道の駅　伊豆月ケ瀬

道の駅基本情報

駅名	伊豆月ケ瀬(いずつきがせ)
住所	静岡県伊豆市月ヶ瀬78-2
コード	116 007 246*48
駅名の由来	市名+地域名の「月ヶ瀬」より。
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、サイクルステーション
休館日	無休
営業時間	9:00～17:00 (レストラン 10:00～16:00)
道の駅の特産品	わさび漬け、生わさび、わさび豆(豆菓子)、チョコわさび、わさびそば、自然薯そば、 青さ海苔佃煮「青さなのさ」、茶都利ラングドシャ、富士山ラングドシャ、銘菓「桜えびの舞い」、 焼きアマゴの棒蒸し、芽昆布だし、伊豆の国ビール、生椎茸、なめこ

伊豆縦貫道沿いに新駅

　静岡県の東名高速道路の沼津岡宮ICから伊豆半島を南北に縦断して伊豆半島南端の下田市まで至る伊豆縦貫道。 その伊豆縦貫道のちょうど中間あたり、伊豆市の月ヶ瀬ICのすぐ近くに「道の駅　伊豆月ケ瀬」はある。 2021年現在、部分開通状態の伊豆縦貫道だが、月ヶ瀬IC供用から約1年後の2019年12月にオープンした新しい道の駅である。
　本駅に到着すると、おそらく誰もがお洒落な建物と豊かな自然に心が奪われることだろう。 日本建築の伝統美を感じる瓦屋根の建物、その先に見えるは伊豆の山々、裏手に回れば清流の狩野川のせせらぎ音。 外観を見るだけでも素晴らしい道の駅と感じるが、コロナ渦の影響か、あるいは現状ぶつ切れ状態の伊豆縦貫道の影響か、 意外と客数は少ない。 ただ、コロナ渦が収まり、伊豆縦貫道が完全開通した暁には、間違いなく本駅は伊豆地方の代表的な観光スポットになるだろう。 伊豆縦貫道を使って「伊豆ゲートウェイ函南」→「伊豆のへそ」→「伊豆月ケ瀬」→「天城越え」→ 「開国下田みなと」と巡るルートは道の駅ファンの新たな王道ルートになりそうな気がする。

わさびを使った特産品が人気

　本駅は物産館、農作物直売所、レストランから成る施設構成。 各々の施設のスペースはそれ程広くはないが、スペースを有効活用している印象。 物産館では約150種、農作物は約80種の商品を販売している。
　道の駅の物産館で目につく商品は「わさび漬け」。 実は伊豆市のわさび栽培は延享2年(1745年)から始まる伝統の産業。 本駅では30種類ものわさび漬けが販売されている。 商品名も面白い。「佐藤さんちのわさび漬け」「藤喜さんちのわさび漬け」など、農家の個人名が商品に付けられている。 農家ごとに秘伝の漬け方があるらしく、食べ比べてみるのも面白い。 豆菓子の「わさび豆」、「わさびそば」に「わさびチョコ」、すりおろし前の茎の状態の「生わさび」も人気商品である。
　伊豆地方の特産品も数多く販売。理由は不明だが菓子の「ラングドシャ」が多いのも本駅の特徴。 「パンケーキ風ラングドシャ」「茶都利ラングドシャ」「富士山はちみつラングドシャ」等、 ラングドシャ愛好家の方に喜ばれそうだ。 その他にも「伊豆の国ビール」、銘菓「桜えびの舞い」、静岡産鰹節入りの「芽昆布だし」、 青さ海苔佃煮の「青さなのさ」など、色々な商品が販売されている。

レストランでは生わさび付きメニュー

　物産館から階段を使って下に降りると道の駅レストラン「月ケ瀬テラスキッチン」がある。 一応、1階の物産館の階下にあるため構造上は地下1階ということになるのだが、 実はこの建物は河岸段丘の斜面に建てられているため、地下1階でも景観は抜群。 大きな窓から狩野川沿いの大自然を見ることが出来る。
　レストランの名物メニューは「生わさび」を使った料理。 「つんからわさびとそば」は980円、とろろ付きの「わさび飯定食」は1680円で味わうことが出来る。 そば、及びとろろは普通の量で、一見、他の店と比べて「200円くらい割高」と感じそうたが、 実はこれらのメニューは価格500円くらいの生わさび1本付き。 このため実際には差し引き300円くらい割安のメニューと言えるだろう。 専用のおろし器が付いており(要返却)、その場で自分でわさびを擦り下ろす。 これがまた、瑞々しい辛さという表現がピッタリ。本物のわさびの味を堪能できる。
　ただ、そばにしてもわさび飯にしても、生わさび1本は多すぎ。 生わさびを全て擦り下ろして食べると辛すぎてどうにもならない。 そこで私の提案だが、余った生わさびは持ち帰るのはいかがだろうか。 ラップやジップロックを持参して余った生わさびを持ち帰り、その日の夜の料理に使うのが私のお勧めである。
　生わさびメニュー以外では天城軍鶏を使った「天城軍鶏かつ煮(980円)」、 ズガニを使った「ズガニうどん(1580円)」、猪肉を使った「猪カツカレー(1580円)」が人気のメニュー。 特にズガニ関連は季節限定メニューで見つけた方はラッキー。 店の自慢のメニューでもあるようだ。