニュメント。幕末の頃、長州藩士と十津川郷士を巻き込んだ戦乱が起きた際、 松の木をくり抜いた北山砲を作ったという。

新姫ドリンクと新姫キャンディー

新姫ドリンクと新姫キャンディー。グレープフルーツに似た酸味が特徴。

道の駅一周年記念きっぷ

700円以上買い物するとプレゼントされる道の駅一周年記念きっぷ(期間限定)。 私が訪れた日はちょうど道の駅オープン一周年だった。

駅から見る風景

駅から見る風景は自然がいっぱい

丸山千枚田

駅から車で15分の所にある丸山千枚田。日本棚田百選に選定されている。