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(千葉県の道の駅 no.24)

道の駅 発酵の里こうざき

駅基本情報
駅名 発酵の里こうざき(はっこうのさとこうざき)
住所 千葉県香取郡神崎町松崎855
コード 609 210 596*72
駅名の由来 「こうざき」は町名の神崎町より。神崎町では古くから酒や醤油などの醸造業が盛んであったため「発酵の里」を駅名に取り入れている。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、喫茶店、コンビニエンスストア
休館日 無休
営業時間 9:00~18:00
(レストラン 10:00~16:00)
(喫茶店 9:00~17:00)
(コンビニ 24時間)
特産品 糀ばあむ、炭火手焼き味ぬりせん、神崎の地酒「五人娘」「仁勇」「香取」、神崎ピッツァ、 ねむらせ豆腐、べに麹甘酒、八丁味噌、島原納豆みそ、奈良漬け、野沢菜、銘菓「淡雪ふわり」、 麹deスパイスカレー、食べる麹、箱根のみそまん、そばのもろみ漬け

道の駅 発酵の里こうざきの特徴

  • 日本各地にある発酵商品を販売

  • 神崎町産の名物なら「糀ばあむ」がお勧め

  • レストランでは「豚肉の味噌麹焼定食」が人気

コンセプトは日本の発酵市場

 首都圏連絡自動車道の神崎ICから国道356号線を東に僅か300m、 千葉県北部の神崎町に本駅「発酵の里こうざき」はある。 高速道路を使うと車窓の景色を確認する間もなく、あっという間に本駅に到着してしまうが、 沿道の国道356号線は利根川に張り付く様に進む道。 一般道を使えば車窓の片側は利根川、反対側は田園風景、 美しい日本の原風景を見ながら本駅までのドライブを楽しむことが出来るだろう。
 さて、本駅が位置する神崎町は古くから日本酒や味噌などの醸造業で栄えた町。 ということで、本駅のテーマは「発酵市場」。 ただ、ここで一つ問題がある。 それは昔は醸造業で栄えた神崎町だが、現在まで存続しているのは2つの酒蔵と幾つかの小さな家族経営の業者のみ。 とても道の駅を神崎町の発酵商品で埋め尽くすことは不可能である。 そこで考えたのが「日本の発酵市場」。 日本各地から発酵商品を取り寄せ、神崎町を含めた日本各地の発酵商品で道の駅を埋め尽くす作戦である。 この作戦は今のところ大成功の模様。 2020年度の統計にはなるが、本駅の年間利用客数は72万人。 千葉県内の観光施設では15位、道の駅に限れば7位の利用客を集めている。

「糀ばあむ」が人気

 本駅は物産館、農作物直売所、レストラン、喫茶店、コンビニエンスストアから成る施設構成。 「発酵市場」と銘打たれた物産館は数多くの発酵商品が並んでいるが、神崎町の製品の割合は約10%。 私のように「道の駅ではその土地のものを買いたい」という人には少々残念だが、 それでも昔に比べれば神崎町の商品はかなり増えた感じ。 実際、私が初めて本駅を訪れた2015年は神崎町の商品が占める割合は3%位だった。 神崎町によると、今後も神崎町産の発酵商品を更に開発していくとのこと。 今後、本駅でなければ買えない商品が増え、益々訪れる価値の高い道の駅になることは必至である。
 その本駅ならではの商品で、断然の人気になっているのが「糀ばあむ(200円)」。 神崎町産の糀を使ったバームクーヘン風の菓子である。 特徴は「甘味の中に広がるコク」。この「コク」が糀の特徴なのだろう。 バームクーヘンにはマーガリンが多く用いられているが、マーガリンと米麹の相性の良さに驚かされる。 「炭火手焼き味ぬりせん」も神崎町ならではの発酵商品。 こちらは炭火焼き煎餅に神崎町産の酒粕(甘酒)を塗り付けたもの。 その他、神崎町の商品としては地酒の「五人娘」「仁勇」「香取」、及び「仁勇」の酒粕などが販売されている。
 神崎町産に固執しなければ全国の発酵商品が多数。 中には初めて見るような(少なくとも私は)珍しい商品も幾つかある。 その一つが宮崎県椎葉村で脈々と受け継がれている「ねむらせ豆腐」。幻の発酵商品と呼ばれているらしい。 静岡県産の「食べる麹」も味わってみたい商品。 長崎県島原市産の「島原納豆みそ」、秋田県産の発酵銘菓「淡雪ふわり」、 箱根名物の「箱根のみそまん」等も販売されている。 私は今回は神崎町産のものに拘って買い物をしたが、神崎町以外の発酵商品も興味をそそる商品ばかり。 「次回は全国の発酵商品を買ってみたい」。 そんな気持ちにさせられる道の駅である。

レストラン、喫茶店でも麹食品

 本駅の「食」の施設はレストラン「オリゼ」と喫茶店「はっこう茶房」の2つ。 これらの店も発酵食品を用いたメニューが約7割。発酵食品を満喫することが出来る。
 レストランの人気No.1メニューは「豚肉の味噌麹焼き定食(980円)」。 私が2015年に訪れた時に食べて絶賛したメニューだが、8年経過した現在も人気No.1。 もう本レストランの看板メニューと言って差し支えないだろう。 神崎産の味噌と醤油を使用したオリジナルソースを豚肉に絡めたもの。 もちろん豚肉も美味しいが、小鉢の麹味噌で味付けられた豆腐もとても美味しい。 その他、「塩麹おろしで食べるとんかつ定食(1380円)」「米麹味噌で漬け込んだトンテキ定食(1180円)」 「甘麹入り麻婆豆腐定食(980円)」「発酵キーマカレーセット(980円)」等、発酵食品を満喫することが出来る。
 情報発信コーナー内に併設されている喫茶店「はっこう茶房」も発酵食品のオンパレード。 神崎ひしおを使用した「神崎ピッツァ」を始めとして 「甘酒麹あんまん」「塩麹米粉パン」「甘酒」等を味わうことが出来る。
 最後に農作物直売所の紹介を少しだけ。 ここでは神崎町の新鮮農作物を80種類くらい販売。 目に付く商品は地産の米「粒すけ」と神崎町産のサツマイモ。 農作物だけでなく銚子漁港直送の鮮魚も販売されている。 また、併設のコンビニエンスストアは24時間営業。 お弁当も揃っており、夜間の利用者にも便利な道の駅になっている。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設遠景

駅施設遠景。左からレストラン、物産館、農作物直売所、コンビニエンスストアがある。

物産館「発酵市場」

物産館「発酵市場」。酒、味噌、麹など発酵製品が揃っている。

糀ばあむ

物産館で人気No.1の「糀ばあむ(200円)」。甘味の中に麹独特のコクがある。

炭火手焼き味ぬりせん

こちらは道の駅開業当時からある神崎町の特産品の「炭火手焼き味ぬりせん」

レストラン「オリゼ」

レストラン「オリゼ」。発酵グルメを味わうことが出来る。

豚肉の味噌麹焼定食

レストラン人気No.1メニューの豚肉の味噌麹焼定食。豆腐(左上)が私のお気に入り。

神崎町のマスコット「なんじゃもん」

神崎町のマスコット「なんじゃもん」。神崎神社にある木の分身という設定。年齢は2000歳。

ファミリーマート

24時間営業のコンビニ(ファミリーマート)もあり。ファミリーマートも蔵をイメージした建物。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①HOTEL HOUSEN ホテル朋泉 佐原
 [MAPCODE] 609 224 360*76
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から東に11km
 - 料金(1人4,545円、2人計7,636円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■②ホテルルートイン香取佐原駅前
 [MAPCODE] 609 194 803*83
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に11km
 - 料金(朝食付き1人6,272円、2人計10,363円~)
 - 2食付きプランもあり
 - 全客室でWOWOW無料視聴可

   

■③タイムリゾート隠れ屋
 [MAPCODE] 65 259 822*58
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に14km
 - 料金(朝食付き1人17,363円、2人計19,272円~)
 - 2食付きプランもあり
 - 全室「離れ」のアジア風コテージ

   

■④N成田ホテル
 [MAPCODE] 137 767 343*62
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南に16km
 - 料金(1人3,637円、2人計6,364円~)

   

🐶ペット旅

■⑤佐原商家町ホテル NIPPONIA
 [MAPCODE] 609 194 205*26
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に14km
 - 料金(2食付き1人23,595円、2人計35,750円~)
 - ハイクラス
 - ペット可のプランあり[追加料金:2匹目以降+5,000円]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)