(千葉県の道の駅 no.18)
道の駅 つどいの郷むつざわ
駅名 | むつざわスマートウェルネスタウン・道の駅・つどいの郷(むつざわスマートウェルネスタウン・みちのえき・つどいのさと) |
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住所 | 千葉県長生郡睦沢町森2-1 |
コード | 130 381 053*01 |
駅名の由来 | 旧駅名の「つどいの郷むつざわ」を継承。 |
施設 | 物産館、農作物直売所、レストラン、温泉(温泉内に軽食堂あり) |
休館日 | 12/31~1/3 (レストラン/温泉 12/30~1/3) |
営業時間 | 9:00~18:00 (レストラン 11:00~14:00、18:00~20:00[ディナー営業は事前予約制]) (温泉 10:00~20:30) |
特産品 | 睦沢小麦煎りクッキー、睦沢米の絶品あられ、睦沢米の甘酒、蜂蜜、睦沢みのりファームの蜂蜜、 落花生、ぬれ煎餅、南房総チーズサブレ、茂原三真のおかき/煎餅、お米のバウムロール、むつざわ米(コシヒカリ) |
道の駅 つどいの郷むつざわの特徴
- 2019年10月にリニューアル
- 県内の道の駅では唯一。温泉併設の道の駅
- 名物のむつざわ米を販売
スマートタウンを実現
首都圏中央連絡自動車道の茂原長南ICから国道409号線→県道293号線→一般道を通って南東に12km、
千葉県南東部の睦沢町に本駅「むつざわスマートウェルネスタウン・道の駅・つどいの郷」はある。
現状、最寄りのインターからのアクセスは少々ややこしいが、現在、国道409号線バイパス(長生グリーンライン)は延伸を計画中。
延伸が実現すれば、もう少し楽に本駅まで辿り着けることになるはずである。
さて、本駅の正式名称はとても長い。元々は「つどいの郷むつざわ」という駅名だったが、
2019年10月にリニューアルオープンした際に「スマートウェルネスタウン」が駅名に追加された。
スマートタウンを大雑把に説明すると、町内に点在して暮らす人々を一ヶ所に集めること。
一ヶ所に集めることによりインフラ投資を効率化でき、かつ、町民へのサービスを向上できる。
人口減少が著しい日本の農村部において、サステナブルな地方自治の手法として注目を浴びている施策である。
実は2019年10月のリニューアルは道の駅を中心とするスマートタウン化を目的としたもの。
道の駅周辺には新築の一軒家を数多く建設し、その中心となる道の駅には農作物直売所、レストラン、温泉を配置。
「つどいの郷」の駅名の通り、住民の集いの場となっている。
また、道の駅施設には含まれないが、すぐ近くにはスーパーマーケット「睦沢マーケットプレイス」も存在。
とても住みやすい環境が準備されている。
ただ、スマートタウン化は睦沢町以外でもいくつかの自治体で計画されているが、
住民の土地に対する愛着からなかなか進まない状況。
本駅はスマートタウンの核として道の駅を利用する先進事例。
道の駅がスマートタウン構想を牽引できるのか、全国の自治体から注目を浴びている道の駅でもある。
睦沢の米、小麦を使った特産品
本駅は農作物直売所を兼ねた物産館、レストラン、温泉から成る道の駅。
商業施設以外ではドッグランとサイクルステーションを備えたBBQ広場の「オリーブの森」、
集会やイベントに利用可能なレンタルルーム「つどいのハコ」もある。
物産館の規模は道の駅としては平均的か、やや小規模といった感じ。
ただ、上述したように本駅のすぐ近くにはスーパーマーケット「睦沢マーケットプレイス」があるので、
やや小規模と言っても買い物に困ることはないだろう。
物産館では県内の特産品を中心に約300種類販売。
「落花生」「ぬれ煎餅」「南房総チーズサブレ」等の千葉県特産品が販売されている。
「あれっ、睦沢町の特産品は?」と思って店内をぐるぐる回っていると、
ありました、店の奥の方に「睦沢町特産品コーナー」が。
個人的には「もっと目立つ所に睦沢町特産品コーナーを配置すればいいのに」と思うが、
まあ、売れ筋商品を目立つところに置くという店側の戦略なのだろう。
睦沢町で最も有名な特産品は「むつざわ米」。
堆肥センター「かずさ有機センター」で製造された高品質なモミ殻堆肥を使っており
化学肥料と化学合成農薬をなるべく使用しないのが特徴。安心・安全のブランド米である。
町内の「ときわぎ工舎」が提供する「むつざわ小麦入りクッキー」も睦沢町ならではの商品。
金粒粉/ココア/みそ/塩/ローズマリー/キウイの6つの味を楽しむことが出来る。
むつざわ米を使ったあられ(商品名は「むつざわ米を使った絶品あられ」)や
「むつざわ米の甘酒」「睦沢町のはちみつ」「みのりファームの卵」も睦沢町の特産品である。
近隣の市町村の特産品も本駅で販売。茂原市に拠点を置く「茂原三真」の「ラッキーおかき」、
いすみ市の「いせえび太朗」は通販で人気の商品。
現状では茂原市、いすみ市に道の駅は存在しないので、道の駅巡りの途中で購入するなら本駅がお勧めである。
温泉・レストランは少し高いかも
2019年のリニューアルにより、新たに本駅の施設の仲間入りしたのが温泉施設「つどいの湯」。
千葉県内の道の駅で温泉施設があるのは本駅のみ(「保田小学校」は温浴施設)。
数日を掛けて県内の道の駅巡りをされる方にとってはオアシス的な存在である。
泉質は含よう素-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉。
地層の隙間に眠る「かん水」と呼ばれる太古の化石海水を地場産天然ガスで温めた珍しいタイプの温泉である。
浴槽は内湯と露天、更にドライサウナとミストサウナがある。
利用料金は800円(町内在住者は600円)と個人的にはちょっと高い印象。
なぜなら県内には500円~600円程度で利用可能な立ち寄り湯が幾つかあるから。
ただ、施設が新しくて快適な点、珍しい泉質、浴槽の種類が豊富な点を考えれば適正な料金と言えるかも知れない。
また、温泉内には休憩室があり、軽食が提供されている。
「焼きそば(500円)」「カレーライス(800円)」「からあげ(500円)」など、20時まで利用可能な点も有難い。
最後に本駅のレストランを簡単に紹介したい。
本駅のレストラン「Trattoria Due(トラットリア・ドゥーエ)」は睦沢町の食材を活かしたピザとパスタの専門店。
11時~14時のランチ営業、14時~18時(土日祝は17時)のカフェタイム、18時(土日祝は17時)~21時のディナー営業の3部に分かれている。
ランチ営業では2名から注文可能な「ペアランチ(4200円)」が評判。
前菜盛り合わせ/スープ/パンに2つのメイン料理が付いた豪華でお得なメニュー。
メイン料理はパスタorリゾットから一品、魚料理or肉料理から一品を選択できる。
サラダ、スープ、ドリンクが付いたランチセットも人気。
「パスタランチ(1500円~)」「ピザランチ(1700円~)」「リゾットランチ(1500円~)」等を味わうことが出来る。
ディナー営業でも2名から注文可能な「ペアセット(6000円)」が人気のメニュー。
「地元野菜ピザ(1500円)」「ポルチーニ茸のクリームリゾット(1800円)」等も味わうことが出来る。
なお、ディナー営業は完全予約制。2日前に申し込む必要がある。
ただ、たまに訪れる観光客が利用する分にはこの料金でも良いかも知れないが、
スマートタウンの住民が頻繁に利用するとなると、この料金はどうだろうか。
私だったらこの料金だと週に一度が限度だろう。
もう少しお手軽料金のメニューがあれば良いのに、と個人的には思ってしまう。
近隣のお勧め宿泊施設
(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)■①Kitみずさわ
[MAPCODE] 130 319 753*12
(口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南西に3km
- 料金(5,037円~)
- 食事付きプランもあり
- 廃校となった小学校を利用した宿泊施設
■②料亭旅館 松濤軒
[MAPCODE] 130 449 361*40
(口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から北東に7km
- 料金(2食付き1人11,700円、2人計21,400円~)
- 夕食は健康食膳の精進懐石料理
■③The Garden hotel with DOG
[MAPCODE] 846 121 174*40
(口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★☆☆)
- 道の駅から東に9km
- 料金(2食付き1人4,546円、2人計7,272円~)
- 🐶ペット可
■④ホテル一宮シーサイドオーツカ
[MAPCODE] 846 092 060*64
(口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から東に10km
- 料金(朝食付き1人12,000円、2人計18,000円~)
- 温泉あり/2食付きプランもあり
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)