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(山形県の道の駅 no.09)

道の駅 鳥海

駅基本情報
駅名 鳥海(ちょうかい)
住所 山形県飽海郡遊佐町菅里菅野308-1
コード 352 495 793*38
駅名の由来 遊佐町の名峰「鳥海山」や駅近くの鳥海温泉郷等から命名
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、軽食コーナー、ラーメン店、パン工房
休館日 1/1
営業時間 9:00~18:00[12月~2月は17:00まで]
(農作物直売所 9:00~17:00[12月~2月は16:30まで])
(レストラン 10:00~18:00[12月~2月は17:00まで])
(ラーメン店 10:30~18:00[12月~2月は17:00まで])
(パン工房 8:30~17:00)
特産品 だだ茶豆、さくらんぼ、ラフランス、パプリカ、甘口遊佐カレー(プレーン/パプリカ/キーマ)、パプリカドレッシング、 鳥海山パプリカパスタ、荏胡麻ドレッシング、鳥海山トマトジュース、鳥海山はちみつ、玉蒟蒻、米沢牛入り芋煮、 芋焼酎「耕作くん」、地酒「初孫」、ヨーグルトリキュール

年間利用客は驚きの222万人!

 日本海東北自動車道の酒田みなとICから国道7号線を北に13km、山形県北西端の遊佐町に本駅「鳥海」はある。 道中はポツリポツリと民家は見られるものの、概して森林や田畑が目立つ車窓の風景。 私は本駅を訪れる前に秋田県の道の駅を訪れていたため、秋田県側からのアクセスだったが、 県境から本駅までの道中は南側よりも更に鄙びた感じで、民家は殆ど無く沿道を走る車も数台程度。 本駅周辺には10軒ほどの民家が並んでいるが、基本的には森林の中にポツンとある田舎の道の駅と言って良いだろう。 但し、その田舎の道の駅である本駅の利用客は驚きの年間222万人(2018年統計)。 近年オープンした道の駅「米沢」とは僅差になったが、長年のライバルだった道の駅「寒河江」(3位/110万人)にはダブルスコアの圧勝。 オープン直後の道の駅は一般的に特需があることを考えると、圧倒的な県内第1位の集客力と考えても良いだろう。
 実は、最初に本駅の利用客数の数字を見た時、私は「何かの間違いでは?」と思っていた。 本駅に向かう際に車窓の風景や交通量の少なさから「絶対に間違いだ!」と確信までしていたのだが… 本駅に着いてびっくり。どこから集まったのだろうか駅構内には人がいっぱい。 念のために言っておくと、私が訪れた日は特別なイベントが開催されていた訳ではない。 ごく普通の平日の12時頃。駅施設は整っているとは言え、温泉等の特別なものはなく一般的によくある道の駅と言った感じ。 個人的には本駅の集客数222万人という数字は道の駅七不思議の一つに数えたいくらいである。
 ただ一つ言えることは本駅は地元の方にとても愛されているということ。 駐車場に留まっている車は殆ど地元ナンバーで、聞こえてくる会話もご近所同士の日常的な感じのもの。 きっと地元の方は毎日のように本駅に足を運んでいるのに違いない。 本駅は多くの地元客に支えられて順調に発展していると言えそうだ。

ただ茶豆、サクランボ、ラフランス

 本駅は物産館、農作物直売所、レストラン、軽食コーナー、ラーメン店、パン工房から成る施設構成。 これらの施設群は「森のエリア」と呼ばれている。 実はこれらの中心施設群から800m北に進んだ所に「海のエリア」という場所があり、こちらも道の駅の一部となっているが、 海のエリアに関しては私自身が利用経験が無いためここでは割愛させていただきたい。 ちなみに海のエリアには温泉付きの宿泊施設があるようだ。
 話を「森のエリア」に戻すと、物産館では山形県の特産品である3つのコーナー、 「だだ茶豆コーナー」「さくらんぼコーナー」「ラフランスコーナー」が多くのスペースを占めている。 「だだ茶豆コーナー」では「だだ茶豆まんじゅう」と「だだ茶豆クリーム大福」が人気商品。 「さくらんぼコーナー」では「山形さくらんぼきらら」と「さくらんぼガトーショコラ」が人気商品。 「ラフランスコーナー」では「ラフランス・プリン」と「ラフランス・ゴーフレット」が人気商品。 いずれも親戚や職場の方へのお土産に喜ばれそうだ。
 それ以外にも遊佐町ならではの商品が多数ある。 まずは遊佐町産のサツマイモ「紅あづま」を用いた芋焼酎の「耕作くん」。 飲み口は非常にスッキリとしていて女性にも人気。町が指定している遊佐ブランド品の一つに挙げられている。 鳥海山麓産のヨーグルトが入った「ヨーグルトリキュール」も鳥海地方の特産品。 今では全国で幾つか見られるヨーグルトリキュールだが、その元祖は鳥海山麓産。 売り上げも本駅で販売されている鳥海山麓のヨーグルトリキュールが日本一のようだ。 鳥海山麓の特産品と言えばトマトと蜂蜜もそう。 「鳥海山トマトジュース」「鳥海山はちみつ」も本駅の人気商品になっている。 その他にも「玉蒟蒻」「米沢牛入り芋煮」「荏胡麻ドレッシング」等の遊佐町の特産品が販売されている。

本当に甘口? パプリカカレー

 物産館の商品でもう一つ忘れてはならないのがパプリカを使った商品。 あまり知られていないが、遊佐町はパプリカ生産日本一の町。 特産品のパプリカを用いた「遊佐パプリカカレー」「パプリカドレッシング」「鳥海山パプリカパスタ」が販売されている。 私はこの中からレトルトの「遊佐パプリカカレー(648円)」を購入。自宅で実食してみた。
 「遊佐パプリカカレー」の商品コンセプトは「野菜の甘みと旨みをしっかりと引き出したカレー」。 このため商品は甘口のみ。中辛、辛口は販売していない。 私も実際「どのくらい甘いのか?」と思いつつ、一口食べてみたが意外に辛い。 「えっ、これ本当に甘口?!」と思い、もう一度商品のパッケージを確認してみると「大人の甘口」の文字が。 実は「遊佐パプリカカレー」はスパイスに拘ったカレーで、甘口なれどスパイシーな味が特徴。 「大人の辛口」とは「ただ甘いだけではない」という意味が込められているようだ。 事実、舌先はスパイスでヒリヒリしたが、野菜の甘みは十分に感じる。 これは意外と辛党の方にも喜ばれるのではないだろうか。 もちろん、パプリカの味と香りも十分に感じる。 個人的な感想では「へー、パプリカって甘かったんだ」という意外な発見が出来て面白かった。
 ちなみに「遊佐カレー」はパプリカ以外にも「プレーン」と「キーマ」が販売されている。 プレーンもキーマも種類は甘口のみ。これらもスパイスの辛みと野菜の甘みを同時に味わうことが出来るようだ。

食の施設は4種類

 最後に簡単に食の施設の紹介を。 本当は本駅の食の施設は人気の施設であり、簡単に済ますようなものではないのだが、 今回は諸般の事情により詳細情報を入手できなかったのでご容赦願いたい。 詳細は次回、本駅を訪れた際に改めて紹介したい。
 本駅の食の施設はレストラン、軽食堂、ラーメン店、パン工房の4つ。 ちょうど食事時ということもあり、どの施設も入店待ちが発生するくらいの大盛況であった。 レストランでは日本海の幸を使った少し高価な料理がメニューの中心。 「海鮮丼(1800円)」「いくら丼(1800円)」「ウニいくら丼(1800円)」「マグロ丼(1700円)」「かき丼(1000円)」等を味わうことが出来る。 レストランの横にある軽食コーナーでは「めかぶ」が入った「ねばねばそば(600円)」が人気のメニュー。 山形名物の「玉蒟蒻(150円)」も味わうことが出来る。 少し離れた場所にあるラーメン店「ふらっと」では大きなチャーシューが入った「チャーシュー麺」が看板メニュー。 北限のトビウオ漁が行われているこの地区の特産品を活かした「トビウオラーメン」や「手づくり餃子」も人気のメニューになっている。 ラーメン店の隣にあるパン工房「ほっほ」では「ほっほの白いパン」が人気No.1。 「アップルパイ」「遊佐カレーパン」「鳥海山メロンパン」も人気になっている。 パンだけではなく「白桃ソフトクリーム」「ソフトサンデー」も販売されている。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

L字型の駅施設。正面に物産館、左に農作物直売所、右にレストランと軽食堂がある。

軽食堂

外から見た軽食堂。カレー、ファーストフード、うどんを食べることが出来る。 人がいないように見えるが、店内は人がいっぱい。

ラーメン店とパン工房

少し離れた所にあるラーメン店とパン工房

遊佐パプリカカレー

特産品の遊佐パプリカカレー。甘口しか販売していないが実は意外と辛い。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①鳥海温泉 遊楽里
 [MAPCODE] 352 525 579*40
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に800m
 - 料金(1人6,090円、2人計10,363円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 「楽天トラベルアワード」東北エリア銀賞の宿

   

■②湯ノ田温泉 酒田屋旅館
 [MAPCODE] 352 585 724*42
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に4km
 - 料金(2食付き7,870円~)
 - 温泉あり/日本海に沈む夕日が見える絶景の宿

   

■③湯の台温泉 鳥海山荘
 [MAPCODE] 954 094 309*07
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に26km
 - 料金(2食付き1人10,181円、2人計18,363円~)
 - 温泉あり/名峰・鳥海山のすぐ目の前

   

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■①鳥海温泉 遊楽里

道の駅の本隊からは800m程離れているが、本施設も道の駅の「海のエリア」と呼ばれている施設。 美肌成分のメタケイ酸をたっぷり含んだ温泉は特に女性に人気である。


🐶ペット旅

■④象潟温泉 たつみ寛洋ホテル
 [MAPCODE] 231 123 200*88
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北に19km
 - 料金(1人4,818円、2人計9,454円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 石風呂と檜風呂の2つの温泉あり
 - ペット可のプランあり[追加料金+2,160円]
 - 【注】ペットは指定の部屋のみ、事前確認をお勧め

   

■⑤象潟モンゴルヴィレッジバイガル
 [MAPCODE] 231 122 445*17
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北に19km
 - 料金(朝食付き1人8,182円、2人計11,820円~)
 - 2食付きプランもあり
 - 近隣温泉施設(車で4分)の無料利用券付き
 - 本格ゲル(モンゴル式住居)でモンゴル文化に触れる
 - ペット可のプランあり[追加料金+1,200円]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)