AROUND JAPAN

(山形県の道の駅 no.16)

道の駅 尾花沢

駅基本情報
駅名 尾花沢(おばなざわ)
住所 山形県尾花沢市芦沢1195-1
駅名の由来 市名より
施設 物産館、農作物直売所、レストラン
特産品 尾花沢スイカ、スイカサイダー、すいかカレー、スイカジュース、すいか糖、スイカ羊羹、スイカ饅頭、 スイカ焼菓子「銀山ロマン」、和菓子「雪すいか」、焼菓子「大正ロマン」、スイカのお酒、スイカ線香、 尾花沢冷麺、手作り花笠

スポンサーリンク

尾花沢と言えば夏スイカ

 福島県の相馬市を起点として東北地方の中央部を南北に縦断して秋田県横手市に至る東北中央自動車道。 その東北中央自動車道のほぼ中間点、尾花沢北ICの隣接地に本駅「尾花沢」はある。 現時点では「ぶつ切り」状態の東北中央自動車道だが、近い将来の内に全線開通の予定。 本駅周辺は通行料無料区間であり、今後は無料高速道路のサービスエリア的な道の駅として、 益々重宝される道の駅になる見通しである。
 さて、本駅が位置しているのは山形県やや北部の尾花沢市。 尾花沢市と言えば知る人ぞ知るスイカの産地で、特に夏スイカに関しては生産量日本一の市町村に輝いている。 もちろん本駅の目玉はスイカ。7月中旬から8月下旬までの間、本駅には数多くのスイカが売り場に並ぶ。 可能であればスイカの旬の時期に本駅を訪れたいが、旬の時期以外でも尾花沢スイカの魅力を味わうことが出来るのが本駅の強み。 スイカを使った加工品の種類、量は道の駅の中ではおそらく日本最大級。 スイカサイダー、すいかカレー、スイカジュース、すいか糖、スイカ羊羹、スイカ饅頭など、 これでもかと言わんばかりにスイカを使った加工品が販売されている。 究極はスイカの香りがするお線香。スイカ好きだった故人には、このお線香をあげてみるのは如何だろうか。
 ともかく、本駅はスイカ尽くしの道の駅。スイカ好きの方は是非とも本駅を訪れ、スイカ製品を味わって頂きたい。

スイカサイダーは濃厚な甘さが特徴

 本駅は物産館、農作物直売所、レストランから成る施設構成。 これら以外に7月から8月のスイカの旬の季節は建物の外に大きなテントを設営し、大規模な尾花沢スイカ販売が行われる。
 さて、まず物産館の紹介だが、前述の通り尾花沢スイカを用いた加工品が多数。 「スイカサイダー」「すいかカレー」「スイカ羊羹」「スイカ饅頭」「スイカ線香」等が販売されている。 「スイカ」が付かない商品を探してみると…、あった、「銀山ロマン」という焼菓子。 NHK朝ドラ「おしん」の舞台にもなった、尾花沢市の名湯「銀山温泉」の土産品である。 ただ「銀山ロマン」の原材料の部分をよく見ると名を「尾花沢スイカ」の文字。 まあ、このように尾花沢市の特産品はほぼ「スイカ」関連と言えそうだ。 実は一つだけスイカと無関係な商品がある。それは「手作り花笠(4110円)」。 大正8年に始まった尾花沢市の花笠踊りは山形県を代表する祭りのひとつ。 花で飾られた綺麗な花笠が本駅で販売されている。
 私は本駅で「スイカサイダー」と「すいかカレー」を購入。実際に味を確かめてみた。 「スイカサイダー(130円)」の特徴は缶を開けた時に漂うスイカの芳香。 私は外気と遮断された自分の車の中で缶を開けたが、車の中いっぱいにスイカの芳香が漂う感じ。 匂いだけでも130円の価値はありそう。 味に関しては意外に濃厚な甘さを感じる。 他の道の駅で飲んだスイカサイダーはスイカ独特の水っぽさが味に強調されていたが、 尾花沢スイカサイダーはスイカの甘さを濃縮したような感じで、水っぽさは感じない。 どちらが良いかは各人の好みに依ると思うが、私にとって濃密なスイカの甘さは新鮮で美味しいと感じた。 疲労がたまった暑い夜には、もう一度飲んでみたいと思ってしまう商品である。

すいかカレーの隠れた主役は尾花沢牛

 続いて「すいかカレー(860円)」だが、こちらはレトルトのカレーでお湯で4~5分温めると出来上がり。 特徴は一般的にカレーを作る際に必要な水を一切使わず、代わりに尾花沢スイカから溢れる水分を使っている点。 スイカに含まれる健康成分のシトルリンとリコピンがたっぷり入った健康的なカレーである。 味は1口目、2口目までは「あっスイカだ」と分かるような甘い味。 ただ、徐々にカレーに含まれるスパイス系の辛みが口の中に充満してくるため、 スイカの味を感じ続けるのは味覚に敏感なプロの舌を持った人以外は難しいかも知れない。 それでもスイカの健康成分は間違いなくたっぷりと入っているので安心して食したい。
 ところで「すいかカレー」という商品名のため陰の存在になってしまっているが、 実はこのカレーのもう一つの主役はたっぷりと入った「尾花沢牛」。 別名「雪降り和牛」と呼ばれる尾花沢牛は脂(サシ)が絶品。 夏と冬で寒暖差が50℃以上ある過酷な環境が、尾花沢牛に自然な脂を育むようだ。 「すいかカレー」においても尾花沢牛の脂の存在感は抜群。とろけるような食感が魅力である。 実は尾花沢牛は尾花沢スイカと同様に尾花沢市を代表する特産品。 本駅における尾花沢牛関連の商品は意外と少ないが、「すいかカレー」を食べれば尾花沢市の2大特産品を同時に味わうことが出来る。

レストランでは「スイ辛冷麺」など

 本駅のレストランは麺類、カレー、定食類など約25種類のメニューを提供。 名物のスイカと尾花沢牛を使ったメニューが少ない点が少々残念だが、620円~770円の格安料金で食事を楽しむことが出来る。 名物のスイカを使ったメニューは「スイ辛冷麺(770円)」と「スイカソフト(320円)」の2つ。 「スイ辛冷麺」はスイカとキムチがトッピングされた冷麺で、キムチをスープに溶かして味わう。 山形のご当地料理「板そば(720円)」も人気のメニュー。「四角い木箱に入っている」というのが「板そば」の定義だが、 本駅の板そばはザルに深みを持たせた器に盛られている。 「板そば」と呼ぶのか、呼ばないのかは地元の方に判断は委ねるが、尾花沢市は隣の村山市と共にそばの産地として有名。 味に関しては文句のつけようは無いだろう。 定食メニューは「もつ煮込み定食(770円)」と「唐揚げ定食(720円)」の2つ。 その他にも「こだわり味噌ラーメン(670円)」「山菜そば(620円)」「ビーフカレー(720円)」「坦々麺(770円)」等を味わうことが出来る。


道の駅看板

道の駅看板

駅施設

横長の駅施設。右側に農作物直売所、真ん中に物産館、左側にレストランがある。

すいか村のテント

施設前に並ぶ「すいか村」のテント。7月中旬から8月下旬まで、このテントで名物の尾花沢スイカが販売される。(2011年7月撮影)

スイカサイダー

尾花沢名物の「スイカサイダー(130円)」濃厚な甘さとスイカの芳香が魅力。

すいかカレー

こちらも尾花沢名物の「すいかカレー(860円)」。尾花沢スイカと共に尾花沢牛も味わうことが出来る。

レストランのメニュー

レストラン入り口に掲示されているメニュー。私は15時頃に本駅を訪れたが、 意外と「本日完売」「本日販売休止」のメニューが多い。